楊逸氏
掲載記事 34件
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多種多様な法廷を傍聴 現役弁護士による旅行記 楊逸
書評 読書日記
×月×日『ぶらり世界裁判放浪記』(原口侑子著、幻冬舎、2420円)は、若き有能な弁護士が東京の法律事務所をやめて旅に出て、行…
2024年10月18日
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ここまで違う日仏の学校 ママ記者が驚きの報告 楊逸
書評 読書日記
×月×日 礼儀正しい、ルールをきちんと守って行動するという日本人像に感服するいっぽう、なぜ皆がそうできるかを不思議に思うのは…
2024年7月26日
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「美しい物を見る時には目を閉じるの」 楊逸
書評 読書日記
×月×日 雨がち曇りがちの天気が長く続くと、気落ちしてなんとなくしんどく感じてしまう。重くて低いという山陰の曇り空も同じよう…
2024年5月17日
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鍵こそ古代ヨーロッパの歴史・文化を読み解く「キー」である 楊逸
書評 読書日記
×月×日 世の中が良くなってほしい。自分も幸せになりたい──新しい一年を迎える際にそう切実に祈っていたのに、なんと地震が元日…
2024年2月23日
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偉人に大王にイエス……ヒゲをめぐる男性性の文化史 楊逸
書評 読書日記
×月×日 最近、円安・ドル高の影響もあって、街でも電車の中でも欧米からの観光客をよく見かける。とりわけヒゲ面メンズが多いのは…
2023年11月24日
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「いつか翻訳したい」願いを実現した著者の「ことば」観を読む 楊逸
書評 読書日記
×月×日 今夏も異常気象で猛暑が襲来。テレビに映される天気予報図はどこも真っ赤になっている。書店で汗まみれの手をなんとなく『…
2023年9月8日
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チベットの生活を支える重要資源としての「糞文化」について 楊逸
書評 読書日記
×月×日 このごろ、台風も梅雨の時期にやってくるようになった。こういう時は「乾いた内容」の本を読んで気分を晴らしたい。『チベ…
2023年6月30日
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ベトナム移民作家が描くパリ―ケベック間の逢瀬 楊逸
書評 読書日記
×月×日 サクラの木が萌(も)えると気持ちもうきうきし出す。恋愛小説を読みたくなったのは季節のせいなのかしら。『満ち足りた人…
2023年4月14日
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女王の妹と幼なじみの著者が描く、英国貴族の奔放と呪い 楊逸
書評 読書日記
×月×日 落ち葉の乾いた音は歩幅に合わせて響く。ちょっぴり寂しくなった。『マーガレット王女とわたし イギリス王室のおそばで歩…
2022年12月9日
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人生に目の歓びは必須 オランダ理解の鍵は絵画=楊逸
書評 読書日記
×月×日 独特な風景で不思議な異彩を放つオランダ。個性の強い国だ。 車で旅行して回るとまず、山も丘もなくどこまでも広がる真っ…
2022年10月14日
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年配の男が主人公の、小説でしか書けない短編6作=楊 逸
書評 読書日記
歳月、秘密、記憶の中に生の苦み、温かさを読む×月×日 雨の多い春。じめじめする日々の中でもマスクをつけて「隔離」に努めるので…
2022年6月10日
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英国独自の貴族制度、小説に描かれた例を通じて楽しく学ぶ=楊 逸
書評 読書日記
英国独自の貴族制度 文学通じて楽しく学ぶ=楊逸×月×日 ウクライナ侵攻に対し、どうしようもない暗い気持ちを抱えながら、『ノブ…
2022年4月8日
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「印は人なり」? 文豪と検印の関係に迫る興味深い一冊=楊 逸
書評 読書日記
「印は人なり」? 文豪と検印に迫る一冊×月×日 年明けて6日目、昼前から東京の空には牡丹雪が舞っていた。「瑞雪(ずいせつ)兆…
2022年2月11日
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「独裁者」毛沢東の「革命思想」はいかにして波及したか=楊逸
書評 読書日記
欧米の若者も飛びついた「革命思想」を検証する=楊逸×月×日 この週末、近所の公園で、生産者が自ら野菜や加工食品を直売するイベ…
2021年12月10日
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高速道路、国境地帯……中国全33省の旅から見えた「真実」=楊逸
書評 読書日記
高速鉄道から国境地帯まで 中国全33省の「真実」の旅×月×日 雲のまにまに見え隠れする中秋の名月を眺めて、海の向こうに広がる…
2021年10月15日
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最も儲かるブックメーカーが序列の底辺。ユニークな英国競馬の世界=楊逸
書評 読書日記
英国独自の競馬文化 人類学者の分析を読む=楊逸×月×日 今日も豪雨。この梅雨はとにかく豪雨が続いている。晴れ間を盗んで洗濯し…
2021年7月30日
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あの漱石も日和見だった!? 危機の時代に見る日本人の生き方=楊 逸
書評 読書日記
歴史の節目となる時代 日本人はいかに生きたか=楊逸×月×日 今日もまた雨、しかも雷雨。こんな5月は初めてだ。憂鬱な気持ちは、…
2021年6月4日
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ウイグル族弾圧の実態 奇跡の生還者が吐露=楊逸
書評 読書日記
×月×日 公園の木は淡いピンクにもえてきてウキウキ。それを眺めながら散歩するのがほんとに楽しい。『命がけの証言』(清水ともみ…
2021年4月2日
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読書日記 イタリアに残る独自文化を「おいしく料理」してみせる=楊逸
書評
×月×日 落ち着きつつあった新型コロナウイルス禍は、年末の忘年会シーズンになると一転、「想定外の感染拡大」へと発展し、「緊急…
2021年2月5日
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中国出身の作家、楊逸氏が中国共産党を「悪魔の政府」と呼ぶワケ
危ない中国
中国共産党の一党独裁について、中国出身者はどのように考えているのか。約50年前の文化大革命で、両親とともに強制的に寒村へ移住…
2021年1月22日
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コロナ禍の鬱屈した日々 市井の人々の物語にふける=楊逸
書評 読書日記
×月×日 読書の秋。海のかなたで繰り広げられた米大統領選のバトルが気にかかり、いちいちニュースをチェックせずにはいられない。…
2020年12月4日
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愛しきものを殺せ 惚れた言葉を削除せよ=楊逸
書評 読書日記
×月×日 猛暑とエアコンの冷気。そのはざまでもがいていると頭が鈍くなる。『名著から学ぶ創作入門』(ロイ・ピーター・クラーク著…
2020年10月9日
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「神経」のような繊細さが描く「草の刃」の短編集=楊逸
書評 読書日記
×月×日 春らんまん。花草がいくらきれいに咲き誇っていても、例年のように楽しめないのはつらい。コロナ疲れで、何をする気も起き…
2020年6月12日
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弟に笑顔を取り戻したい 異様な家族と闘う少女=楊逸
書評 読書日記
×月×日 新形コロナウイルスの感染拡大を恐れて、春休みのスペイン旅行をキャンセルし、家に籠もる日々。おかげでゆっくり読書を楽…
2020年4月10日
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忙しさにかまけていても「よそ者」に映る危機=楊逸
書評 読書日記
×月×日 新年はカルロス・ゴーン被告の逃亡劇で明けた。なんだかハリウッド映画を見るような心地に浸っていると、今度は強い感染力…
2020年2月14日
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高度成長期の日本 底辺で生きる孤独を読む=楊逸
書評 読書日記
×月×日 待ちに待った高い秋の空。喜ぶ間もなく「明日は雨模様……」とテレビの天気予報をまた耳にする。本州での台風被害がまだ収…
2019年12月13日
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老人ホームが直面する至極難しい「命」の選択=楊逸
書評 読書日記
×月×日 ベランダでいろんなものがバタバタと落ちるすごい音がして、窓ガラスは割れるかのようにたたかれている。目が覚めた。台風…
2019年10月18日
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「救い」や「信」を考えつつ読書する長梅雨の日々=楊逸
書評 読書日記
×月×日 東京は長梅雨が続く。気が重いのは、じめじめした空気のほかに、夜な夜な、インターネットのライブ中継で、香港の「逃亡犯…
2019年8月23日
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元号の変わり目の時期に歳月の不思議を読む=楊逸
書評 読書日記
×月×日 一晩寝て朝目が覚めたら、世はもう令和。10時間前の「平成」は懐かしむ「時代」になってしまった。なんとも不思議な感覚…
2019年6月21日
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フィクションでよかった…… 二つの猟奇事件をつなぐ闇=楊逸
書評 読書日記
×月×日 目のかゆみと鼻水、くしゃみ。ある日突然始まった花粉症の症状は、春を告げてくれた。いつもよりずいぶんと早いような気も…
2019年4月19日
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2019年は激動の予感… 殉教者の研究書を読む=楊逸
書評 読書日記
×月×日 燃料税の削減や最低賃金の引き上げなどを求め、フランスで昨年末から「黄色いベスト運動」と呼ばれる抗議活動が続いている…
2019年3月1日
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楊逸の読書日記 一夫一婦制は少数派? 恋愛は遺伝子次第?
書評 読書日記
×月×日 朝起きてテレビをつけると、どのチャンネルも、ある有名女優がやや下向きの顔で、追いかけてくる取材カメラから逃げていく…
2018年11月30日
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楊逸の読書日記 詐欺師か経済学者か 歴史を動かす問題児たち
書評 読書日記
×月×日 猛暑。台風。地震。立て続けに天災に見舞われた日本。ようやく秋風が吹き始めた。一方野菜の値は高騰した。平年の同時期と…
2018年10月19日
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楊逸の読書日記 政情不安な世界で輝く「粋」なリアリズム
書評 読書日記
×月×日 猛暑猛暑猛暑。目覚めても、自分が金魚さながら、金魚鉢の中で息絶え絶えにもがくという夢が残っている。たぶん窒息するほ…
2018年9月10日