鎌田浩毅の役に立つ地学
掲載記事 201件
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火星は地震・火山がある“生きた”惑星だ/151
鎌田浩毅の役に立つ地学
進展する火星の探査/下 火星の内部が表面から地下に向かい「地殻」「マントル」「核」という3層構造を持つことは、火星探査機イン…
2023年7月3日
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火星の最深部は地球と同じ「核」だった/150
鎌田浩毅の役に立つ地学
進展する火星の探査/上 火星は太陽系の中では金星と同じく地球の近傍にある惑星で、長年研究が進んでいる。米航空宇宙局(NASA…
2023年6月19日
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活火山とは“短い災害と長い恵みをもたらす”存在/149
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本は世界屈指の火山国だが、世界の陸地の400分の1という狭い国土に、地球上の10分の1もの活火山がある。これから噴火する…
2023年6月12日
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三宅島の噴火 21年周期なら次は2年後/148
鎌田浩毅の役に立つ地学
東京・伊豆諸島の利島村で5月22日、震度5弱を観測する強い地震が発生した。震源は活火山の新島と神津島の近海で深さは11キロ…
2023年6月5日
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電池材料などのニッケル 鉱石半分がインドネシア集中/147
鎌田浩毅の役に立つ地学
昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、アルミニウムと同様にニッケルの国際価格も一時急騰した。世界最大の生産国であるインド…
2023年5月29日
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高値が続くアルミ 中国が生産量シェア6割で世界一/146
鎌田浩毅の役に立つ地学
昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、アルミニウムの国際価格が一時1トン=3800ドルを超え、過去最高値を付けた。現在は…
2023年5月15日
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再エネ需要で高値の銅 海底プレートの沈み込み地帯に鉱床/145
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国際的な銅価格が高値圏で推移している。電気自動車(EV)の普及や再生可能エネルギーの導入拡大によって、銅の需要が世界的に高…
2023年5月8日
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浅間山の地下で火山活動が始まった/144
鎌田浩毅の役に立つ地学
長野・群馬県境にある活火山、浅間山の地下で火山活動が始まった。3月15日から山体の西側で膨張を示す傾斜変動が認められ、21…
2023年4月24日
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緊急地震速報に追加された“長周期地震動”とは/143
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気象庁が出す緊急地震速報に、今年2月から長周期地震動が加わることになった。緊急地震速報とは、震源に近い観測点で地震の初動を…
2023年4月17日
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南海トラフの後発地震「半割れ」 確率高い1週間以内の発生/142
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南海トラフ巨大地震は確認できる限り歴史上9回起きており、近い将来日本列島で発生する最大の地震被害が想定されている。太平洋の…
2023年4月3日
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スウェーデンでレアアース鉱床発見 埋蔵量は欧州最大/141
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スウェーデンの国営鉄鉱石会社LKABが1月、100万トン規模のレアアース(希土類)酸化物を含む大規模な鉱床をスウェーデン北…
2023年3月27日
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地球規模の周回する黄砂 寒冷化・温暖化やエルニーニョにも影響か/140
鎌田浩毅の役に立つ地学
黄砂のシーズン到来/下 黄砂は中国大陸や日本列島などのアジアだけでなく、全地球規模で環境に影響を与えている。太平洋を横断して…
2023年3月20日
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自然現象の“黄砂”に人為が重なり“越境汚染”/139
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黄砂のシーズン到来/上 春の日本列島は上空が黄砂で覆われる季節である。この黄砂は中国大陸の砂漠で舞い上がった砂が、強い西風(…
2023年3月13日
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死者5万人超のトルコ地震 震源の浅さが大きな揺れ招く/138
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トルコ南部で2月6日に発生した直下型地震は、トルコ・シリア両国での死者が2月25日までに5万人を超える大災害となった。20…
2023年3月6日
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トルコ地震も関東大震災も「プレート境界型の内陸地震」だった/137
鎌田浩毅の役に立つ地学
トルコ南部で2月6日に発生した直下型地震の被災状況と地震の発生メカニズムは、日本で起きる地震とも無関係ではない。地震は地球…
2023年2月27日
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米国も小惑星探査 地球に衝突する確率0.037%/136
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから岩石試料を地球に持ち帰ったが、米航空宇宙局(NASA)の探査機「オシリス・…
2023年2月20日
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トルコでM7.8地震 プレート4枚ひしめく多発地域/135
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トルコ南部を震源とする直下型地震が2月6日午前4時17分(現地時間)に発生し、激しい揺れに襲われたトルコと隣国シリアで建物…
2023年2月8日
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生命の起源に迫る「はやぶさ2」の快挙/134
鎌田浩毅の役に立つ地学
太陽系は太陽を中心に地球など八つの惑星からなる。それ以外にも小惑星が無数に存在し、火星と木星の間には「小惑星帯」も存在する…
2023年2月6日
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TOKYO強靭化 自然災害対策に地学の知見反映/133
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東京都は昨年12月、5項目の自然災害に対応する「TOKYO強靭(きょうじん)化プロジェクト」を発表した。具体的には「風水害…
2023年1月30日
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人類の時代「人新世」 別府湾が基準地に?/132
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46億年にわたる地球史の中で、人類が繁栄した時代を「人新世(じんしんせい)」と命名しようと、地質学の国際組織「国際地質科学…
2023年1月23日
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シリコンもシリコーンも元をたどればガラスと同じ/131
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半導体シリコンの地学/下 半導体の主要な原料としての珪石(けいせき)は、主に二酸化ケイ素(SiO₂)からなり、元素ケイ素(…
2023年1月16日
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地球上のどこにでも大量にあるIT産業の要/130
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半導体シリコンの地学/上 スマートフォンやデータセンター、電気自動車(EV)など、ハイテク産業の要となる半導体の原材料は、珪…
2023年1月10日
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海底火山は活動的なのに常時観測されていない現実/129
鎌田浩毅の役に立つ地学
2021年8月に大噴火し、日本沿岸に大量の軽石が漂着した小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」は、現在も活発な火山活動を行って…
2023年1月4日
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なぜ太平洋プレート中央に火山があるのか/128
鎌田浩毅の役に立つ地学
ハワイ・マウナロア噴火/下 世界最大規模の火山である米国ハワイ島マウナロア火山が噴火の消長を繰り返している。世界の大きな火山…
2022年12月19日
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ハワイ島の隣接2火山の同時噴火は38年ぶり/127
鎌田浩毅の役に立つ地学
ハワイ・マウナロア噴火/上 米国ハワイ島にあるマウナロア火山が11月27日、噴火を開始した。標高4169メートルのマウナロア…
2022年12月12日
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日本の活断層/1 中央構造線/下
鎌田浩毅の役に立つ地学
「直下型地震の巣」として警戒/126 中央構造線は日本で最も長い地質構造線だが、その中央部は「中央構造線断層帯」として第一級…
2022年12月5日
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日本の活断層/1 中央構造線/上
鎌田浩毅の役に立つ地学
「内帯」と「外帯」に地質を大分断/125 日本には大きな災害を引き起こす活火山とともに活断層が数多くある。日本列島で最も長大…
2022年11月28日
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千葉・茨城で連発した内陸地震は今後も頻発の恐れ
鎌田浩毅の役に立つ地学
1000年ぶりの大変動と100年ぶりの海溝型地震が重なる状況/124 11月9日に茨城県南部を震源とする最大震度5強を観測す…
2022年11月21日
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首都直下地震の直後は「群衆雪崩」のリスクも
鎌田浩毅の役に立つ地学
首都圏で800万人が帰宅困難に/123 韓国ソウルで10月29日、ハロウィンで繁華街に集まった人が将棋倒しになり、150人以…
2022年11月14日
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ノーベル賞の「古代ゲノム学」と地学の密接な関連/下
鎌田浩毅の役に立つ地学
ネアンデルタール人と人類交配/122 今年のノーベル医学生理学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士は、我々の所属する現生人類(ホ…
2022年11月7日
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ノーベル賞の「古代ゲノム学」と地学の密接な関連/上
鎌田浩毅の役に立つ地学
「猿人」から進化を続けた人類/121 今年のノーベル医学生理学賞が「古代ゲノム学」という新領域を切り開いた独マックス・プラン…
2022年10月31日
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琉球海溝と南海トラフで揺れが連動するM9級地震の懸念も
鎌田浩毅の役に立つ地学
南西諸島周辺でM8級の可能性/120 台湾の東部で9月18日、マグニチュード(M)6.8の地震が起きた。台湾と日本はいずれも…
2022年10月24日
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日本人のノーベル賞受賞を喜べるのも今のうち
鎌田浩毅の役に立つ地学
海外で研究業績を上げる日本人もそのうち払底する/119 今年のノーベル物理学賞は、「量子もつれ」と呼ばれる現象を実証するなど…
2022年10月17日
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台湾地震を教訓に南西諸島周辺の大地震&大津波に備えよ
鎌田浩毅の役に立つ地学
台湾で直下型地震発生 プレート衝突による逆断層型/118 台湾東部・台東県で9月17日夜から18日午後にかけて最大震度6強…
2022年10月11日
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間もなくノーベル賞 昨年物理学賞の真鍋氏の功績
鎌田浩毅の役に立つ地学
世界の地球温暖化研究の根幹/117 10月はノーベル賞の季節である。昨年のノーベル物理学賞は、米プリンストン大学上席研究員の…
2022年10月3日
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発災時に侵攻されても対応できる組織と人材こそ必要
鎌田浩毅の役に立つ地学
一向に動かない「防災省」構想/116 日本列島は1000年ぶりの「大地変動の時代」に突入した。2011年の東日本大震災で日…
2022年9月26日
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国内50の常時観測火山に対し、火山学者は40人台
鎌田浩毅の役に立つ地学
観測体制も防災体制も危機的状況/115 日本には海底火山を含めて111の活火山があり、その数は世界全体の7%に相当する。世界…
2022年9月12日
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ファグラダルスフィヤル火山(アイスランド)巨大な割れ目噴火
鎌田浩毅の役に立つ地学
1986年の伊豆大島と同じ噴火形態/114 北大西洋の島国アイスランドのレイキャネス半島にあるファグラダルスフィヤル火山が8…
2022年9月5日
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富士山 噴火時の新避難計画で改定された溶岩流対策
鎌田浩毅の役に立つ地学
渋滞防ぎ原則「徒歩」へ転換/113 現在「噴火スタンバイ状態」にある富士山の具体的な噴火を想定した新しい避難計画の中間報告が…
2022年8月29日
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桜島/2 次の大規模噴火は2020年代
鎌田浩毅の役に立つ地学
地下のマグマは大正噴火で出た量の9割まで回復/112 鹿児島市の桜島が7月24日に噴火し、南岳山頂火口から2.5キロメートル…
2022年8月22日
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桜島/1 7月の噴火警戒レベル5はおなじみブルカノ式
鎌田浩毅の役に立つ地学
「プリニー式」噴火への移行焦点/111 鹿児島市の桜島で7月24日、爆発的噴火が発生し、大きな噴石が火口から2.5キロメート…
2022年8月16日
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耐震化と防災意識の向上だけで被害想定は減らせるのか
鎌田浩毅の役に立つ地学
南海トラフ巨大地震の想定はケタ桁違い/110 大地震が起きた後の復旧作業では大量の災害廃棄物が出る。環境省の作業チームは今年…
2022年8月1日
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関東大震災は再来するか=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
谷状の「相模トラフ」が元凶/109 首都直下地震はいつ起きてもおかしくないとされる激甚災害だが、その想定の中には1923年…
2022年7月25日
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首都直下地震はいつ起きる?
鎌田浩毅の役に立つ地学
今は9世紀と類似する「大地変動の時代」/108 昨年10月の千葉県北西部を震源とする地震は、東京都内で震度5強の強い揺れを観…
2022年7月19日
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震度が小さい遠くの地震で高層ビルが大きく揺れるメカニズム
鎌田浩毅の役に立つ地学
高層ビルと長周期地震動「固有周期」と合えば「共振」/107 昨年10月7日に首都圏で震度5強を記録した地震は、羽田空港と千葉…
2022年7月11日
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アメダス強化とスパコン導入で夏の集中豪雨に備える
鎌田浩毅の役に立つ地学
気象庁が6月から開始「線状降水帯」予測を生かす/106 気象庁が6月1日から、線状降水帯の発生予測を開始した。全国11の地方…
2022年7月4日
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能登の群発地震が数年以上続く可能性
鎌田浩毅の役に立つ地学
石川・能登で震度6弱群発地震を起こす地下の「流体」/105 石川県能登地方で6月19日、震度6弱の直下型地震があり、その後も…
2022年6月27日
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偏在する3大資源/3 レアアース 日本が「産出国」に?
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レアアースの海洋探査南鳥島周辺に高濃度の「泥」/104 レアアース(希土類)とは、電気自動車のモーターなど精密機器の製造に欠…
2022年6月20日
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偏在する3大資源/2 コバルト 埋蔵量も生産量も紛争地域に集中
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Liイオン電池の正極材に不可欠南鳥島南方で掘削試験に成功/103 脱炭素化の柱となるEV(電気自動車)と再生可能エネルギーの…
2022年6月13日
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偏在する3大資源/1 リチウム 埋蔵量の4割はチリ
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EV電池に不可欠塩湖の水を天日干しで生産/102 脱炭素化が急速に進む中で、電池やモーターなどに使われる希少非鉄金属の価格が…
2022年6月6日