凶弾に倒れた元首相 「安倍政治」の遺産
白昼のテロに、安倍元首相は倒れた。歴代最長政権を築き、退任後は自民党内最大派閥を率いた実力者。その急死が参院選後の内政、外交に与える影響を考える。
9月初旬の内閣改造・党役員人事が焦点
岸田政権は連立与党の参院選大勝で衆参両院に安定多数を確保した結果、政権基盤が強まったはずだ。しかし、政界には「むしろ不安定化する」との見方が多い。自民党最大派閥の安倍派のトップ不在が党内バランスを流動化させるためだ。>>>記事はこちら
円暴落の警鐘が鳴らされても冷静だった安倍元首相
アベノミクスの「大胆な金融緩和」はリーマン・ショック後に許した急激な円高への反省が生んだ政策だと思う。多くの政治家はその場しのぎの意見を受け入れがちだが、安倍氏は論理的に考える人だったからだ。>>>記事はこちら
アベノミクスは時代錯誤の新自由主義だった
岸田首相は格差拡大をもたらしたアベノミクスの問題点を受け止めるべきだ。すぐに政策を転換し、まず賃上げに着手してほしい。>>>記事はこちら
日露首脳会談で中露接近の阻止図った
安倍外交の失敗例として対露外交が挙げられる。確かに領土交渉は道半ばで終わった。しかし、8年前のウクライナ危機での経済制裁を名目上とした判断は失敗とはいえない。中露の過度な接近を阻止する、という戦略があったからだ。>>>記事はこちら
強い国づくりは経済政策のミッションではない
アベノミクスは「強い国づくり」達成の手段だった。本来の経済政策の使命は国民生活の行き詰まりを防ぎ、命の危機を回避すること。岸田首相の「成長と分配の好循環」はこのミッションをどう位置づけているのだろうか。>>>記事はこちら