鎌田浩毅の役に立つ地学
掲載記事 160件
-
耐震化と防災意識の向上だけで被害想定は減らせるのか
鎌田浩毅の役に立つ地学
南海トラフ巨大地震の想定はケタ桁違い/110 大地震が起きた後の復旧作業では大量の災害廃棄物が出る。環境省の作業チームは今年…
2022年8月1日
-
関東大震災は再来するか=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
谷状の「相模トラフ」が元凶/109 首都直下地震はいつ起きてもおかしくないとされる激甚災害だが、その想定の中には1923年…
2022年7月25日
-
首都直下地震はいつ起きる?
鎌田浩毅の役に立つ地学
今は9世紀と類似する「大地変動の時代」/108 昨年10月の千葉県北西部を震源とする地震は、東京都内で震度5強の強い揺れを観…
2022年7月19日
-
震度が小さい遠くの地震で高層ビルが大きく揺れるメカニズム
鎌田浩毅の役に立つ地学
高層ビルと長周期地震動「固有周期」と合えば「共振」/107 昨年10月7日に首都圏で震度5強を記録した地震は、羽田空港と千葉…
2022年7月11日
-
アメダス強化とスパコン導入で夏の集中豪雨に備える
鎌田浩毅の役に立つ地学
気象庁が6月から開始「線状降水帯」予測を生かす/106 気象庁が6月1日から、線状降水帯の発生予測を開始した。全国11の地方…
2022年7月4日
-
能登の群発地震が数年以上続く可能性
鎌田浩毅の役に立つ地学
石川・能登で震度6弱群発地震を起こす地下の「流体」/105 石川県能登地方で6月19日、震度6弱の直下型地震があり、その後も…
2022年6月27日
-
偏在する3大資源/3 レアアース 日本が「産出国」に?
鎌田浩毅の役に立つ地学
レアアースの海洋探査南鳥島周辺に高濃度の「泥」/104 レアアース(希土類)とは、電気自動車のモーターなど精密機器の製造に欠…
2022年6月20日
-
偏在する3大資源/2 コバルト 埋蔵量も生産量も紛争地域に集中
鎌田浩毅の役に立つ地学
Liイオン電池の正極材に不可欠南鳥島南方で掘削試験に成功/103 脱炭素化の柱となるEV(電気自動車)と再生可能エネルギーの…
2022年6月13日
-
偏在する3大資源/1 リチウム 埋蔵量の4割はチリ
鎌田浩毅の役に立つ地学
EV電池に不可欠塩湖の水を天日干しで生産/102 脱炭素化が急速に進む中で、電池やモーターなどに使われる希少非鉄金属の価格が…
2022年6月6日
-
なぜ西日本で近ごろ直下型地震が続くのか=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
京都で相次ぐ直下型地震 活断層の「近畿三角帯」に隣接/101 京都府南部で3月31日に震度4、続く4月3日に震度3、5月2日…
2022年5月30日
-
来年度の高2「地学」教科書は1社版のみという事実がはらむ危険性について
鎌田浩毅の役に立つ地学
高校で進む「地学離れ」 “災害大国”で減る学びの機会/100「地学」は地球を対象とする自然科学の一分野であり、日本では高校理…
2022年5月23日
-
多様な環境を生み出した地球内部のすごい温度差
鎌田浩毅の役に立つ地学
核、マントル、地殻の分化 温度差が多様な環境の源泉に=鎌田浩毅/99 地球の内部構造は卵を用いて説明することができる。一番表…
2022年5月16日
-
地球に生まれた「原始海洋」 強酸の海と大気を水が循環/98
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球では今から40億年ほど前になると、周囲にある微惑星はほとんど地球に取り込まれてしまい、微惑星の衝突が一段落した。そのこ…
2022年5月9日
-
地球に「原始大気」ができたのは、彗星や隕石の衝突で「脱ガス」されたから=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球にできた「原始大気」 彗星・隕石の衝突で「脱ガス」/97 太陽系を構成する惑星には、金星や地球や火星のように岩石が固まっ…
2022年4月25日
-
原始地球の「マグマオーシャン」 冷える過程で磁場と「層」形成/96
鎌田浩毅の役に立つ地学
46億年前に地球が誕生した後、その表面には宇宙を漂っている隕石(いんせき)や微惑星が盛んに降り注いでいた。これらは次々と地…
2022年4月18日
-
冥王星が太陽系の「惑星」から外れてしまったワケ=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「惑星」から外れた冥王星 消し去れなかった「宇宙のゴミ」/95 太陽の周りには地球や水星、金星、火星など9個の惑星が周回して…
2022年4月11日
-
太陽系の惑星が岩石の「地球型」と氷の「木星型」に分かれたワケ=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
太陽系に誕生した惑星 岩石の「地球型」と氷の「木星型」/94 私たちの所属する太陽系は、宇宙の中にぽつんと浮かんでいる。今か…
2022年4月4日
-
震度6強の福島県沖地震 さらに大きな余震も要警戒
鎌田浩毅の役に立つ地学
3月16日深夜に福島県沖でマグニチュード(M)7・4の地震が発生し、宮城・福島両県で最大震度6強を観測した。3月17日午前…
2022年3月28日
-
太陽系はどのように誕生したか―50億年前に起きていたこと=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
太陽系が誕生するまで 46億年前に「星間物質」凝結/92 今から約138億年前に宇宙が誕生して以後、地球はこれまで知られてい…
2022年3月22日
-
日本海溝・千島海溝地震/4 「日本沈没」に学ぶ巨大災害/91
鎌田浩毅の役に立つ地学
TBS系で昨年放映されたドラマの日曜劇場「日本沈没─希望のひと─」が話題になった。2023年の東京を舞台に、地殻の大変動で…
2022年3月14日
-
日本海溝・千島海溝地震/3 早期避難で犠牲者は大幅減/90
鎌田浩毅の役に立つ地学
内閣府が昨年12月にまとめた日本海溝・千島海溝地震の被害想定で、対象となった地域は寒冷地にある。したがって、冬季の深夜に巨…
2022年3月7日
-
日本海溝・千島海溝地震が起きれば東日本大震災を超す被害規模に=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本海溝・千島海溝地震/2 東日本大震災を超す被害規模/89 北海道から東北北部の太平洋沖でマグニチュード(M)9クラスの巨…
2022年2月28日
-
日本海溝・千島海溝地震が起きれば、沿岸を20メートル級の大津波が襲う=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本海溝・千島海溝地震/1 沿岸を大津波が襲うM9想定/88 内閣府が昨年12月、日本海溝と千島海溝沿いの太平洋で起きる巨大…
2022年2月21日
-
南海トラフ地震への備え 4種類の「臨時情報」に注意/87
鎌田浩毅の役に立つ地学
1月22日に日向灘でマグニチュード(M)6・6の地震が発生し、大分県と宮崎県では震度5強を記録した。この海域は南海トラフ巨…
2022年2月14日
-
大分・宮崎で震度5強の震源 日向灘は「地震の巣」=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
大分・宮崎で震度5強 「地震の巣」である日向灘/86 宮崎県沖合の日向灘を震源とする大きな地震が1月22日未明に発生し、大分…
2022年2月7日
-
トンガ噴火は世界的な寒冷化を引き起こす可能性もある=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
トンガ海底火山の大噴火/下 世界的な寒冷化を招く可能性も/85 1月15日に南太平洋の島国・トンガの海底火山が大噴火した。海…
2022年1月31日
-
トンガ大噴火の噴煙は関東一円を覆う規模=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
トンガ海底火山の大噴火/上 関東一円を覆う規模の噴煙/84 日本から約8000キロ南東にある南太平洋の島国・トンガの海底火山…
2022年1月24日
-
人類は地球史を変えたのか――「人新世」が投げかける問いとは=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「地質時代」を探る/3 「人新世」が投げかける問い/83 人類の活動は、地球46億年の歴史上に大きな痕跡を残しつつある。イス…
2022年1月17日
-
離れた場所の地層同士をつなげる火山灰の意外な“役割”=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「地質時代」を探る/2 離れた地層をつなげる火山灰/82 誕生から46億年にわたる地球の歴史は、化石だけでなく地層によって…
2022年1月11日
-
地球46億年の歴史を区分する基準は生物の「進化」と「絶滅」=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「地質時代」を探る/1 化石の“古文書”を用いて区分/81 地球の46億年の歴史の中で、人類による記録が残るのはたかだか過去…
2022年1月4日
-
山梨・和歌山の震度5弱は、フィリピン海プレート沈み込みという共通の理由=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
山梨・和歌山で震度5弱 プレート沈み込みで地震多発/80 関東と関西で12月3日、震度5弱の地震が立て続けに日本列島を襲った…
2021年12月20日
-
「富士四湖」を「富士五湖」にした貞観噴火のすごさ=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「火山」としての富士山/4 西湖と精進湖を分けた貞観噴火/79 富士山の北西麓には「青木ケ原樹海」と呼ばれる広大な原生林があ…
2021年12月13日
-
「火山」としての富士山/3 北西─南東に広がる「側火口」/78
鎌田浩毅の役に立つ地学
富士山には山頂のほかに100ほどの火口がある。将来の噴火予測では、このうちどこから噴火するかが大変重要である。それには過去…
2021年12月6日
-
富士山噴火は前兆の「低周波地震」に要注意=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「火山」としての富士山/2 噴火前の「低周波地震」が前兆/77 富士山直下で2000年10月、低周波地震が観測され、「マグ…
2021年11月29日
-
「火山」としての富士山/1 17年ぶり改定のハザードマップ/76
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本最大の活火山である富士山は現在、噴火の「スタンバイ状態」にある。静岡、山梨、神奈川3県などでつくる「富士山火山防災対策…
2021年11月22日
-
日本沿岸に続々と漂着する「軽石」の正体=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本沿岸に軽石漂着 「100年に1度」大噴火で噴出/75 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で放出された軽石が今、沖…
2021年11月15日
-
阿蘇山噴火が「豊肥火山地域」の活動再開と考える理由=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
阿蘇山・中岳が噴火 豊肥火山地域の活動再開か/74 熊本県の阿蘇山・中岳が10月20日午前11時43分に噴火し、噴煙が約35…
2021年11月8日
-
10月に最大震度5強が襲った首都圏の直下では、3枚のプレートがひしめいている=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
10月の首都圏・震度5強地震 直下でひしめく3枚のプレート/73 千葉県北西部を震源とする強い地震が10月7日午後10時41…
2021年11月1日
-
動く大陸&割れる大地/4 欧州を襲ったマグマ水蒸気爆発/72
鎌田浩毅の役に立つ地学
北大西洋に浮かぶ氷の島アイスランドで2010年4月に起きた火山噴火は、世界に深刻な影響をもたらした。エイヤフィヤトラヨーク…
2021年10月25日
-
世界で唯一「海嶺」を陸上で見られるアイスランド=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
動く大陸&割れる大地/3 海嶺が“上陸”したアイスランド/71 世界の大陸は絶えず動いているが、その原動力は海底にある。大西…
2021年10月18日
-
動く大陸&割れる大地/2 大西洋の中央に巨大な山脈発見/70
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球上にある五大陸はもともと一つの巨大な陸地だった。それが分かれて、現在のような陸と海の配置が生まれた──。こうした考え方…
2021年10月11日
-
南米とアフリカ大陸がジグソーパズルのようにはまることに気付いた“変人”ウェゲナー=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
動く大陸&割れる大地/1 “変人”扱いされたウェゲナー/69 どの国でも世界地図は刊行した国家を中心に作られている。日本で出…
2021年10月4日
-
御嶽山噴火災害の重い教訓
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本のアルプス/5 御嶽山噴火災害の重い教訓/68 2014年9月27日、長野・岐阜県境にある北アルプスの活火山、御嶽山(…
2021年9月27日
-
上高地で「花崗閃緑岩」が必見なワケ=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本のアルプス/4 花崗閃緑岩が必見の上高地/67 日本有数の避暑地である長野県の上高地には、明治時代に日本アルプスを世界へ…
2021年9月13日
-
日本のアルプス/3 プレートがダブルで高山形成/66
鎌田浩毅の役に立つ地学
前回まで南アルプスと北アルプスの地質について説明してきたが、日本列島の中央にこのような高い山脈がなぜできたのかを考えてみよ…
2021年9月6日
-
実は巨大な火山だった北アルプスの成り立ち=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本のアルプス/2 かつて巨大な火山だった「北」/65 日本でも屈指の3000メートル級の山岳地帯である北アルプスは、かつ…
2021年8月30日
-
登山シーズンに知っておきたい日本のアルプス 南アルプスが「ふっくら」している理由とは=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本のアルプス/1 ふっくら「南」はかつての海/64 夏山シーズン真っ盛り。中でも、南アルプスと北アルプスは登山家の人気も高…
2021年8月23日
-
日本で豊富に採れる石灰石は、太古の海からの「贈り物」=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本で石灰石が採れるワケ 太古の海から豊かな「贈り物」/63 石灰石は地学では「石灰岩」と呼ばれる岩石だが、陸上の1割を占め…
2021年8月16日
-
用途の広い石灰石 資源小国・日本でも自給可能/62
鎌田浩毅の役に立つ地学
「資源に乏しい」と言われる日本で、唯一といっていいほど自給が可能な鉱物資源がある。それが石灰石である。石灰石はセメント、コン…
2021年8月2日
-
線状降水帯の災害を「減らす」ための6カ条とは=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「線状降水帯」の猛威/下 災害を「減らす」ための6カ条/61 線状降水帯は大雨が同じ場所で長時間にわたり降り続く現象で、海か…
2021年7月19日