片山杜秀氏
掲載記事 52件
-
食糧安保の時代 せめて減反はやめましょう 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 八郎潟や諫早湾の干拓事業は戦後初期に計画された。 大戦争による軍隊と軍需産業への根こそぎ動員のせいで、農地…
2024年10月7日
-
自民党総裁候補の乱立は何の兆しなのか 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 岸田内閣は「政治とカネ」の問題をきっかけとして自民党に派閥解消の流れを作り出した。それは功績だろうか。 そ…
2024年9月2日
-
二度あることは三度ある“頃合い”? 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 国際連盟。1920年に誕生した。第一次世界大戦後の世界に平和を持続させるための世界的大組織である。 設立の…
2024年6月17日
-
専守防衛が第一義ならば「陸主海従」は見直すべきでは 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 陸主海従か海主陸従か。陸軍と海軍はいつも争った。大日本帝国時代の話である。ロシアと中国はすぐ目の前。太平洋…
2024年5月7日
-
列島を1000年ぶりに襲う天災 国がすべきは復興と減災だ 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 2011年の東日本大震災は1000年に1度の出来事とよく呼ばれる。869年のいわゆる貞観地震と重なるところ…
2024年2月13日
-
“追放と絶滅”の反復・変奏が世界を覆う 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 不都合な人々を追い出すにはどうしたらよいか。 ロシア帝国の時代には、帝国の版図内のウクライナやベラルーシな…
2023年11月13日
-
それは21年前、ボストンで始まった 片山杜秀
闘論席
きっかけは米国だった。2002年1月、『ボストン・グローブ』紙が、長年にわたって隠されてきた犯罪行為の報道に踏み切った。カ…
2023年10月16日
-
日中戦争に置き換えてウクライナ戦争を見通すと 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席「記憶せよ、十二月八日。この日、世界の歴史あらたまる」。高村光太郎が真珠湾攻撃などに始まる対米英開戦に魂を高…
2023年6月19日
-
9頭に減っても日本は世界最多の貸与頭数 パンダ外交の行方は… 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 日本のジャイアント・パンダが減っている。2月、全部で13頭だったのが9頭になった。4頭が中国に帰ったせいで…
2023年3月6日
-
「2大政党制=民主主義の理想」は思い込み 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 米国の選挙。近年、予想が当たらなくなった気がする。特にトランプ氏が大統領選挙に当選した頃からだ。世論調査や…
2022年11月28日
-
世の終わりを受け入れた人々と核兵器 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 ロシアがウクライナに侵攻して以来、『見えざる街キーテジと聖女フェヴローニヤの物語』のことが思い出されてなら…
2022年10月31日
-
三つの50周年が照らす日中関係の今 片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 1972年2月21日、ニクソン大統領が北京を訪問。5月15日、沖縄返還。9月29日、日本は中華人民共和国と…
2022年10月3日
-
権力が権威も備えようとする傾向について=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 権威と権力を分ける。国家統治のひとつの座りのいい仕方だ。日本なら、権威を担う天皇と、権力を担う将軍。そうい…
2022年8月29日
-
62年前の秋、宏池会創設者は立派だった=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 岸田文雄首相は自民党の大派閥、宏池会のリーダーでもある。元は池田勇人が総理を目指して作ったグループだ。高…
2022年7月25日
-
フルトヴェングラーとゲルギエフの覚悟=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 ヴィルヘルム・フルトヴェングラーというクラシック音楽の大演奏家がいた。ドイツ人の指揮者である。20世紀前半…
2022年6月27日
-
日露戦争に見る文明人の節度 =片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 1904(明治37)年、日露戦争が勃発した。二つの国家は朝鮮問題を巡り、ずっともめていた。 しかし、その一…
2022年4月25日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
『ノストラダムスの大予言』。五島勉の著書である。1973年11月の刊行。すぐにミリオンセラーになった。16世紀フランスの大占…
2022年3月28日
-
キエフが平城京や平安京なら、モスクワは鎌倉か江戸=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 キエフ大公国という国が9世紀にできた。国といっても、諸豪族の緩やかな連合体のような、国らしくない国であった…
2022年2月28日
-
積み上がる不安の解消なしに日本経済の復活はありえない=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 迫水久常(さこみずひさつね)という人がいた。激動の昭和を長く国家の中枢で支えた。 1902(明治35)年生…
2022年1月31日
-
ぬるま湯では競争も生まれない 発想の転換が必要だ=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 黒田東彦日銀総裁が誕生して以来、日本はどんどんお金を刷っている。そうすると景気が良くなるという。 どんな理…
2021年12月27日
-
コロナ禍で傷ついた日本に広がるドラッカー流の「ファシズム」とは=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席『ジ・エンド・オブ・エコノミック・マン』。経営学者、ピーター・ドラッカーの最初期の著作である。『経済人の終わ…
2021年11月29日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
ドイツの社会民主党は9月の連邦議会選挙で第1党になった。フランスは4年前まで社会党政権だった。英国は11年前まで労働党政権…
2021年11月1日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
片山杜秀の闘論席 正確な情報。適切な判断のために不可欠である。が、今度の疫病禍だと、正体不明な新型ウイルスが頻繁に変異する…
2021年8月30日
-
犠牲者を出してまでやらねばならぬ大会などあるのか 忘れられた福田の言葉=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席「人の命は地球より重い」。福田赳夫首相(当時)の名言である。1977年、パリ発東京行きの日本航空の旅客機が日…
2021年7月19日
-
近代五輪の精神は賞味期限切れだ=片山杜秀
闘論席
片山杜秀の闘論席 五輪は平和の祭典という。近代五輪の祖、フランスのクーベルタン男爵は確かに、五輪は世界平和に貢献できると言っ…
2021年6月21日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
政治の貧困がこの国を覆っている。日本は、昨年来の世界的疫病禍にあって、防疫の優等国として評価された時間も長かった。ところが…
2021年5月24日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
北昤吉(れいきち)という人がいた。北一輝の弟である。兄は武力による国家改造を策し、2・26事件で刑死したが、弟は、言論人と…
2021年2月22日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
大老という役職が江戸幕府にあった。といっても平時は空席である。普段の幕政は数名の老中を中心に行われた。老中首座が総理大臣で…
2020年12月21日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
日本学術会議はなぜあるか。会議が設置されたのは戦後4年目の1949(昭和24)年。日本の敗戦を決定づけた大きな要因は原子爆…
2020年11月24日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
安倍晋三首相の退陣表明のあと、各社の世論調査で内閣支持率が跳ね上がった。長期政権ならではの問題点を抱えていたにもかかわらず…
2020年9月28日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
民主主義は終わりつつあるのではないだろうか。 民主主義の前提は、判断力に富む有権者の存在だ。どの政治家を選べば、よりよい未…
2020年7月27日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
『2001年宇宙の旅』で知られるSF作家、アーサー・C・クラークは、日本だと東京タワーのできた1958(昭和33)年に刊行さ…
2020年6月29日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
平安貴族は、穢(けが)れを遠ざけることに神経をとがらせた。人の死体、人の死んだ場所、流産をした女性とその家、人の血の流れた…
2020年6月1日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
サボる。フランス語のサボタージュが語源だ。怠ける意味だが、そこから労働運動の用語に転じた。不当と思える給与や労働時間や仕事…
2020年4月27日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
人は株をなぜ買うか。上がると思うからだ。将来への期待だ。来週、来月、来年、この企業はどんどん業績を伸ばすだろう。そう信じら…
2020年3月30日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
リンゴはなぜ地面に落ちるか。地球に引っぱられているからだ。そうニュートンが喝破したのは非常時下だった。1665年、ロンドン…
2020年3月2日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
暗国と呼ばれた国があった。半島のへりの島国で、島の中で争いごとばかりしていた。文明も文化も半島よりも遅れがちだった。 しか…
2020年2月3日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
アメリカが原油の純輸出国になった。つまり、輸出量が輸入量を上回った。2019年の大きなニュースだろう。11月に発表された9…
2020年1月6日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
新宿御苑は元は皇室苑地だった。そこでは、日中戦争が始まるまで、春には観桜会、秋には観菊会が、天皇を主人役とし、限られた招待…
2019年12月2日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
ベルリンの壁は、旧ソビエト連邦陣営の東ドイツの首都、東ベルリンと、米国陣営の西ドイツに属する西ベルリンの間を隔てていた。東西…
2019年11月5日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
丘浅次郎という生物学者がいた。明治時代から昭和戦前期にかけて活躍した。ダーウィンの進化論を日本に広めた立役者だった。文明批…
2019年10月7日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
天安門事件は1989年6月4日に起きた。当時、社会主義陣営の崩壊は間近いようにも見えていた。ソビエト連邦ではゴルバチョフが…
2019年9月9日
-
片山杜秀の闘論席
闘論席
テロの定義は難しいが、以下のように考えてみたい。何か小さなものが、何か大きなものに憎しみを抱いているけれど、正面から堂々と…
2019年8月5日
-
歴史の浅さと持続性=片山杜秀
闘論席
間宮林蔵は蝦夷(えぞ)地へ、さらに樺太へと渡り、樺太が大陸と地続きでない島であると証明した。彼は探検が趣味だったのか。そう…
2019年3月11日
-
大隈重信の信念はどこへ=片山杜秀
闘論席
『朝鮮総督府統計年報』の昭和13(1938)年版を読んでいる。日本統治時代の朝鮮の実情を記録する膨大な数表がひたすら並ぶ。た…
2019年2月12日
-
天皇は神か、人間か=片山杜秀
闘論席
超国家主義に支配された異常な国家。アメリカが第二次世界大戦時の日本に貼ったレッテルである。日本軍は体当たり攻撃を行う。一般…
2019年1月15日
-
片山杜秀の闘論席 待ち受けているのは移民社会か
闘論席
「明治100年」だから、ちょうど半世紀前。当時の佐藤栄作内閣の官房長官、木村俊夫は、近代日本の繁栄の最大要因を、人口増に求め…
2018年12月10日
-
片山杜秀の闘論席 政府の「見えざる手」
闘論席
東京オリンピックは2020年の開催。その5年後の25年の万国博覧会開催都市には大阪が立候補している。それから札幌が、26年…
2018年11月12日
-
片山杜秀の闘論席 明治憲法制定時の難題
闘論席
明治憲法制定時の難題の一つは、天皇の位置付け。伊藤博文のもとで、条文作りに励んだ井上毅(こわし)は、天皇について最後にはこう…
2018年10月15日
-
「独特の『雑味』が人間の内面を表現する」 対談 梅津時比古・桐朋学園大学学長×片山杜秀・慶応義塾大学教授 ストラディバリウスの世界
特集
クラシック音楽界きっての評論家が名器を語った。(司会=藤枝克治・編集部/構成=花谷美枝・編集部)「ストラディバリウスの規範…
2018年10月1日