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経済・企業挑戦者2022

更年期を「知る・調べる・相談する」サービスを実現

撮影 武市公孝
撮影 武市公孝

二宮未摩子 TRULY代表

 更年期の女性向けサービスを展開するTRULY。これまで光が当てられなかった分野だが、企業が福利厚生サービスの一環として導入するなど、注目が集まっている。

(聞き手=斎藤信世・編集部)>>>これまでの「挑戦者2022」はこちら

企業が福利厚生の一環として社員に提供

 女性の悩みを技術で解決する「フェムテック」領域の中で、更年期障害に関する事業を展開しています。主なサービスは「知る・調べる・相談する」の3分野で、現在は法人の顧客が多いです。

「知る・調べる」分野では、当社の公式メディアサイトで更年期や性に関する記事が無料で読めます。また法人向けには、ヘルスケアセミナーの開催や、企業向けコンテンツの提供を行っています。

「相談する」分野では、医師や専門家が相談者の悩みに直接回答をするので、信頼性の面が評価されています。昨年の12月からは通信アプリ「LINE」で相談できるようになりました。有料で契約する法人の場合は、各法人ごとにクーポンコードを発行し、社員は友達登録後、コードを入力すれば無料で相談ができる仕組みです。また個人利用の場合は1回2980円(税込み)で利用可能です。

 8月19日には、男女のヘルスリテラシー向上を目的とした相談型eラーニング「フェムテック ラーニング」の展開を企業向けに開始しました。これまでの「知る・調べる・相談する」の全機能を備えたサービスです。

 企業がTRULYのサービスを利用する理由として、現代は働いている女性が非常に多いことなどもあり、福利厚生の一環として当社の相談サービスや研修などを社員に提供するケースが多いです。現在までに、第一生命グループなど36社と協業しています。今後は法人だけでなく、個人向けにも力を入れていきたいと思っています。

孤独を感じた妊婦時代

 もともと私自身が女性ホルモンの影響を受けやすい体質で、息子を妊娠した際に、壮絶なつわりを経験しました。妊娠したのが入社3年目の27歳の時で、周りで同じような経験をしている人がおらず、なおさら孤独を感じていました。

 また、男性社会の会社でしたので、上司に相談できないこともつらかったです。その一方で、自分自身が自分の体について、あまりにも無知だったことにも気付きました。そこで、「次にホルモンの波を受けるのは更年期だな」と思い、いろいろと調べたのですが、更年期に関するサービスがあまり多くはありませんでした。

 症状の個人差はあれど、更年期は思春期と同じで、誰しもが通る道です。だったらもっとポジティブに、「更年期を迎える女性のよりどころになるようなサービスがある社会に変えていきたい」という思いで、2020年6月にTRULYのサービスを開始しました。

 フェムテックの領域では、多様なサービスが生まれていますが、まだ誰もやっていなかった更年期に特化したサービスを展開していることにやりがいを感じています。私自身、今年40歳になるので、更年期はこれからですが、ポジティブに乗り越えていきたいです。


企業概要

 事業内容:更年期に特化したフェムテックサービスの展開

本社所在地:東京都渋谷区

設立:2019年11月

資本金:約3900万円

従業員数:20人(業務委託含む)


 ■人物略歴

にのみや・みまこ

 1982年横浜市生まれ。大学卒業後、2007年に大手広告代理店に入社。19年11月にTRULYを設立。39歳。

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