海外出版事情
掲載記事 143件
-
米大統領選が終わって売れ始めたトランプ夫人の自伝 冷泉彰彦
海外出版事情
大統領選で再び当選したドナルド・トランプ氏の妻、メラニア・トランプ氏の自伝『MERANIA』が発売されたのは選挙の直前の1…
2024年11月22日
-
中国共産党「入党誓詞」の時代的変遷から党員像の揺らぎを読み取る 菱田雅晴
海外出版事情
かつての高度成長も色あせ、経済不振が色濃くなる中、巨大な生存圧力を前にいかにして生き残るか、これが依然として中国庶民の関心…
2024年11月1日
-
トランプ氏の姪の精神医学者が祖父と父の関係を軸にした告白の書を発表 冷泉彰彦
海外出版事情
メアリー・L・トランプ氏はドナルド・トランプ氏の姪(めい)で、精神医学の研究者ならびに臨床医として活躍している。また、20…
2024年10月4日
-
中国共産党が唱える「社会主義核心価値観」は“浸透”まで道遠し 菱田雅晴
海外出版事情
「社会主義核心価値観」とは、中国共産党が12単語、24文字で定義したスローガンで、①国家が目標とするべき価値観(富強・民主・…
2024年9月13日
-
今アメリカで46年前のロバート・ケネディ伝が読まれる理由 冷泉彰彦
海外出版事情
40年以上前の政治家の伝記が読まれるという異例の現象が起きている。歴史家アーサー・シュレジンジャー(政治家のシュレジンジャ…
2024年8月30日
-
中国にも女性の昇進を阻む「ガラスの天井」が存在する 菱田雅晴
海外出版事情
ジェンダーギャップ(GG)指数とは各国の男女格差の状況を数値化したもので、スイスの非営利財団、世界経済フォーラムが毎年発表…
2024年8月2日
-
アメリカで新型コロナ対策を指揮した感染症学者の自伝が持つ深い意義 冷泉彰彦
海外出版事情
アンソニー・ファウチ博士といえば、2020年初頭から全世界を揺るがせた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する…
2024年7月19日
-
中国の今を伝える半公式データソース『皮書』シリーズ 菱田雅晴
海外出版事情
中国関連の情報は今や世上にあふれている。中国自身から発せられる情報の量はかつて「竹のカーテン」に覆われ、外部世界が情報飢餓…
2024年6月28日
-
ベトナム戦争を見つめ直して共感呼ぶクリスティン・ハナの新作 冷泉彰彦
海外出版事情
歴史フィクションというジャンルは、架空の人物が歴史の中で翻弄(ほんろう)されるスタイルが特徴だが、日本の場合は、むしろ近年…
2024年6月14日
-
日本アニメの中国“字幕組”はサブカル伝道師だった 菱田雅晴
海外出版事情
べらぼうに日本語がうまい中国人留学生に尋ねると「日本のアニメやテレビ番組で勉強しました」という答えが多い。動漫=アニメに代…
2024年5月24日
-
ネット時代の子どものメンタルに警鐘鳴らす本が米でベストセラーに 冷泉彰彦
海外出版事情
日本で子どものスマホ依存やネットいじめが社会問題化しているが、アメリカでも近年は大きな問題とされ、この問題に関して厳しく警…
2024年5月3日
-
おそるべき中国の顔認証技術「天網システム」 菱田雅晴
海外出版事情
米大統領選挙の行方に世界の関心が集中する中、人工知能(AI)によるディープフェイクが結果を左右しかねないとの危惧の声がある…
2024年4月5日
-
アメリカで中国敵視本が売れる背景に対日リスクを読む 冷泉彰彦
海外出版事情
ピーター・シュバイツァーといえば、トランプ政権の初期にブレーンを務めたスティーブン・バノンの盟友であり、共に保守サイト「ブ…
2024年3月22日
-
いまだに遠き日中相互理解! 菱田雅晴
海外出版事情
大多数の自国民が好ましい印象を抱いている国への外交政策は親近感が追い風となるのに対し、逆の場合、国民の反対の声を押し切って…
2024年3月1日
-
日本発『嫌われる勇気』のオーディオ版がアメリカでヒットした理由 冷泉彰彦
海外出版事情
オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラー(1870~1937年)の心理学を対話形式で解説した『嫌われる勇気 自己啓発…
2024年2月9日
-
現代中国を支える新世代農民の難題「恋愛・結婚」 菱田雅晴
海外出版事情
1970年代末以来の中国の高度成長を支えた要因の一つが低廉、良質な労働力、すなわち、大量の農民工=出稼ぎ農民の存在であった…
2024年1月26日
-
米大統領選出馬の構え見せるリズ・チェイニー氏が痛烈なトランプ批判本 冷泉彰彦
海外出版事情
リズ・チェイニー氏は元副大統領のディック・チェイニー氏の長女であり、政界を引退した父の地盤を継承してワイオミング全州区選出…
2023年12月29日
-
実は互いの服装に憧れていた 貴重な日中文化交流史 菱田雅晴
海外出版事情
ファッションと化粧品は、実はその国の文化を理解しようとする際に深い意味を持つ。 チャイナドレスと聞けば、深いスリットの入っ…
2023年12月8日
-
プアホワイト出身のホワイトハウス実習生がトランプ政権最末期を暴露して大ヒット 冷泉彰彦
海外出版事情
トランプ政権の発足当初は政権内部の「暴露本」がブームになっていたが、その後は沈静化した。だが、2023年9月になって、改め…
2023年11月10日
-
流氓(チンピラ、フーリガン)で読み解く中国史 菱田雅晴
海外出版事情
改革開放へとかじを切った1970年代末の中国には、“流氓(りゅうぼう)罪”があった。「流氓」とは、ならず者、チンピラ、フー…
2023年10月27日
-
イーロン・マスク氏の論理性の原点に幼少期のいじめ被害を発見したアイザックソン氏 冷泉彰彦
海外出版事情
大ヒットとなった『スティーブ・ジョブズ』(2011年)をはじめ、伝記作家として最も高い人気を誇るウォルター・アイザックソン…
2023年10月13日
-
「皇帝史観から民衆史観へ」との論法からしのばれる中国知識人の勇気 菱田雅晴
海外出版事情
歴史は、過去を紡ぐとともに現在をもそこに映し出す。特に、中国にあっては、1965年11月10日、姚文元(ようぶんげん)が上…
2023年9月22日
-
映画「オッペンハイマー」 ノーラン監督が参考にした本もベストセラーに 冷泉彰彦
海外出版事情
この夏、アメリカではクリストファー・ノーラン監督の映画「オッペンハイマー」が大きな話題となった。原爆開発の「マンハッタン計…
2023年9月1日
-
事実上の共産党歌「国際歌=中国語版インターナショナル」の歩み 菱田雅晴
海外出版事情
かつてのメーデー当日は、東京・代々木公園を埋め尽くす組合旗、赤旗の下、「インターナショナル」の大合唱が響き渡っていた。これ…
2023年8月18日
-
少年向けだったドラゴン物語がアメリカの10代少女に“刺さった” 冷泉彰彦
海外出版事情
アメリカの若年人口は、1歳ごとに年300万人以上の分厚い層を擁し、市場としても大きい。中でもローティーンと呼ばれる10代前…
2023年7月28日
-
中国の大学生の国家アイデンティティーをめぐる興味深い調査 菱田雅晴
海外出版事情
自国の将来を「良くなる」と明日に希望を寄せる若者が中国、インドでそれぞれ95.7%、83.1%と大多数を占める。これが米国…
2023年7月7日
-
歴史小説家デイヴィッド・グランがヒット連発 冷泉彰彦
海外出版事情
歴史小説作家、デイヴィッド・グランといえば、2017年に発刊された『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生…
2023年6月16日
-
近代中国に貢献した李鴻章の“洋顧問=お雇い外国人”を詳述 菱田雅晴
海外出版事情
モース、シーボルト、ヘボン、クラーク、ハーン……。これらの外国人名に共通するのが「お雇い外国人」というラベル。明治初期に日…
2023年6月2日
-
米国で長寿医学本がベストセラーに ハウツーとは違う理論武装 冷泉彰彦
海外出版事情
日本の後を追いかけるようにアメリカでも平均寿命は延びている。銃や麻薬による若年死という問題はあるが、これを除けば長寿社会に…
2023年5月12日
-
現代中国の富・権力・腐敗を暴いた『紅色賭盤』漢訳、満を持して出版 菱田雅晴
海外出版事情
中国出身の実業家・沈棟(デズモンド・シャム)の英語による著書『レッド・ルーレット』(2021年)が、今年3月に『紅色賭盤』…
2023年4月21日
-
大統領選を意識か? 共和党のホープ、デサンティス知事の自伝が話題 冷泉彰彦
海外出版事情
2024年の米大統領選へ向けて、共和党ではトランプ前大統領が早期に立候補を表明。これにヘイリー元国連大使が続いている。だが…
2023年3月31日
-
党の解体後、中国は、台湾はどうなるのかを検証した一冊 菱田雅晴
海外出版事情
1972年の日中国交正常化直後、日本では「竹のカーテン」(アジアにおける冷戦時代の東西陣営の緊張)の向こうの中国をもっと知…
2023年3月17日
-
脱北者パク氏の第二作はアメリカのリベラル批判 冷泉彰彦
海外出版事情
パク・ヨンミ氏といえば、日本でも出版されている脱北者としての壮絶な体験記『生きるための選択 少女は13歳のとき、脱北するこ…
2023年3月3日
-
現代中国社会のキーワード、“内巻”“躺平”の次は“倦怠” 菱田雅晴
海外出版事情
ここ数年来、“躺平”が現代中国社会を切り取るキーワードとして注目されてきた。“躺平”とは「寝転ぶ」という意味で、“内巻”つ…
2023年2月17日
-
英王子の暴露本に好意的な米国 冷泉彰彦
海外出版事情
英国のチャールズ国王の次男で、ウィリアム皇太子の弟であり、王位継承順位5位であるヘンリー(ハリー)王子の著作『スペア』が発…
2023年2月3日
-
若者たちのACG消費とは? 昨今の中国大学生事情 菱田雅晴
海外出版事情
2022年12月7日にようやく行われた中国の「ゼロコロナ」政策の緩和という転換姿勢を事前に示唆していたのが、習近平国家主席…
2023年1月20日
-
ミシェル・オバマ氏の新作が再びベストセラーに 冷泉彰彦
海外出版事情
ミシェル・オバマ氏はアフリカ系初のファーストレディーとして、バラク・オバマ大統領を支え、その夫が退任した後も国民的人気を維…
2023年1月6日
-
中国で“剰男”“剰女”が生み出される事情を解読 菱田雅晴
海外出版事情
日本をはじめ先進国で未婚が広がっているが、中国も例外ではない。日本では未婚男性をかつて朝鮮語由来の「チョンガー」と呼んでい…
2022年12月16日
-
2024年の米大統領選に向け、ペンス氏がトランプ派に決別を告げた自伝 冷泉彰彦
海外出版事情
アメリカでは、政治家が自伝や回顧録を出版することで、そこに政治的意図を込めるということが多い。バラク・オバマ氏の場合やヒラ…
2022年12月2日
-
中国の伝統的な老舗企業をいかに現代に承継するか 菱田雅晴
海外出版事情
1972年の日中国交正常化から中国が改革開放を政策として謳(うた)い上げるまでの70年代、日中間には数多くの技術交流ミッシ…
2022年11月18日
-
中間選直前「元トランプ番記者」が批判本発表 冷泉彰彦
海外出版事情
2015年に米大統領予備選で「旋風」を巻き起こして以来、ドナルド・トランプ氏をめぐる伝記本や暴露本は数多く出版されてきた。…
2022年11月4日
-
中国の学術用語とネット語を日本語由来の言葉が席巻 菱田雅晴
海外出版事情
日本なかりせば、中国には「科学」も「哲学」もない。というのも、古代中国から伝来した漢字を用いて、 明治維新後、西洋事物導入…
2022年10月21日
-
アマゾンで首位独走、傑作の呼び声高いキングの新作「おとぎ話」 冷泉彰彦
海外出版事情
スティーブン・キングといえば、1973年に出版されたホラー小説『キャリー』がヒットして以来、ほぼ半世紀にわたって米国を代表…
2022年10月7日
-
在日中国語新聞の150年史を解説・分析=菱田雅晴
海外出版事情
石川啄木とは言わずとも、異郷にあって母国語の響きはいとおしい。特に異国の不慣れな慣習、風俗、文化に戸惑う中、懐かしい母国語…
2022年9月23日
-
アメリカ南部出身の黒人共和党議員の自伝が予想外の売れ行き=冷泉彰彦
海外出版事情
敵を作らない腹芸の持ち主 24年大統領選への待望論も 意外な政治家の自伝が売れている。サウスカロライナ州選出のティム・スコッ…
2022年9月2日
-
中国初の“ゴミ白書”が提唱する「両網融合」とは?=菱田雅晴
海外出版事情
世界で最もゴミを出す中国の実態=菱田雅晴 訪日外国人観光客が日本に来て驚くのが日本のゴミ回収、とりわけ各家庭から出される生活…
2022年8月19日
-
キッシンジャー氏が戦後世界のリーダー6人のミニ評伝を刊行=冷泉彰彦
海外出版事情
アメリカ 議論呼ぶキッシンジャー氏の著書 ヘンリー・キッシンジャー氏は、米ハーバード大学の国際政治学者からニクソン政権の特別…
2022年7月29日
-
華人社会のキング牧師、王清福の伝記を読む=菱田雅晴
海外出版事情
中国 ファースト“華裔美国人”(中国系米国人) アジア系に対するヘイトクライムが急増している米国。トランプ元大統領の「中国…
2022年7月15日
-
複雑系PTSD(C─PTSD)についての貴重な記録=冷泉彰彦
海外出版事情
アメリカ 「移民の子」が綴る心的外傷の治癒録 ステファニー・フー氏は、社会派ドキュメントの「This American Li…
2022年7月1日
-
1970年代以降の中国の青壮年の興味深い日常=辻康吾
海外出版事情
中国 徐則臣の短編集が描く多彩な人物 人は時折周囲を見渡して「時代が変わった」と感じることがある。自分の日常が大きく変わった…
2022年6月17日