経済・企業特集

大図解・世界経済&マーケット データで分かる!5 ドル・円相場の怪 「長期金利差」と崩れた相関=武田紀久子

日米金利差と為替相場は相関関係が高い
日米金利差と為替相場は相関関係が高い

「長期金利差」と崩れた相関 トランプ氏が乱した「物差し」

 歴史的に見て、ドル・円相場の予想には常時有効な決定理論は存在しない。また、その時々で多数派が何に注目しているのかの見極めも重要だが、多数派が選択する指標や材料などの「物差し」は瞬時に別のものに替わり、相場に「非連続」が発生することも多い。

 2018年の相場はまさに、その非連続が起きている。15年から17年末までドル・円相場を予想する物差しの一つとして機能してきた日米の長期金利(10年国債金利)差と為替の相関が大きく崩れているのだ。

残り1554文字(全文1800文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事