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経済・企業 特集

商社 不思議3 資源で稼ぎ続ける? LNG、鉄鉱石、石炭……生活・産業支える巨大事業=浜田健太郎

 商社が世界各地で獲得してきたエネルギーや金属などの権益は、天然資源に乏しい日本の生活と産業を支える供給力の一端を担っている。例えば、日本の電力供給の4割を占める液化天然ガス(LNG)。天然ガスを超低温で液化し、専用船で輸入するLNGの権益を日本企業で初めて獲得したのが三菱商事だ。

 1969年、同社は英蘭石油メジャー、ロイヤル・ダッチシェルと組み、ブルネイのLNG開発に挑んだ。「失敗したら三菱商事がつぶれる」と懸念されたが、72年末、初荷が大阪湾に入港して以降、同社に莫大(ばくだい)な利益をもたらした。

 現在、マレーシアや中東カタール、ロシア極東サハリンなどで各社がLNG権益を持つ。近年の技術革新によって採掘可能になったシェールガスも三菱、三井物産、住友商事が北米で権益を持っている。

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