2040年の社会保障を考える
掲載記事 62件
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1110兆円に膨張した公的年金の「暗黙の債務」=小黒一正
2040年の社会保障を考える
貧困高齢者が急増する中、低年金・無年金への対応は重要だが、いまの財政・社会保障の仕組みが引き起こす世代間の問題も重要な課題…
2020年1月14日
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支給開始年齢「自動調整」は導入済み?=小黒一正
2040年の社会保障を考える
厚生労働省では社会保障審議会において、公的年金の受給開始年齢を75歳まで選択可能とする制度改革案を検討中であり、年内に議論…
2019年11月25日
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公的年金の財政健全化に向き合え=西沢和彦
2040年の社会保障を考える
2019年8月に公表された公的年金の財政検証を受け、政府内で制度の見直しが議論されている。もっとも、それは沈みかけた船の上…
2019年11月18日
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厚生年金の適用対象者の拡大を=駒村康平
2040年の社会保障を考える
2019年の公的年金の財政検証では、モデル世帯(夫婦2人)の年金の給付水準を示す所得代替率(現役男子の平均的な手取り年収に…
2019年11月11日
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介護保険と障害者福祉制度の一本化を=石川誠
2040年の社会保障を考える
詳しくはこちら 2000年に介護保険制度が施行されてから、高齢者福祉サービスは飛躍的に改善したが、必ずしも十分とは言えない側…
2019年10月21日
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医療ビッグデータで分かる治療の真実=康永秀生
2040年の社会保障を考える
医療ビッグデータは大きく分けて、(1)保健・医療系と(2)ライフサイエンス(生命科学)系に分類できる(表)。本稿では、(1…
2019年10月7日
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「資産寿命」を延ばし、定年後を乗り切る=野尻哲史
2040年の社会保障を考える
2007年からフィデリティ退職・投資教育研究所で、「退職」後のための資産形成を中心に啓発活動を行ってきたが、自分の定年が近…
2019年9月30日
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地方の医師不足を解消するには=森田朗
2040年の社会保障を考える
医学部の人気は衰えないにもかかわらず、人口減少が続くわが国の地方では相変わらず医師不足が続いている。住宅付きで年俸数千万円…
2019年9月24日
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地域保険シフトに備え消費税「10%後」の議論を=山崎泰彦
2040年の社会保障を考える
2018年11月20日、財務省の財政制度等審議会は平成最後の予算編成に関する「建議」の総論において、平成の税財政運営を振り…
2019年9月17日
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後期高齢者医療と介護保険の再編・統合を=山崎泰彦
2040年の社会保障を考える
近年の医療・介護分野の改革では、「高齢者が住み慣れた地域で人生を全うする」という地域包括ケアの実現に向けて、両分野の改革を…
2019年9月2日
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変わる医療・介護の評価方法(下)=山本隆一
2040年の社会保障を考える
前回(8月27日号)はインプット(費用請求)情報を中心に日本で医療や介護のデータベースの整備が進んでいることを紹介した。 …
2019年8月26日
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変わる医療・介護の評価方法(上)=山本隆一
2040年の社会保障を考える
医療・介護の分野で、医療・介護行為の結果を重視する「アウトカム評価」の流れが強まっている。人口の高齢化に伴い医療・介護費用…
2019年8月19日
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「老後2000万円」報告書が目指したもの(下)=駒村康平
2040年の社会保障を考える
前回(8月6日号)の最後で、高齢者の購買力を維持するためには、低下する公的年金の給付水準を私的年金が補完する「公私年金連携…
2019年8月5日
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「老後2000万円」報告書が目指したもの(上)=駒村康平
2040年の社会保障を考える
2019年6月3日に公表された金融庁ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(以下、報告書)を巡り、世…
2019年7月29日
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国営医療ポータルに生かす民間の知見=岩崎博之
2040年の社会保障を考える
当社は2003年8月の創業以来、診療データビジネスに取り組んできた。その一環で16年10月、病院と患者が診療情報を共有する…
2019年7月22日
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「育児の社会化」で保険導入の是非=山崎泰彦
2040年の社会保障を考える
平成時代の社会保障史の中で最も顕著な成果は、介護保険の導入・普及であろう。具体的な検討に入ったのは、1994年に細川護煕首…
2019年7月16日
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「老後2000万円」を税制改革で解決=土居丈朗
2040年の社会保障を考える
金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」が発端となって「老後2000万円」問題が国民的…
2019年7月8日
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社会保険料負担は近く限界に達する=飛田英子
2040年の社会保障を考える
2040年に向けた社会保障のあり方が政府内で検討されている。予防・健康づくりを通じた健康寿命の延伸やAI(人工知能)・IC…
2019年7月1日
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診療データ活用で高まる医療の質=森田朗
2040年の社会保障を考える
先進諸国の医療の世界では、ICT(情報通信技術)の導入と、それによって収集蓄積が可能になったデータの活用が急速に進んでいる…
2019年6月24日
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「ひきこもり」115万人にどう向き合うか
2040年の社会保障を考える
川崎市や東京・練馬で、中高年の「ひきこもり」に絡む事件が相次いだ。日本社会はこの課題にどう対処すべきなのか。識者に緊急コメ…
2019年6月17日
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「プライマリーケア」の発想なき地域医療構想=三原岳
2040年の社会保障を考える
政府は現在、「地域医療構想」という医療提供体制改革を進めている。これは団塊の世代が75歳以上になる2025年を意識しつつ、…
2019年6月10日
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「勤労者皆社会保険」実現への条件とは=西沢和彦
2040年の社会保障を考える
2019年4月、自由民主党厚生労働部会から「新時代の社会保障改革ビジョン」(以下、改革ビジョン)が発表された。そこでは、「…
2019年6月3日
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公的年金の「財政検証」シナリオを問う=小黒一正
2040年の社会保障を考える
日本の公的年金制度の最大の問題は、老後の防貧機能を堅持しつつ、年金財政の持続可能性を高めていくことにある。年金財政の健全性…
2019年5月27日
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高齢者医療の負担増に苦しむ健保組合=大森泰樹
2040年の社会保障を考える
日本の医療保険は、国民誰もが何らかの公的保険に加入することができる「国民皆保険」制度である。しかし、医療費は毎年約1兆円の…
2019年5月20日
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国民医療費が増加する「意外な要因」=康永秀生
2040年の社会保障を考える
国民医療費の増加により、医療保険制度の持続性を懸念する声が高まっている。今回はこの問題について論じる。 これまで国民医療費…
2019年5月13日
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予防医療で医療費は削減できない=康永秀生
2040年の社会保障を考える
予防医療とは、病気の発生を防いだり、病気を早期発見・治療することにより、病気による障害や早期の死亡を減らす医療である。禁煙…
2019年5月7日
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深刻化する単身高齢者の住宅問題=稲葉剛
2040年の社会保障を考える
生活に困窮し、生活保護を申請する高齢者が増え続けている。厚生労働省によると、2017年度に生活保護を利用した人は約212.…
2019年4月22日
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増加する「住まいが無い」若者=稲葉剛
2040年の社会保障を考える
「ホームレスは減少しているが、住居喪失者は増加している」──。 この説明を聞いて、頭に「?」が浮かぶ人は多いだろう。だが、住…
2019年4月15日
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生活困難者「1000万人」発見前夜=猪飼周平
2040年の社会保障を考える
現在の社会保障、社会福祉、行政サービスは、極めて個別問題の解決に対応した形になっている。改善すべき問題状況が定義され、その…
2019年4月8日
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財政再建と医薬品産業の競争力両立へ 薬の有用度別に自己負担割合設定を=小黒一正/41
本誌版「社会保障制度審」
筆者は本連載第37回(3月12日号)で、「医療版」マクロ経済スライドについて語った。今回は薬価制度について提言をしたい。少…
2019年4月1日
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健康寿命延伸で介護費抑制は可能 スポーツや趣味活動参加がカギ=近藤克則/40
本誌版「社会保障制度審」
政府が健康寿命の延伸による社会保障の費用節減をうたうようになって以降、研究者からの批判が相次いでいる。その趣旨は、予防医療…
2019年3月25日
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爆発的に増加する「こども食堂」 自治体は縦割りなくし「育てよ」=湯浅誠/39
本誌版「社会保障制度審」
今回は、「居場所」の一つとしての「こども食堂」の現状、その価値と意義について考察したい。「こども食堂」は「子どもが一人でも…
2019年3月18日
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団塊ジュニアの深刻な「20年後」 貧困から脱出する二つの提言=湯浅誠/38
本誌版「社会保障制度審」
2040年のあるべき社会保障制度の姿を、二つの視点から検討したい。第1回目の今回は「貧困問題全般」を、次回の第2回ではその…
2019年3月11日
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第37回 医療保険制度の持続可能性高める「医療版」マクロ経済スライド=小黒一正
本誌版「社会保障制度審」
前回(本連載第34回)では、「住まい」の社会保障について語った。今回は医療保険財政のマクロ管理について提言をしたい。 日本…
2019年3月4日
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医療・介護の連携を強化 両者つなぐ「常勤医」の役割=石飛幸三/36
本誌版「社会保障制度審」
私は介護施設の常勤医になる前、約半世紀の間、病院の血管外科医として働きました。「患者さんを治す」という目標がある一本道を、…
2019年2月25日
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『平穏死』を迎えるために 延命至上主義からの脱却を=石飛幸三/35
本誌版「社会保障制度審」
「人生最期の迎え方がその時代の文化を示す」と言われます。今や日本は、世界でも有数の超高齢社会になりました。科学の進歩により、…
2019年2月18日
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「住まい」を社会保障の柱に 持ち家重視政策から転換を=小黒一正/34
本誌版「社会保障制度審」
前回(第31回、1月29日号)では、抜本的な社会保障改革を先送りすれば、消費税率が2060年度に32%まで上昇する可能性を…
2019年2月12日
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医療・介護費を総額で論じる愚=西村周三/33
本誌版「社会保障制度審」
政府は昨年5月に、「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」を公表し、年金、医療、介護などの将来の給付額の見通しを示した…
2019年2月4日
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予防医療で「医療費抑制」は誤り 「社会保障の産業化」も夢想=二木立/32
本誌版「社会保障制度審」
昨年9月以降、安倍晋三首相・経済産業省主導で「全世代型社会保障」の「予防医療」への焦点化が進んでいる。首相の意向に一番忠実…
2019年1月28日
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改革先送りなら消費税率32%も 求められる中長期ビジョン=小黒一正/31
本誌版「社会保障制度審」
政府は2018年12月21日に閣議決定を行い、国の19年度予算案(一般会計・当初予算)を決定した。19年度の当初予算案の歳…
2019年1月21日
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非正規のキャリア阻む「第3号」制度 改正で低賃金と少子化克服を=永瀬伸子/30
本誌版「社会保障制度審」
第3回目は、第3号被保険者制度の問題を取り上げる。日本で超少子化が進展している根底には、男性賃金の下落により「専業主婦世帯…
2019年1月15日
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非正規に薄い出産・育児支援 男女の結婚への意欲削ぐ原因に=永瀬伸子/29
本誌版「社会保障制度審」
今回は、非正規雇用の女性の家族形成・出産の課題を述べる。 前回、正社員女性の第2子出産問題を論じた。この層については、育児…
2019年1月7日
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正社員女性が第2子を出産する条件 時短と男性の育児参画が効果=永瀬伸子/28
本誌版「社会保障制度審」
日本が抱える根底的な課題は出生数の減少である。今回は、正社員女性が子どもを2人持てないことの問題について考える。人ごとと思…
2018年12月25日
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インタビュー 石破茂 衆議院議員、自民党元幹事長/27
本誌版「社会保障制度審」
自民党総裁選で「社会保障国民会議」の創設を提唱した石破茂・元幹事長にその狙いを聞いた。(聞き手=稲留正英/米江貴史・編集部…
2018年12月17日
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男女の「共稼ぎ」「共育児」時代 大和証券、味の素のチャレンジ=白河桃子/25
本誌版「社会保障制度審」
少子化対策は日本社会が喫緊に取り組むべき最大の課題の一つになっている。 私は働き方改革が最大の少子化対策であると考えている…
2018年12月10日
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党派、世代、性別超えた合意形成へ 制度横断的な議論進める会議体を=駒村康平 本誌版「社会保障制度審」第25回
本誌版「社会保障制度審」
今回は、2001年まで存在し、戦後の社会保障制度の青写真を作った社会保障制度審議会(制度審)からどのような教訓・メッセージ…
2018年12月3日
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戦後の社会保障を決定づけた「制度審」 首相への「勧告」であるべき姿追求=駒村康平 本誌版「社会保障制度審」第24回
本誌版「社会保障制度審」
今号では、現在は廃止されている政府の「社会保障制度審議会(以下、制度審)」について説明する。制度審は、終戦直後の1948年…
2018年11月26日
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スウェーデンに学ぶ「議論の進め方」 短期の利害排し、長期安定の仕組みを=駒村康平 本誌版「社会保障制度審」第23回
本誌版「社会保障制度審」
10月2日に第4次安倍改造内閣が発足した。長期政権となった安倍政権の大きな政治使命は、長期的に安定した社会保障制度の確立で…
2018年11月19日
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「参加型社会保障」自己実現できる社会を 長妻昭・立憲民主党代表代行・政務調査会長にインタビュー 本誌版「社会保障制度審」第22回
本誌版「社会保障制度審」
野党第1党の立憲民主党はどのような社会保障を目指すのか。「ミスター年金」の異名をとり、社会保障政策に詳しい同党の長妻昭・代…
2018年11月12日
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IT化、データ連携コスト削減の工夫を 「個人情報」への不安解消もカギ=翁百合 本誌版「社会保障制度審」第21回
本誌版「社会保障制度審」
我が国の医療の質向上や医療提供体制の一層の改善のために、医療介護分野でのIT(情報技術)活用やデータ分析の高度化が急がれてい…
2018年11月5日