鎌田浩毅の役に立つ地学
掲載記事 181件
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地球46億年の歴史を区分する基準は生物の「進化」と「絶滅」=鎌田浩毅
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「地質時代」を探る/1 化石の“古文書”を用いて区分/81 地球の46億年の歴史の中で、人類による記録が残るのはたかだか過去…
2022年1月4日
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山梨・和歌山の震度5弱は、フィリピン海プレート沈み込みという共通の理由=鎌田浩毅
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山梨・和歌山で震度5弱 プレート沈み込みで地震多発/80 関東と関西で12月3日、震度5弱の地震が立て続けに日本列島を襲った…
2021年12月20日
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「富士四湖」を「富士五湖」にした貞観噴火のすごさ=鎌田浩毅
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「火山」としての富士山/4 西湖と精進湖を分けた貞観噴火/79 富士山の北西麓には「青木ケ原樹海」と呼ばれる広大な原生林があ…
2021年12月13日
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「火山」としての富士山/3 北西─南東に広がる「側火口」/78
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富士山には山頂のほかに100ほどの火口がある。将来の噴火予測では、このうちどこから噴火するかが大変重要である。それには過去…
2021年12月6日
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富士山噴火は前兆の「低周波地震」に要注意=鎌田浩毅
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「火山」としての富士山/2 噴火前の「低周波地震」が前兆/77 富士山直下で2000年10月、低周波地震が観測され、「マグ…
2021年11月29日
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「火山」としての富士山/1 17年ぶり改定のハザードマップ/76
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日本最大の活火山である富士山は現在、噴火の「スタンバイ状態」にある。静岡、山梨、神奈川3県などでつくる「富士山火山防災対策…
2021年11月22日
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日本沿岸に続々と漂着する「軽石」の正体=鎌田浩毅
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日本沿岸に軽石漂着 「100年に1度」大噴火で噴出/75 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で放出された軽石が今、沖…
2021年11月15日
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阿蘇山噴火が「豊肥火山地域」の活動再開と考える理由=鎌田浩毅
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阿蘇山・中岳が噴火 豊肥火山地域の活動再開か/74 熊本県の阿蘇山・中岳が10月20日午前11時43分に噴火し、噴煙が約35…
2021年11月8日
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10月に最大震度5強が襲った首都圏の直下では、3枚のプレートがひしめいている=鎌田浩毅
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10月の首都圏・震度5強地震 直下でひしめく3枚のプレート/73 千葉県北西部を震源とする強い地震が10月7日午後10時41…
2021年11月1日
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動く大陸&割れる大地/4 欧州を襲ったマグマ水蒸気爆発/72
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北大西洋に浮かぶ氷の島アイスランドで2010年4月に起きた火山噴火は、世界に深刻な影響をもたらした。エイヤフィヤトラヨーク…
2021年10月25日
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世界で唯一「海嶺」を陸上で見られるアイスランド=鎌田浩毅
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動く大陸&割れる大地/3 海嶺が“上陸”したアイスランド/71 世界の大陸は絶えず動いているが、その原動力は海底にある。大西…
2021年10月18日
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動く大陸&割れる大地/2 大西洋の中央に巨大な山脈発見/70
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地球上にある五大陸はもともと一つの巨大な陸地だった。それが分かれて、現在のような陸と海の配置が生まれた──。こうした考え方…
2021年10月11日
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南米とアフリカ大陸がジグソーパズルのようにはまることに気付いた“変人”ウェゲナー=鎌田浩毅
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動く大陸&割れる大地/1 “変人”扱いされたウェゲナー/69 どの国でも世界地図は刊行した国家を中心に作られている。日本で出…
2021年10月4日
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御嶽山噴火災害の重い教訓
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日本のアルプス/5 御嶽山噴火災害の重い教訓/68 2014年9月27日、長野・岐阜県境にある北アルプスの活火山、御嶽山(…
2021年9月27日
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上高地で「花崗閃緑岩」が必見なワケ=鎌田浩毅
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日本のアルプス/4 花崗閃緑岩が必見の上高地/67 日本有数の避暑地である長野県の上高地には、明治時代に日本アルプスを世界へ…
2021年9月13日
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日本のアルプス/3 プレートがダブルで高山形成/66
鎌田浩毅の役に立つ地学
前回まで南アルプスと北アルプスの地質について説明してきたが、日本列島の中央にこのような高い山脈がなぜできたのかを考えてみよ…
2021年9月6日
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実は巨大な火山だった北アルプスの成り立ち=鎌田浩毅
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日本のアルプス/2 かつて巨大な火山だった「北」/65 日本でも屈指の3000メートル級の山岳地帯である北アルプスは、かつ…
2021年8月30日
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登山シーズンに知っておきたい日本のアルプス 南アルプスが「ふっくら」している理由とは=鎌田浩毅
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日本のアルプス/1 ふっくら「南」はかつての海/64 夏山シーズン真っ盛り。中でも、南アルプスと北アルプスは登山家の人気も高…
2021年8月23日
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日本で豊富に採れる石灰石は、太古の海からの「贈り物」=鎌田浩毅
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日本で石灰石が採れるワケ 太古の海から豊かな「贈り物」/63 石灰石は地学では「石灰岩」と呼ばれる岩石だが、陸上の1割を占め…
2021年8月16日
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用途の広い石灰石 資源小国・日本でも自給可能/62
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「資源に乏しい」と言われる日本で、唯一といっていいほど自給が可能な鉱物資源がある。それが石灰石である。石灰石はセメント、コン…
2021年8月2日
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線状降水帯の災害を「減らす」ための6カ条とは=鎌田浩毅
鎌田浩毅の役に立つ地学
「線状降水帯」の猛威/下 災害を「減らす」ための6カ条/61 線状降水帯は大雨が同じ場所で長時間にわたり降り続く現象で、海か…
2021年7月19日
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豪雨災害をもたらす「線状降水帯」はこうして発生する=鎌田浩毅
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「線状降水帯」の猛威/上 豪雨をもたらす積乱雲の連続/60 日本列島では梅雨から夏にかけて豪雨による被害が頻発している。昨年…
2021年7月12日
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地球の巨大な裂け目で噴火したアフリカ・ニーラゴンゴ山=鎌田浩毅
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アフリカ・ニーラゴンゴ山 地球の「巨大な裂け目」で噴火/59 アフリカのコンゴ民主共和国東部に位置するニーラゴンゴ火山(標高…
2021年7月5日
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人類を絶滅寸前に追い込んだインドネシアの巨大噴火=鎌田浩毅
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「脱炭素」を考える/6 人類を絶滅寸前にした巨大噴火/58 火山の噴火が人類の進化にまで影響を与えたことがある。今から7万4…
2021年6月28日
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世界に夏が来なくなった19世紀のインドネシア・タンボラ火山大噴火=鎌田浩毅
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「脱炭素」を考える/5 タンボラ大噴火で起きた寒冷化/57 地球上では「想定外」の現象が平均気温などの環境に大きく影響を与え…
2021年6月21日
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地球の気温には太陽の黒点変化も影響する=鎌田浩毅
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「脱炭素」を考える/4 太陽黒点の変化も気温に影響/56 世界各国で進む脱炭素やカーボンニュートラル(炭素中立)の動きを地…
2021年6月14日
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実は太陽との距離も地球の「温暖化」に影響する=鎌田浩毅
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「脱炭素」を考える/3 太陽との距離も気温に影響/55 地球は「水の惑星」だが、地球環境はその水が氷や水蒸気に変化することで…
2021年6月7日
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「脱炭素」を考える/2 大気と海水の間でも大循環/54
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世界各国で急速に進んでいる脱炭素やカーボンニュートラル(炭素中立)の動きを考えるうえで、地球上で大規模に行われている「炭素…
2021年5月31日
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実は炭素が地球内部を大循環している壮大なメカニズム=鎌田浩毅
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「脱炭素」を考える/1 地球内部を大循環する炭素/53「脱炭素」や「カーボンニュートラル(炭素中立)」が今、世界経済の大きな…
2021年5月24日
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活発化する鹿児島・桜島 2020年代には「大正噴火」級に/52
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鹿児島県の桜島火山の南岳山頂火口で2021年4月25日、爆発的噴火が発生し、一時は上空3000メートル以上まで噴煙が上昇し…
2021年5月17日
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磁場逆転の地層「チバニアン」 地球史の一時代となった快挙/51
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球のN極とS極は過去に何回も入れ替わってきたが、その最後の記録が千葉県市原市にある。今から77万年前に磁場が逆転していた…
2021年5月10日
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地表の7割を覆う玄武岩 「枕状溶岩」で分かる地球の過去/50
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球上で一番広い面積を覆う岩石は、玄武岩と呼ばれる黒っぽい色の火山岩である。地表の7割は海、また3割は陸からなるが、海底の…
2021年4月26日
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世界が驚いた「玄武洞」 「地磁気逆転」発見の舞台に/49
鎌田浩毅の役に立つ地学
兵庫県豊岡市には、国の天然記念物に指定された玄武洞(げんぶどう)がある。規則正しい六角形の柱が無数に集まって美しい景観を見…
2021年4月19日
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中朝国境の活火山 白頭山噴火は日本にも大打撃/48
鎌田浩毅の役に立つ地学
北朝鮮と中国の国境にある白頭山(ペクトゥサン)は、巨大噴火を繰り返してきた活火山である。946年に噴出した大量の火山灰は、…
2021年4月12日
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文明も滅ぼす威力 縄文の南九州を襲った鬼界噴火/47
鎌田浩毅の役に立つ地学
地震と噴火はどちらが自然災害としての影響が大きいだろうか。巨大地震は広範な地域にダメージを与えるが、巨大噴火は文明そのもの…
2021年4月5日
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東日本大震災10年/4 巨大地震が誘発する富士山噴火/46
鎌田浩毅の役に立つ地学
東日本大震災のようなマグニチュード(M)9クラスの巨大地震が発生すると、活火山の噴火を誘発することがある。地盤にかかってい…
2021年3月29日
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「自分だけは大丈夫」と思っている人ほど知らない 首都直下地震で本当に危険な「意外な街」
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本列島の地下深部で太平洋から沈み込むプレート(岩板)が跳ね上がり、この日から地震と噴火が頻発するようになった。本連載の第1…
2021年3月26日
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東日本大震災10年/3 南海トラフで「ゆっくり滑り」/45
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本で近い将来に懸念される激甚災害の筆頭は南海トラフ巨大地震である。首都圏から九州までの6000万人が被災し、172兆~2…
2021年3月22日
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地球一周に2000年!「海洋深層水の大循環」の驚くべき仕組み
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球の表面の7割は海である。なめると塩辛い海の水の塩分は、実は海水の運動に重要な働きをしている。海水を1キロほど鍋に入れて煮…
2021年3月13日
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東日本大震災10年/1 防災・減災に研究者人生を注ぐ/43
鎌田浩毅の役に立つ地学
東日本大震災が発生した2011年3月11日午後2時46分ごろ、私は勤務先にほど近い京都市内の駅のホームに立っていた。電車の…
2021年3月8日
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表層海流と偏西・貿易風 地球全体の熱輸送を支配/41
鎌田浩毅の役に立つ地学
海の表面近くでは絶えず海水が流れている。海水の流れの中で表層をほぼ一定の速度で進む規模の大きい流れを海流と呼ぶ。海流は地球…
2021年2月22日
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意外と知らない?大陸が移動する理由
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球の表面はプレートと呼ばれる11枚ほどの厚い岩板で覆われている。プレートは水平方向に移動し、地震や火山活動などのさまざまな…
2021年2月20日
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地球の重量の約3割 海の原始生物が作った鉄鉱石/40
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球表面の7割は海で覆われているので「水の惑星」と呼ばれる。しかし、重量で見れば地球は「鉄の惑星」とも言える。というのは、…
2021年2月15日
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日本列島はいずれ消滅する?「パンゲア・ウルティマ超大陸」とは何か
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球上にある五大陸は、かつて1個の巨大な大陸が分かれてできたものである。これは1915年にドイツの地球物理学者ウェゲナーが初…
2021年2月12日
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宇宙の始まり「ビッグバン」 実は正しかった“大ボラ”の説/37
鎌田浩毅の役に立つ地学
宇宙は今から138億年前、何も物質がない「無」の空間に誕生した。その宇宙はできたとたん急激に膨張し、誕生からごく短い時間の…
2021年1月25日
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ブラックホールの撮影成功 “フィクション”を覆した快挙/36
鎌田浩毅の役に立つ地学
2019年の春、宇宙にあるブラックホールの写真が世界で初めて撮影されたことが大きな話題となった。世界8カ所の電波望遠鏡をつ…
2021年1月18日
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ノーベル物理学賞に決定 ブラックホール研究が結実/35
鎌田浩毅の役に立つ地学
2020年のノーベル物理学賞に「ブラックホール」研究が選ばれ、英オックスフォード大のロジャー・ペンローズ名誉教授、独マック…
2021年1月11日
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「シェール革命」のインパクト 天然ガスは50年以上枯渇しない/34
鎌田浩毅の役に立つ地学
エネルギー関連のキーワードに「シェールガス」がある。シェール(頁岩(けつがん))から採取される天然ガスのことだが、石油や石…
2021年1月4日
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次のエネルギーの“主役” 採取技術が進化する天然ガス/33
鎌田浩毅の役に立つ地学
天然ガスは石油や石炭と同じく火力発電所で燃焼する化石燃料の一つで、2030年には世界の1次エネルギー(自然界から直接得られ…
2020年12月21日
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地球温暖化はCO2排出量増加だけでは説明できない理由 「炭素循環」とは何か
鎌田浩毅の役に立つ地学
実は、大気中の二酸化炭素濃度は、地球内部での炭素の循環や、大気と海洋の間での炭素のやりとりなど、複雑な相互作用によって決まっ…
2020年12月20日