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経済・企業 コロナに勝つ転職

就職数ランキングで判明! 本当に就職できる人材サービス企業上位20社

結果は、同省のウェブページ「人材サービス総合サイト」で公表される。

編集部はこのデータを集計し、全国の有料職業紹介業者を、19年度の就職者数(4カ月以上の有期・無期雇用)でランキングした(表)。

トップはリクルートキャリア。

公表が義務づけられた17年度から3年連続で、業界最大手の座を守った。

これに、転職サービス「doda(デューダ)」を運営するパーソルキャリアが続く。

人手不足が続く医療・介護・保育分野の人材紹介を強みとうたうエージェントは上位20社の約半数に上る。

3位のエス・エム・エスキャリアは、看護師に特化した人材紹介サービス「ナース人材バンク」を手掛ける。

19年度の就職者数は、17年度から5割も増え、伸び率では先述の上位2社を上回る勢いだ。

4位のティスメも、看護師や介護職、薬剤師といった医療・介護分野に特化した人材サービスで成長。

19年度の就職者数は17年度から倍増した。

こうしたランキングからも、医療・介護・保育の分野で人手不足が深刻さを増し、民間の有料紹介業者の利用が増えている現状がうかがえる。

一方、求人を出す現場からは「手数料が高い」という声や転職者の定着に悩む声も聞こえる。

看護師1人90万円

厚労省が昨年12月に公表したアンケート調査結果によると、求人側の事業者は看護師・准看護師の78.7%、介護職員の41.5%で民間の紹介業者を利用。

採用1件当たりの手数料は看護師・准看護師が平均91.8万円、介護職員が同50.1万円で、いずれも事業所の約7割が「経営上負担となっており、手数料は高い」と答えた。

民間の紹介業者を介した就職者の半年以内の離職率は、看護師・准看護師では23.1%、介護職員では38.5%。いずれも介さない場合より高かった。

かつて手数料目当てに転職者に早期退職を繰り返させる悪質な業者が出て問題になり、政府は17年の職業安定法改正で、紹介業者に採用から2年間の転職勧奨を禁止。

業者が転職者に出す「お祝い金」も「望ましくない」とした。

厚労省は今年3月、医療・介護・保育分野で、こうした指針の順守を宣言した紹介業者を公表する制度を開始。

ランキングでも9社が「宣言」している。

(岡田英・編集部)

(本誌初出 職業紹介業者 就職数上位20社ランキング 医療・介護・保育分野が活況=岡田英 20201124)

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