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あの「オバマ前大統領夫人ミシェル氏」が「夫婦で黒人初」の副大統領になる可能性
米国の次期副大統領になるのは、オバマ前大統領夫人のミシェル氏(56)かもしれない。
副大統領に就任すれば、女性としても黒人としても初めてだ。
ジョー・バイデン前副大統領(77)が起用したいと明言した。
バイデン氏は11月の大統領選挙で民主党候補指名が確実視されている。
ペンシルベニア州ピッツバーグ市のテレビ局KDKAにリモート出演した4月30日、「副大統領候補は検討中」としながら、番組の司会者に「もしミシェル・オバマ氏が『副大統領候補になってもいい』と言ったら、応じますか」と問われ、こう答えた。
「聞いた瞬間に起用しますよ。彼女は素晴らしいし、(政治を)よく知っているし、素敵な女性だし、オバマ夫妻とは良い友人でもあります」
バイデン氏はかねて副大統領候補に女性を起用することを公約しており、人選に注目が集まっていた。
これまで取り沙汰された女性には、いずれも大統領選の民主党候補に立候補した連邦上院議員のエリザベス・ウォーレン氏、カマラ・ハリス氏、エイミー・クロブシャー氏がいる。
英誌『エコノミスト』と調査会社ユーガブは3月、「バイデン氏に選んでほしい副大統領候補」を聞く世論調査をした。
支持率が高い順にウォーレン氏、ハリス氏、バーニー・サンダース上院議員とならんだ。
ウォーレン氏は左派の白人女性、ハリス氏はインド移民とジャマイカ移民の両親を持つ女性。サンダース氏は民主社会主義者を自任する白人男性だ。
4月20日にはサンダース氏が1位という別の世論調査結果も出た。
米国は新型コロナウイルスの感染者数が世界で最も多い。
国難にあって、「女性副大統領にこだわる必要はない」という国民の意思なのだろうか。
ちなみにミシェル氏は大統領になるつもりがないことを明確にしている。一方のバイデン氏はセクハラ疑惑が浮上してやや苦戦中だ。
もしミシェル氏を副大統領候補に指名できれば、形勢を好転させるチャンスになり得るのだ。
(土方細秩子)