国際・政治ワールドウオッチ

カリフォルニア テスラ累計生産100万台突破=中島和宏

カリフォルニア州にあるテスラ社の工場 (Bloomberg)
カリフォルニア州にあるテスラ社の工場 (Bloomberg)

 テスラ社は4月2日、1~3月の合計出荷台数が8万8400台だったと発表した。内訳は、小型セダンのモデル3と小型SUV(スポーツタイプ多目的車)のモデルYが7万6200台、セダンのモデルSとSUVのモデルXが1万2200台。新型コロナウイルスの影響でカリフォルニア州フリーモント工場や上海工場が一時閉鎖したものの、昨年同四半期の出荷台数7万7100台を大きく上回った。

 同社は2019年10~12月の生産台数を約10万4900台、出荷台数11万2000台として、ともに過去最高を記録。年間出荷台数も当初目標の36万台を超えている。中でもモデル3は30万2000台と前年比2倍に増加した。

 イーロン・マスクCEOは3月に入り、ツイッターで累計生産台数100万台を達成したと発表し、生産能力の拡大ぶりをアピールした。

 テスラの主力工場であるフリーモント工場の現在の生産能力は年間約59万台といわれており、これに上海工場が昨年末より稼働していた。さらに来年にはドイツの新工場での出荷開始を予定するが、新型コロナの終息時期が読めないため、先行きは不透明だ。

(中島和宏・JABIシリコンバレー)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事