教養・歴史書評

『勤勉な国の悲しい生産性』 ルディー和子著 日本実業出版社 1700円

『勤勉な国の悲しい生産性』 ルディー和子著 日本実業出版社 1700円

 生産性を高める、といえば、議論の余地なく望ましいこととされている。しかし著者は、そもそも何が生産性を高くしたり低くしているかの判断基準は主観的なものに過ぎず、そこを目標にするのは時代錯誤だと断言する。そして日本人は勤勉である、集団主義である、というぼんやり信じられてきた概念の根拠のなさを白日の下にさらし、そこに依存してきた経営者を批判する。全編従業員目線で書かれた本書の経営論を、経営者たちはどう読むだろうか。(K)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事