経済・企業

掛け捨てで保険料大幅ダウン 長寿化反映し、11年ぶり改定=向山勇 保険見直し大作戦 

PDFはこちらをクリックしてください

 生命保険の保険料が大きく下がっている。特に、掛け捨ての死亡保障である定期保険(保険期間が一定の死亡保険)や収入保障保険(死亡時には満期まで毎月定額が支払われる死亡保険)では、いま保険を見直すと、保険料が累計で数十万円もトクをする可能性がある。長寿化によって死亡率が下がったことで、生命保険料計算の基となる「標準生命表」が今年4月、11年ぶりに改定され、保険料が大きく引き下げられたからだ。

 例えば、現在40歳の男性が5年前に、死亡保険金が満期まで月額10万円もらえる収入保障保険に加入していると、毎月の保険料は3500円。同じ条件でいま加入し直すと月額3080円になる。月額では420円の軽減に過ぎないが、年間にすると5040円、退職する65歳まで今後、25年間に支払う保険料総額でみれば、約13万円の差となる。同様に現在45歳男性のケースでは、今後20年間で約31万円の軽減になる計算だ…

残り1968文字(全文2381文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事