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⑯「絶対もうかる」と思ったら大間違い!「ロボアド投資」の基本と注意点

「AIが判断するのだから絶対もうかる」とロボアドを過大評価すると落とし穴にはまることになる
「AIが判断するのだから絶対もうかる」とロボアドを過大評価すると落とし穴にはまることになる

「ロボアドバイザーサービス」、通称「ロボアド」とは、ウェブサイトやアプリなどでいくつかの質問に答えるだけで、自分のリスク許容度や投資の目的に合う「投資先の組み合わせ(ポートフォリオ)」を教えてくれるサービスのことです。

 米国からスタートしたロボアドは、日本では2016年頃から登場しました。現在では数多くのサービスがあり、若い利用者を中心に、市場規模が大きくなっています。最近では、NISA口座に対応したサービスも登場し、ますます使い勝手がよくなっているロボアド。しかし種類が多すぎて、一体どれを選べばよいか迷う人も多いのではないでしょうか。

>>NISAについてはこちらを参照

 また、便利に見えるロボアドですが、人によってはおすすめできない場合もあります。

 今回は、ロボアドを使うメリットとデメリットと、選ぶ際にチェックするポイント、そしておすすめできる人・できない人についてお伝えします。

ロボアドには「投資助言型」と「投資一任型」がある

 ロボアドには、質問に答えるとポートフォリオは示すものの、実際の投資判断は自分ですることとなる「投資助言型」と、ロボアド会社と投資一任契約を結んで、投資信託やETF(上場投資信託)での運用まで任せる「投資一任型」の2つの種類があります。

 なお、ETFとは金融商品取引所に上場しているインデックス型の投資信託のことです。

>>投資信託についてはこちら、インデックス型投資信託についてはこちらを参照

 主なちがいをまとめました。

 投資助言型では、手数料をかけずに、どこに投資したらよいかAIがヒントをくれるので、それを参考にして自分で運用先を選べる人におすすめと言えます。投資初心者には、ちょっとハードルが高いかも知れませんね。

 一方、投資一任型は、手数料はかかるものの、運用や、運用中のリバランスと呼ばれる「資産配分の調整」まで任せられますので、初心者の方でも始めやすいでしょう。

 投資初心者向けの本記事では、「投資一任型」ロボアドについて、お伝えしましょう。

ロボアド(投資一任型)を使うメリットとデメリット

 ロボアドの主なメリットは次の5つです。

<ロボアド(投資一任型)を使うメリット>

・投資先を選んでもらえる

・手間がかからない

・運用を任せられるため感情に左右されずに済む

・リバランスも任せられる

・海外ETFに積立投資ができる

 通常の投資にはない、ロボアドだから得られる一番のメリットは、たくさんある投資先から自分に合うものを複数選んでくれて、運用から、運用中のリバランスまで任せられることです。投資初心者の方の多くが最初につまずく「商品を自分で選ぶ」壁がなくなるのは、人によってはありがたいことでしょう。

 また、一般的な口座では積立投資がしづらい海外ETFにも、自動的に積立投資できるのもロボアドのメリットでしょう(注:積立投資できないロボアドもあります)。

 手間がかからないというメリットはあるものの、一方で、ロボアドを使うデメリットもあります。

<ロボアド(投資一任型)を使うデメリット>

・手数料率が高い

・NISA対応しているサービスは少ない

・投資の知識が身につかない

 一番大きなデメリットは、ロボアドの手数料が、一般的な投資信託やETFと比べて高いことです。

 自分でインデックス型の投資信託やETFを運用する場合、運用中、資産残高に対してかかり続ける「信託報酬」は、年0.1%未満~1%程度。一方、投資一任型のロボアドの場合は、信託報酬などはない代わりに、運用管理に関する手数料が、資産総額に対して年0.715%~1.1%程度かかります。

 商品選択や積立投資、リバランスなど自分でできる人であれば、コストの分だけ損しますが、自分では難しく、その分の必要コストと捉えられる人ならば、ロボアドは選択肢のひとつとなるでしょう。

 また、非課税で運用できるNISA制度を使えるロボアドも登場してはいますが、まだ多くないのが現状です。投資をする際は、利益に対する20%超の税金がかからないNISA制度の活用を優先した方がよいため、注意が必要でしょう。

 購入から運用まで任せきりとなるため、投資の知識が身につかないこともデメリットのひとつです。ロボアドを、投資にチャレンジする第一歩とするのは良いですが、投資の基礎知識や、世の中の経済動向などに興味を持ち、学ぶきっかけとすることをおススメします。

投資一任型のロボアドの選び方

 数多くある投資一任型のロボアドから、自分に合うものを選ぶポイントは主に5つです。

① NISAに対応しているか

 数多くあるものの、非課税で投資できるNISAに対応しているロボアドは、まだほんの数社です。ロボアドではじめての投資にチャレンジしたい人は、NISA口座が使えるかどうかチェックしましょう。

② コストはどのくらいかかるか

 ロボアドによって、管理にかかる手数料率はさまざま。積立する場合などは資産残高が大きくなるほどコストが大きくなりますので、できるだけ手数料率が低いロボアドを選ぶと良いでしょう。

③ いくらから投資できるか

 初めて投資をする場合、いきなり10万円など大きな金額を入れるのは、ドキドキする人もいるでしょう。そこまでの余剰資金はないという人も多いでしょう。ロボアドによって「1万円~」とか「10万円~」など、最低限入金しなければいけない金額が異なるため、自分がいくらから投資したいかよく考えて選びましょう。

④ 自動積立機能はあるか

 価格が変動する投資において、できるだけリスクを抑えるためには「時間分散」が大切です。毎月同じ金額を積立すると、価格が高い時には少ない量、価格低い時には多い量を買うこととなり、その結果、一括投資より平均単価を抑える効果が期待できます。また、売り買いのタイミングを考えずに済むため、価格変動に一喜一憂せずに運用を継続できます。ロボアドを使う場合は、「自動積立機能」があるものが良いでしょう。

⑤ 投資先は「投資信託」と「ETF」のどちらか

 ロボアドによって、投資先が投資信託のサービスと、ETFのサービスがあります。投資信託については、iDeCoやつみたてNISAの普及によって、だいぶ認知度があがってはいますが、金融商品取引所に上場しているETFは、投資初心者にとっては耳なじみがないのではないでしょうか。特に、海外ETFなどを少額積立できる証券会社は多くないため、「米国ETFにも積立投資をしてみたい」という場合は、ロボアドを使うのも一手です。

 投資信託は、少額積立も手軽にできますので、自分で買った方がコストを抑えられます。どうしてもファンドを選べない人は、投資一任型ではなく、投資助言型のロボアドを活用するのが良いでしょう。

ロボアド(投資一任型)をおすすめできる人・できない人

 ロボアドをおすすめできる人は、次のような人です。

・非課税制度を上限額まで活用しており、余剰資金で積立投資をしたい人

・海外ETFに積立投資をしてみたい人

・投資に興味があり、少額で簡単に始めたい人

 このような人は、自分で投資するよりコストがかかることを理解の上、家計に支障のない範囲の余剰資金で、ロボアドに運用を任せるのも悪くないでしょう。

 ただし、AIだからと言って、お金が殖える保証は当然なく、情勢によっては大きな損もあり得ます。短期的に判断せずに、ゆったり長期で積み立てすることでリスクを抑えられるのは、自分で投資する場合と同じです。ロボアドに任せきりにするのではなく、運用中に投資について学び、「自分のお金は、どんなものに、どう投資されているのか」興味を持つと良いでしょう。

 ロボアドをおすすめできない人は、次のような人です。

・貯金ができず、資産がない人

・投資について全く勉強する気がない人

・短期で利益を得たい人

・投資の知識があり、自分で商品選びや運用ができる人

 まず、貯金も苦手でそもそも資産がない人は、投資の前に貯金をすることを優先しましょう。

 投資について勉強する気がない人やリスクを理解していない人には、おすすめできませんし、ロボアドは短期的に成果をあげることを目指すものではないため、短期で利益を得たい人にも向いていません。

 また、前述のように、ロボアドのコストは普通に投資するより割高なため、自分で商品選びや運用ができる方は、避けた方が無難です。

 さまざまなサービスがありますが、ロボアド自体は、利用者のニーズや環境、性格などからある程度自分に合う運用プランを提示してくれるもので、活用しない手はないでしょう。

 運用を任せる場合に大切なことは、提案内容を鵜呑みにして大金を投じるのではなく、リスクやデメリットを理解した上で、少額・積立・長期で始め、運用中は学び続けることです。資産形成がより進むよう、上手に活用していきましょう。

(ライフヴェーラ代表/みらい女性倶楽部 鈴木さや子)

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