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不換紙幣増発がもたらす歴史の教訓=市岡繁男
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国際通貨基金(IMF)はウイルス禍の影響で今年の世界経済が「大恐慌以来、最悪の景気後退」になるという。これを抑えるべく先進…
2020年4月27日
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金本位制なら金価格は10倍になる=市岡繁男
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「自分は金持ちだというが、お前は貧しく裸の者だ。そこでお前に勧める。豊かな者となるように、火で精錬された金をわたしから買うが…
2020年4月20日
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暴落時に自社株買いは機能せず=市岡繁男
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コロナショックの影響で何もかも一変してしまった。筆者は昨年6月18日号の当コラムで「80年周期の大変動、次は2020年代」…
2020年4月13日
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資源価格の下落に直面する豪州=市岡繁男
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中国の高度成長は2001年末のWTO(世界貿易機関)加盟で始まり、上海株は02年から07年10月にかけて約4倍に上昇した。…
2020年4月6日
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次は中南米債務と欧州銀行危機=市岡繁男
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米サザン・メソジスト大学のラビ・バトラ教授は、1987年に出版の『1990年の大恐慌』(邦訳は頸草書房)で世界的な株価暴落…
2020年3月30日
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石油優位から金優位の時代へ=市岡繁男
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3月9日のWTI原油先物価格は前日比32%も暴落し27ドルとなり、2016年2月以来の安値となった。石油関連企業の担保価値…
2020年3月23日
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過去の暴落局面より大きな米株価下落=市岡繁男
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米国株が動揺している。NYダウの終値が前日比で3%以上も変動した日は今年2月24日から3月5日にかけて6回もある。2012…
2020年3月16日
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新型肺炎で国際金融危機の懸念も=市岡繁男
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今回の新型肺炎の犠牲者は世界全体で3000人未満で、今のところはその直接的な影響が軽微だ。だが中国からの製品供給と物流が遮…
2020年3月9日
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この20年で増えなかったGDP=市岡繁男
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内閣府が発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前期比年率6・3%減、より生…
2020年3月2日
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世界の中国依存が直面する危機=市岡繁男
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中国の今年1月の消費者物価指数(CPI)は前年比5・4%と2011年10月以来の高い伸びだった。なかでも消費者支出の多くを…
2020年2月25日
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新型肺炎は中国バブル崩壊の引き金=市岡繁男
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「新型肺炎の影響で中国の石油需要は消費全体の20%も減少。2008年〜09年の世界金融危機以来、最大の需要ショックだ」。ブル…
2020年2月17日
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スペイン風邪の歴史に学ぶ相場=市岡繁男
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日本の人口統計をみると次の2点が注目される(図1)。1点目は出生数で、昨年(86万人)は1874年以来の水準だ。当時の総人…
2020年2月10日
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ローンに依存する危うい米国の家計消費=市岡繁男
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世界最大の家計消費国は米国で、わずか4%の人口が世界の29%を消費する(図1)。2番は欧州先進国だが、人口や経済の成長停滞…
2020年2月3日
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緩和マネーに頼る株高の危うさ=市岡繁男
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世界銀行は1月8日、2020年の世界経済見通しを0・2ポイント下方修正し2・5%とした。世界貿易の低迷がその要因だという。…
2020年1月27日
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イラン対立、米国の弱点は高過ぎる株価=市岡繁男
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昨年9月中旬、米国でレポ金利(短期国債を担保とする銀行間等の資金貸借取引金利)が高騰したことから米連邦準備制度理事会(FR…
2020年1月20日
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大恐慌期にもあったギリシャ危機=市岡繁男
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2012年3月、ギリシャのデフォルト(債務不履行)危機が頂点に達した時に37%だった長期金利は、現在1・4%で米国を下回る…
2020年1月14日
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100兆円の円高爆弾で1ドル=80円も=市岡繁男
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最近の株価は景気の実態を反映しておらず、先物主体の投機的な動きだという批判が一部の投資家の間にある。日経平均株価の時価総額…
2020年1月6日
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債務残高に連動する原油価格=市岡繁男
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「石油関連業界の資産規模は22兆ドル(約2400兆円)。これは巨大なサブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅融資)のよ…
2019年12月23日
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世界債務2京円で迎える金利上昇=市岡繁男
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米国の長期金利ピークは約60年ごとにつけており、いずれも戦争や動乱が関係している(図1)。ナポレオン戦争や南北戦争、第一次…
2019年12月16日
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大豆相場は米中摩擦の先行指標=市岡繁男
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中国の2019年1~10月の米国からの輸入額は前年比25%減の1001億ドルだった。なかでも対米輸入額の押し下げ要因となっ…
2019年12月9日
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米財政赤字に追随する金の上昇=市岡繁男
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トランプ米大統領は2016年の大統領選時、公約として財政赤字の解消を掲げていた。しかし実際には17年1月以降の34カ月間で…
2019年12月2日
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米長期金利を動かす中国=市岡繁男
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1981年以降、米長期金利が10年(520週)移動平均に近づくたびに株価は暴落してきた。87年のブラックマンデー、2000…
2019年11月25日
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世界株高の裏にある中銀の緩和再開=市岡繁男
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10月の自動車販売台数は前年比25%もの減少となった。台風の影響があったにせよ、何かとてつもない不況が迫っている怖さがある…
2019年11月18日
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銀行が背負った二つの過大リスク=市岡繁男
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長期にわたる利ざやの縮小で、日本の金融機関は二つの過大リスクを背負ってしまった。一つ目は不動産貸し出しへの傾倒である。日銀…
2019年11月11日
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米レポ金利高騰の裏に潜むリスク=市岡繁男
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米中貿易戦争が長期化し世界経済は同時減速となりつつある。その一方で内外の株価は堅調に推移し、なかでも米国株は今年7月の高値を…
2019年11月5日
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米・法人税収に連動する長期金利=市岡繁男
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いま主要10カ国の自動車生産台数(12カ月移動平均)は2018年7月のピークから大幅に減少している。月産36万台分が消失した…
2019年10月28日
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原油輸出国となった米国の死角=市岡繁男
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米国は100年以上も前から石油大国で、戦前の日本は米国から原油を輸入して日中戦争を戦っていた。1938年に米国の原油輸出比率…
2019年10月21日
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好材料で始まる悪魔のシナリオ=市岡繁男
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今年8月に2万円割れ寸前まで下落した日経平均株価だが、9月は2万2000円台に上昇し、10月はまた急落という目まぐるしい展…
2019年10月15日
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温暖化の見逃せない効能=市岡繁男
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9月23日、米ニューヨークの国連本部で「気候行動サミット」が開かれた。そこで提出された気候変動に関する報告書によると、「温…
2019年10月7日
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若年人口比率と戦争、金融危機=市岡繁男
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米国の歴史家、W・マクニールによると、20世紀に起きた両大戦の背景には人口過剰問題があったという(『戦争の世界史』中公文庫…
2019年9月30日
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日米の労働生産性から見たドル・円相場=市岡繁男
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内閣府の「国民経済計算年報」は、業種別の国内総生産(GDP)、雇用者数、年間労働時間数などのデータを網羅している。この数値…
2019年9月24日
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日経平均は89年の最高値に接近?=市岡繁男
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視点を変えて株価をみると、これまでとは違った景色がみえてくる。二つの事例を紹介しよう。一つは、日経平均株価が1989年の最…
2019年9月17日
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銀行株下落が示す資本主義の末路=市岡繁男
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金融庁によると、全国の地銀105行のうち、2019年3月期に顧客向けサービス業務が2期連続の赤字は45行、5期以上の連続赤…
2019年9月9日
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実は労働生産性が高い日本=市岡繁男
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日本の労働生産性は低いとされており、「無駄な会議が多い」などと非効率な働き方を指摘される方も多い。実際、経済協力開発機構(…
2019年9月2日
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高齢化で金が国外流出する日本=市岡繁男
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日本の公的金準備量は第一次大戦を挟んで急増し、1925年には866トンに拡大した。だが、その後の恐慌と戦争で全てを失い、5…
2019年8月26日
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労働者層が割を食った米国の成長=市岡繁男
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世界の名目国内総生産(GDP)に占める米国のシェアは2002年の32%をピークに低下基調にあり、昨年は24%まで縮小した。…
2019年8月19日
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消費税増税で増えた女性労働者=市岡繁男
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総務省の「家計調査報告」には、世帯の実収入額や消費支出額、非消費支出額(直接税+社会保険料)などが記載されている。今回、非…
2019年8月5日
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大恐慌時の金利上昇が示唆するもの=市岡繁男
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1931年5月、オーストリアの大手銀行が倒産し、ドイツにも金融危機が飛び火した。英国は両国に多額の投融資を行っており、それ…
2019年7月29日
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働き手の減少がもたらす世界経済の鈍化=市岡繁男
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日米欧中の経済規模は世界の7割を占める。この4カ国・地域合計の生産年齢人口(15~64歳)は2014年にピークを迎え、その…
2019年7月22日
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米国の債務比率と所得格差は表裏一体=市岡繁男
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米国の債務比率(債務総額÷名目国内総生産〈GDP〉)はいま1933年のピークを上回る(図1)。債務比率とは実体経済に対する…
2019年7月16日
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三角もちあいを上に抜けた金相場=市岡繁男
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金価格が相場の膠着(こうちゃく)状態を示す三角もちあいを上に抜けてきた(図1)。これはチャート分析上、重要な買いシグナルで…
2019年7月8日
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世界で存在感増す米シェールと再エネ=市岡繁男
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英BP社が2019年版エネルギー統計を発表した。注目は、米国の石油産出量(含む天然ガス)が2位のロシアを大きく引き離し、5…
2019年7月1日
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米中対立の深層に元建て原油決済=市岡繁男
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1973年、米国とサウジアラビアとの間で、「原油は全てドル決済」とする合意がなされた(ペトロダラー体制)。金とのリンクを失…
2019年6月24日
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主力商品が不振、金融株の30年=市岡繁男
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金融株はさえない展開が続いている。2018年1月以降、TOPIX(東証株価指数)の下落率20%に対し銀行株は35%、証券株…
2019年6月17日
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80年周期の大変動、次は2020年代=市岡繁男
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第5代気象庁長官だった高橋浩一郎氏(故人)はその著書『気候変動は歴史を変える』のなかで「日本は約80年ごとに社会が変動して…
2019年6月10日
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江戸時代にもあった少子化問題=市岡繁男
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『日本史再発見』(板倉聖宣著、朝日選書)は、今日の人口問題を考えるうえで示唆に富む。江戸時代、相馬藩(現在の相馬市周辺)の人…
2019年6月3日
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ついに逆転したGMSと通販の売り上げ=市岡繁男
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米国ではいま、通販の売り上げはGMS(総合小売業、含む百貨店)を上回る。2009年時点では通販の売り上げはGMSの半分に過…
2019年5月27日
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1929年を連想させる米国の不振銘柄=市岡繁男
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米国株は昨年末安値からV字で回復し、新高値を更新した。だが、その一方で住宅や自動車、銀行などの株価は不振を極めたまま、今も…
2019年5月20日
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英国の戦後を苦しめた債務の重み=市岡繁男
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戦前の日本、英国、米国の公的債務比率(公的債務÷名目国内総生産〈GDP〉)は、日露戦争や第一次、第二次大戦で急増した。戦争…
2019年5月13日
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日経平均の強気とTOPIXの弱気=市岡繁男
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日経平均株価は年初から14%も上昇し2万2000円台を回復したのに対し、TOPIXの上昇率は10%と戻りが鈍い。こうした日…
2019年5月7日