鎌田浩毅の役に立つ地学
掲載記事 181件
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変わる大気中のCO2濃度 3億年前の氷河時代と同じ現在/32
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球の歴史は気候変動の歴史でもある。約40億年前に地球表面が冷え固まって大地が誕生してから、地球上は温暖化と寒冷化を繰り返…
2020年12月14日
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磁石はなぜ北極と南極を指すのか? 意外と知らない「地磁気」の話
鎌田浩毅の役に立つ地学
そのため、コンパスを用いるとコンパスのS極が南極を、N極が北極を指し示し、方角を知ることができる。地球の歴史を振り返ると、北…
2020年12月6日
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地磁気の大きな恩恵 太陽風から生命を守る「バリアー」/30
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球の北極と南極付近からは「地磁気」と呼ばれる磁力線が出ており、その影響にある範囲を「磁気圏」と言う。この地磁気は、宇宙空…
2020年11月30日
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意外と知らない?火山大国日本にダイヤモンドが産出しない理由
鎌田浩毅の役に立つ地学
その輝きで人々を魅了するダイヤモンドは、世界中で最も高価な鉱物資源である。ダイヤモンドは炭素からなり、鉛筆の芯を作っている黒…
2020年11月29日
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「1トンあたり40グラムの金」品質では世界一の金山「菱刈鉱山」とは何か
鎌田浩毅の役に立つ地学
地下から採掘される金は、酸やアルカリに強いうえ耐腐食性に富み、高い温度でも変化しにくい貴金属の代表である。工業原料として高い…
2020年11月22日
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「もし月が存在しなければ地球の1日は8時間だった」は本当か
鎌田浩毅の役に立つ地学
月は質量が地球の100分の1、直径が地球の4分の1という巨大な衛星である。太陽系を回っている他の惑星衛星と比べても飛び抜けて…
2020年11月8日
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恐竜絶滅の引き金 世界中に隕石衝突の痕跡/26
鎌田浩毅の役に立つ地学
恐竜の絶滅は地学でも第一級の話題で、たった1個の隕石(いんせき)衝突で滅び去ったストーリーは有名だ。今から6600万年前、…
2020年11月2日
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「もしノーベル賞に地球科学部門があれば確実に受賞していた」竜巻研究の世界的権威、藤田哲也博士の研究した「ダウンバースト現象」とは何か
鎌田浩毅の役に立つ地学
前回は竜巻のメカニズムを解説したが、今回は「ダウンバースト現象」を紹介しよう。発達した積雲や積乱雲から爆発的に吹き降ろす気流…
2020年10月24日
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45億年前に誕生した月 地球から飛び出した破片が集合/24
鎌田浩毅の役に立つ地学
月は今から45億年前に地球から飛び出して誕生した。地球は太陽系初期の46億年前に誕生したので、わずか1億年後の事件である。…
2020年10月20日
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「秒速70メートルの猛烈な風速で、時速90キロで移動」「自動車や列車すら吹き飛ばす」圧倒的な破壊力を誇る竜巻が発生する仕組みと対処法
鎌田浩毅の役に立つ地学
非常に強い渦を巻いた風が吹き荒れ、地上の物を巻き上げて大きな被害をもたらす竜巻。季節を問わず起きるが、特に台風シーズンの9…
2020年10月18日
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CO2削減で評判が悪いものの日本でも産出する貴重な資源……意外と知らない「石炭」の話
鎌田浩毅の役に立つ地学
石炭は過去に生育していた植物が地下に埋積され、熱や圧力を受けてできた化石燃料である。地球上でシダ類などの植物が大量に生育し…
2020年10月10日
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知っているようで意外と知らない地熱発電の仕組み なぜ日本で地熱発電が広がらないのか
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本は世界有数の火山国で、そこに湧く温泉はまさに「火山の恵み」である。温泉は地下深部にあるマグマが地下水を温めた産物だが、…
2020年10月2日
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「いずれ100%発生」富士山が噴火すると細かい火山灰で通信施設がダウン、東京は都市機能を喪失し、在日米軍は撤退の可能性も
鎌田浩毅の役に立つ地学
我が国有数の活火山である富士山は、300年ほど前の1707年に大噴火した(宝永噴火と呼ばれる)。大量の火山灰が東方へ飛来し…
2020年9月27日
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被害は東日本大震災とはケタ違いの規模……南海トラフ巨大地震は2035年±5年に必ず襲ってくる
鎌田浩毅の役に立つ地学
前回は近い将来に必ず日本を襲ってくる南海トラフ巨大地震の発生時期について述べたが、今回はその驚くべき被害想定を解説しよう。…
2020年9月9日
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噴火予知のメカニズム 安全に避難する“時間稼ぎ”/18
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本列島では火山噴火が頻繁に起きるため、被害を最小限にくい止める目的で噴火予知の研究が進められている。マグマの噴出する「時…
2020年9月7日
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次は3つの震源域の連動型? 南海トラフ巨大地震が2030年代に発生する可能性が高いとされる理由
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本は世界屈指の地震国であり、近い将来「南海トラフ巨大地震」という220兆円を超える激甚災害が予想されている。「トラフ」と…
2020年9月3日
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大半の日本人が知らない……「福井県の水月湖」が世界の研究に決定的な影響を及ぼした理由
鎌田浩毅の役に立つ地学
地学の仕事に「過去の時間を正確に測る」という大事な作業がある。日常生活で時間を計るのは時計であり、年月日や時分という単位が…
2020年8月30日
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「全球凍結」の大問題 過酷な環境下で進化した生命/14
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球の歴史では地表がまるまる凍りついた時代が何回かあった。前回紹介した「全球凍結」と呼ばれる事件だが、その間にも生命は絶え…
2020年8月3日
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6億年前の一大事件 地球が凍りついた「雪玉」に/13
鎌田浩毅の役に立つ地学
かつて地球表面のすべてが凍りついてしまったことがある。巨大な雪玉のようになったとされることから「スノーボール・アース(雪玉…
2020年7月27日
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プレ西日本大震災 南海トラフ巨大地震で“打ち止め”/12
鎌田浩毅の役に立つ地学
前回は日本列島で頻発する内陸地震を「ポスト東日本大震災」の観点から解説した。今回は近い将来に予想される南海トラフ巨大地震に…
2020年7月20日
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ポスト東日本大震災 千年ぶりに直下型地震が頻発/11
鎌田浩毅の役に立つ地学
最近の日本各地では地震が頻発している。6月25日には千葉県沖でマグニチュード(M)6・1の地震が発生し、震度5弱を観測した…
2020年7月13日
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地球で生命が生きられるワケ 豊かな水が保たれた「偶然」/10
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球は「生命の星」と呼ばれ、多種類の生物が生息している。これは厳しい環境の宇宙空間では極めてまれなことで、生命の維持に必要…
2020年7月6日
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台風のメカニズム 温暖化で巨大化する可能性/9
鎌田浩毅の役に立つ地学
毎年のようにやってくる台風だが、近年は災害の規模が大きくなっている。場所によってハリケーンやサイクロンと呼び名が異なるが、…
2020年6月29日
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エルニーニョ&ラニーニャ現象(下) 農業、インフラなどに甚大被害/8
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球規模で起きる気候変動にエルニーニョ現象とラニーニャ現象が知られている。いずれも3~5年おきに発生し1年以上継続すること…
2020年6月22日
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エルニーニョ&ラニーニャ現象(上) 貿易風の変化が起こす異常気象/7
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本が数年おきに経験する冷夏や暖冬も、世界的に見れば循環的に起きている気象現象の一部である。そうした代表に「エルニーニョ現…
2020年6月15日
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「温暖化」を超えるインパクト 寒冷化を引き起こす大噴火/6
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球温暖化が世界中の喫緊の課題となっているが、地球上ではそれをはるかに上回る寒冷化現象がときどき起こる。歴史を振り返ると、…
2020年6月8日
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「地球温暖化」を考える 見解分かれるCO2の寄与度/5
鎌田浩毅の役に立つ地学
地球温暖化が問題となっている。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は今世紀末までに世界の平均気温は4度ほど上昇すると予…
2020年6月1日
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「枯渇しない」石油のナゾ 採掘技術の進歩で増える「埋蔵量」/4
鎌田浩毅の役に立つ地学
温室効果ガスを排出する石油の使用が世界的に一向に減少しない。地球上の埋蔵量は有限のはずだが、石油は「あと40年以上」枯渇し…
2020年5月25日
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産業の「ビタミン」 レアメタルが偏在するワケ/3
鎌田浩毅の役に立つ地学
鉱物資源が世界のハイテク産業に大きな影響を与えている。いま話題の電気自動車(EV)など次世代自動車には多種類の希少金属(レ…
2020年5月18日
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首都直下地震のリスク 大火災とパニック防止がカギ/2
鎌田浩毅の役に立つ地学
前回は首都直下地震の起きる時期と場所について解説したが、今回は被害を「減災」する事業継続計画(BCP)を二つのポイントに絞…
2020年5月11日
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活発化する地震活動 「大地変動の時代」に入った日本/1
鎌田浩毅の役に立つ地学
日本全国で毎月のように震度3以上の地震が発生しているため、市民に不安が広がっている。地震が多くなったのは9年前の2011年…
2020年4月27日