「自動車部品産業への壊滅的打撃」をAIが予測 危ない企業はこれだ=ゼノデータ・ラボ/編集部
コロナショックの悪影響が大きかった自動車業界だが、完成車メーカー以上に、下請けの部品企業は深刻な打撃を受けている。表は、世界の自動車需要の減少で減益の可能性が高いと予測された自動車部品企業のランキングだ。影響シナリオごとのマイナススコアが大きく、自動車向け製品だけで稼いできた業界の構造がよく分かる。
マイナスの影響が最も大きい可能性があるのは大豊工業。エンジンの部品や主力となる軸受け製品の需要減少が響いた。同社の2020年3月期決算によれば、経常利益は21・7億円、前年同期比で54%の減益となっている。
2位のNTNは、駆動部の要となるドライブトレインやアクスル(車軸)の需要減から、等速ジョイントやクラッチなどの精密部品に影響が出ると見られる。3位の太陽工機は、多くの自動車部品の加工に使われる立形研削盤の需要が減少すると予測される。
機械部品以外では、内装の皮革材を生産するオカモト(6位)、タイヤ事業で国内シェアが大きいブリヂストン(15位)、タイヤ補強材のアラミド繊維を生産する帝人(16位)などが入った。
(ゼノデータ・ラボ/編集部)
(本誌初出 コロナで減益の自動車部品企業 「クルマ一本足」浮き彫りに=ゼノデータ・ラボ/編集部 2020/6/9)