藻谷俊介氏
掲載記事 48件
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米国経済は強くインフレは収束しない 藻谷俊介
独眼経眼
9月中旬に発表されたアメリカの8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比ではプラス2.5%に低下した。一見するとインフレ…
2024年10月4日
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米国は不況ではない、「株下落」は騒ぎ過ぎ 藻谷俊介
独眼経眼
8月に入った途端に内外の市場が大荒れとなり、エコノミストとしてもその真価が試される情勢になっている。ただ経済統計の定点観測…
2024年8月16日
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「実質賃金マイナス」は昭和を引きずった分析 現実の経済は明るさ兆す 藻谷俊介
独眼経眼
厚生労働省の毎月勤労統計が示す日本の1人当たり実質賃金は依然として前年同月比ではマイナスであり、インフレに賃金の伸びが追い…
2024年6月28日
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悲観的にしか語れない日本メディアの景気報道 藻谷俊介
独眼経眼
最近筆者が気になることの一つに「春闘で大企業は賃上げできたとしても、中小企業に波及するかが課題」と、メディアが今もなお繰り…
2024年5月17日
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FRBの「次は利下げ」は本当か 藻谷俊介
独眼経眼
2022年から23年にかけて日米それぞれの中央銀行が反対向きの金融政策を指向してきたことは周知の事実である。ただ、23年の…
2024年3月22日
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1~3月期もGDPマイナスの恐れ 積極さに欠ける企業と家計 藻谷俊介
FOCUS
株価が続伸する横で、日本のGDP(国内総生産)が2023年10~12月期まで2四半期連続で縮小したことは、想定外だったよう…
2024年2月22日
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新春誌上座談会 日本株は4万円に迫る? 日銀の政策変更に注目
独眼経眼
2024年の日本経済はどこに向かうのか──。本誌人気コラム「独眼経眼」を執筆する5氏に見通しを聞いた。(構成=中西拓司・編…
2024年1月29日
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日本のインフレも金利正常化を促す展開になってきた 藻谷俊介
独眼経眼
4月の当コラムで、日本のインフレはアメリカのインフレと逆で、圧倒的にモノのインフレであって、サービスのインフレではないこと…
2023年12月8日
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「中国経済は不調」は話が大げさ過ぎる 藻谷俊介
独眼経眼
中国経済が不調であるという言説が広がっている。それも少しの不調ではなく、世界経済を揺るがす危機につながりかねないような印象…
2023年9月1日
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粗利益の大幅改善は20年待ち望んだ好循環の現れだ 藻谷俊介
独眼経眼
日本株が好調なこのごろ、機関投資家との対話で最も投資家の関心を引くのが、法人企業統計における粗利の強い改善である。あまり報…
2023年7月21日
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景気と金利のサイクルがずれる世界経済 藻谷俊介
独眼経眼
世界の株式、特に日本株や欧州株が堅調に値を上げる一方で、欧米のエコノミストは何カ月も不況が来ると言い続けている。市場には常…
2023年6月2日
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“ほどよいインフレ”が今後も続く理由 藻谷俊介
独眼経眼
世界がインフレ収束に向かう中、最近投資家によく尋ねられるのは、日本だけインフレが遅れて加速したり、粘着質になったりする可能…
2023年4月14日
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中国半導体の回復期は意外に早い 藻谷俊介
独眼経眼
前回、中国経済不調の原因の一つに半導体電子部品生産の低下を挙げた。日本を含む東アジア全体としても、このシリコンサイクルの動…
2023年3月3日
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マクロ経済で説明できない世界生産の伸び悩み状態 藻谷俊介
独眼経眼
昨今の世界金融市場の世論を見ると、インフレを過大評価する傾向は修正されてきたが、不況に対する懸念はますます増大する傾向にあ…
2022年12月16日
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インフレはグローバルでもう終わっている 藻谷俊介
論争で学ぶ景気・物価・ドル円
グローバルな視点で観察すれば、構造化するどころか、インフレ(物価上昇)はもう終わっている。図は当社で毎月計算しているリアル…
2022年12月5日
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戦場に近い欧州でインフレが止まらない 藻谷俊介
独眼経眼
米連銀は11月2日に再び大幅な利上げを決定したが、各国の金融市場は既につけたピークを超える動きは見せていない。長期金利は頭…
2022年11月11日
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米「利上げやり過ぎ」の結末が心配になる経済指標の危険な兆候=藻谷俊介
独眼経眼
6月中旬以降、インフレ後の世界を織り込む形で各国の長期金利は低下し、株価は上昇した。ところが8月下旬から米連邦準備制度理事…
2022年10月7日
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「中国経済失速」報道は“木を見て森を見ず”の典型である=藻谷俊介
独眼経眼
過去3回の当コラムで、リアルタイムで見たインフレは減速してきていること、景気は良好でインフレは吸収可能であることなど、悲観…
2022年8月26日
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黒田総裁が説明を怠ったインフレと賃金の「リアル」=藻谷俊介
独眼経眼
所得増で「吸収可能」なインフレ=藻谷俊介 景気の先行きをめぐり、市場では今なお神経質な展開が続いている。こんな時こそデータの…
2022年7月14日
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年初からのサプライズをやり過ごし、景気は緩やかな改善基調=藻谷俊介
独眼経眼
したたかな日本経済とインフレの頭打ち=藻谷俊介 前回までは、ウクライナ戦争によるインフレや資源争奪戦、円安、中国のロックダウ…
2022年6月11日
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国際商品の上振れから予測する「消費者物価指数4%」の現実味=藻谷俊介
独眼経眼
日本のインフレ率は最大でも4%=藻谷俊介 本誌4月5日号のこのコラムで、次のように記した。メインシナリオであった中国経済再加…
2022年5月7日
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予測不可能な時代にすべきこと 改めて「ウクライナ侵攻前夜」に立ち返って考える=藻谷俊介
独眼経眼
「ウクライナ侵攻前夜」の経済好循環=藻谷俊介 中国経済の再加速によって、世界経済が再びある程度の勢いを取り戻すというシナリオ…
2022年3月26日
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「ショック」から戻った株価は「10合目」で停滞し、やがて下山する=藻谷俊介
独眼経眼
ショックから回復も伸び悩む株価=藻谷俊介 世界全体の新型コロナウイルス新規感染者数は1月24日をピークに減少に転じ、金融市場…
2022年2月19日
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世界経済の好発進にさお差すオミクロン株と収束後に待ち受ける「引き締め地獄」=藻谷俊介
独眼経眼
好発進の世界経済に二つのリスク=藻谷俊介 昨年11月下旬に執筆した前回の記事(2021年12月14日号)で、中国経済に低迷脱…
2022年1月15日
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最強・米国より、もたつく中国の経済統計を注視すべきこれだけの理由=藻谷俊介
独眼経眼
今回も、前回に続いて中国経済の変化に注目したい。 読者の中には、世界が断絶したように見えるこの新型コロナウイルス禍において…
2021年12月4日
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中国GDP分析を誤らせる「前年同期比」のワナ=藻谷俊介
独眼経眼
中国の7~9月期国内総生産(GDP)の前年同期比伸び率が実質で4・9%となったことで、今さらながら中国経済の減速を強調する…
2021年10月30日
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戻らない「世界GDP」と独り勝ちGAFAM=藻谷俊介 成長軌道に戻らない「世界GDP」と突き抜けるGAFAMの埋まらない隔たり
独眼経眼
戻らない「世界GDP」と独り勝ちGAFAM=藻谷俊介 現時点でエコノミストが検討しなければならない最大の論点の一つは、国民…
2021年9月25日
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雇用が戻らないのはコロナのせいではなかった 「V字回復」を主張する人々を待ち受ける落とし穴=藻谷俊介
独眼経眼
4月に当欄で触れた中国経済の減速が、市場でも認識されるようになってきた。新型コロナウイルスのデルタ株による世界的な感染者の…
2021年8月14日
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コロナ後はバラ色」は大きな誤解 楽観ムードに水を差す米国経済指標=藻谷俊介
独眼経眼
楽観ムードに水を差す米国経済指標=藻谷俊介 「新型コロナウイルスのワクチンの普及が進んでいる国ではマスク着用義務や休業要請が…
2021年6月26日
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株価急落におののく人たちは「景気急回復期の終焉」に気付いていない=藻谷俊介
独眼経眼
株価急落は世界の経済統計が示す通り=藻谷俊介 世界的に株価が急落し、「恐怖指数」とも呼ばれるボラティリティー指標VIXが一気…
2021年5月22日
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世界経済をけん引する中国の失速=藻谷俊介
独眼経眼
実物経済の継続的な改善に、新型コロナウイルスのワクチン導入が加わって、世界各国の株式市場は約1年間にわたって上昇を続けてき…
2021年4月10日
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ロックダウン長期化の影響は限定的=藻谷俊介
独眼経眼
世界中で、新型コロナウイルス抑制のためのロックダウンが続いている。日本は2度目の緊急事態宣言が発出されて間もなく2カ月にな…
2021年3月6日
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主要国経済統計にみる人間の「対応力」=藻谷俊介
独眼経眼
米国でバイデン新大統領が大過なく就任式を終え、世界では不透明感がほんの少し和らいだ。 就任演説は、混乱を極めた米国の政治風…
2021年1月30日
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経済統計が示すコロナ不況の終わり=藻谷俊介
独眼経眼
新型コロナウイルスの感染者数が記録的高水準に達していることで、国内世論には悲観的ムードが漂っている。命の問題は言わずもがな…
2020年12月19日
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トランプもバイデンも反中は「ただのポーズ」? コロナと米中貿易戦争をよそに米中貿易が急回復しているワケ
独眼経眼
新型コロナウイルスは欧州を中心に猛威を振るっているが、英仏では感染にスローダウンの端緒がうかがえるようになった。緊急性の低い…
2020年11月28日
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貿易 中国は輸出激減も輸入安定=藻谷俊介
コロナ恐慌
これまで新型コロナウイルスが世界貿易に与える影響が論じられる際には、中国での生産停止がサプライチェーン破断を通じて世界の貿…
2020年3月23日
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中国5G需要急伸で日本に恩恵=藻谷俊介
独眼経眼
実物経済は世界的に悪化、減速が続いている。米国の輸入数量が昨年9~11月の累計で5・2%も減少するなど、これまで筆者が警告…
2020年1月25日
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米株価上昇の陰で生産統計が悪化=藻谷俊介
独眼経眼
落としどころの見つからない米中協議。その裏で、世界の経済統計は着実に悪化し続けている。 最近のデータの中で特に筆者の目を引…
2019年12月14日
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停戦は米国経済悪化を止められるか=藻谷俊介
独眼経眼
米中貿易戦争が、部分的とはいえ停戦のような状態になり、「早急に妥結しないと取り返しのつかないことになる」と警告してきた筆者…
2019年11月9日
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強気の米国株も本格調整はこれから=藻谷俊介
独眼経眼
トランプ米大統領が貿易戦争のギアを上げるたびに一旦は下落する米国株価だが、しばらくするとじわじわと上昇し、米国経済に対する…
2019年8月31日
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米中貿易戦争は米国に打撃=藻谷俊介
独眼経眼
米政府による関税引き上げ声明を受けて、米中協議に対する楽観的な見通しが後退している。2大国のメンツをかけたタフな交渉が続い…
2019年5月11日
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春節で見誤る不況の亡霊=藻谷俊介
独眼経眼
3月18日に発表された日本の2月の貿易統計は、とても良好な内容だった。ただ、その報道に問題があり、機関投資家の間でもあまり…
2019年3月30日
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中国ショックは消えつつある=藻谷俊介
独眼経眼
1月初のアップル・ショックに続いて、1月17日には日本電産ショックが市場を襲った。最近は「ショック」がいささか乱用される感…
2019年2月22日
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何を今さらアップル・ショック=藻谷俊介
独眼経眼
アップルの株価は昨年10月から既に大きく下落していたので低下は限定的だったが、米経済への過大評価がすぼみ、為替市場が大きく…
2019年1月19日
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建機の稼働時間が示す景気底入れ=藻谷俊介
独眼経眼
親しい投資家からKOMTRAX(コムトラックス)を経済分析に利用するアイデアをもらったのは、もう何年も前のことである。KO…
2018年12月8日
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景気調整の出口は近づいている=藻谷俊介
独眼経眼
米国株式の急落により、一定のレンジで上下していた世界の株式市場にも、再び下押しの圧力が出てきた。下落の勢いが近年まれに見る…
2018年11月3日
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中国経済は減速から再加速へ=藻谷俊介
独眼経眼
金融市場の世論が非常に混沌(こんとん)としている。それは時間的な前後関係がきちんと整理されないために、因果関係が曖昧になっ…
2018年10月1日
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株安の理由は、経済指標の悪化=藻谷俊介
独眼経眼
2月に世界規模で株価が急落してから半年が経過した。その間にも何度か楽観論が台頭したが、いずれも長続きせず、結果として相場は…
2018年8月27日