教養・歴史鎌田浩毅の役に立つ地学

富士山噴火の降灰被害 東京直撃で都市機能はマヒ/19 

     我が国有数の活火山である富士山は、300年ほど前の1707年に大噴火した(宝永噴火と呼ばれる)。大量の火山灰が東方へ飛来し、横浜で10センチ、江戸で5センチも降り積もった。

     いま富士山が噴火すれば、風下に当たる首都圏では江戸時代とは比べものにならない大被害が出る。ハイテクの高度情報都市は細かい火山灰に極めて脆弱(ぜいじゃく)で、コンピューターに入り込んだ火山灰が通信機能をダウンさせるからだ。

     国の中央防災会議は今年3月、首都圏が受ける被害想定を公表した。噴火から約3時間で都心が火山灰の直撃を受ける。噴火後の15日目に都庁付近では10センチほど積もり、東日本大震災で発生した廃棄物の10倍に当たる総量4億9000万立方メートルの火山灰を都内から撤去しなければならない。

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