独眼経眼
掲載記事 268件
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“年収の壁”の抜本的対策が人手不足の歯止めにも 斎藤太郎
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日本経済のコロナ禍からの回復ペースは緩やかなものにとどまっているが、企業の人手不足感は急速に高まっている。日銀短観の雇用人…
2024年4月19日
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植田日銀がこれから抱える最大の課題としての「円安リスク」 愛宕伸康
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日本銀行は「物価安定の目標」である消費者物価上昇率2%が実現するか判断するための材料として、今年の春闘を重視してきた。その…
2024年4月5日
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日本株の上昇持続には賃上げと値上げの好循環が必要 渡辺浩志
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海外投資家の日本株の売買額は、米株価と連動している。米株価が上昇すれば、分散投資の資金配分を保つ目的で日本株が買われるため…
2024年3月29日
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FRBの「次は利下げ」は本当か 藻谷俊介
独眼経眼
2022年から23年にかけて日米それぞれの中央銀行が反対向きの金融政策を指向してきたことは周知の事実である。ただ、23年の…
2024年3月22日
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今年の“仰天”予想は「株価上昇で賃金インフレ到来」 藤代宏一
独眼経眼
日経平均株価の最高値更新を踏まえ、少し遅くなったが、今年の「仰天予想」をしておこう。それは「株価上昇が引き起こす賃金インフ…
2024年3月8日
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厚労省の「毎月勤労統計」は実態の正確な反映なのか 斎藤太郎
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2023年の春闘賃上げ率は30年ぶりの高さとなったが、実際の賃金は伸び悩みが続いている。 厚生労働省の「毎月勤労統計」によ…
2024年3月1日
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うのみにできないFRBの5月利下げ 愛宕伸康
独眼経眼
米連邦準備制度理事会(FRB)は1月の公開市場委員会(FOMC)で4会合連続となる政策金利の現状維持を決めた。 そのこと自…
2024年2月23日
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日本株の持続的上昇を促す海外マネー流入の5大要素 渡辺浩志
独眼経眼
新NISA(少額投資非課税制度)元年を迎え、年初から日本株が急騰している。だがこの間、個人投資家は日本株を売り越している。…
2024年2月9日
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製造・サービス業ともに頭打ちの日本経済 藻谷俊介
独眼経眼
前回の当連載(2023年12月19日号)で、サービスのインフレ率の推移などから見て、日本も金利の正常化が促されていることを…
2024年2月2日
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新春誌上座談会 日本株は4万円に迫る? 日銀の政策変更に注目
独眼経眼
2024年の日本経済はどこに向かうのか──。本誌人気コラム「独眼経眼」を執筆する5氏に見通しを聞いた。(構成=中西拓司・編…
2024年1月29日
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年初来の株高は実体経済の反映と言えそう 藤代宏一
独眼経眼
内閣府が発表(1月12日)した2023年12月の景気ウオッチャー調査は、人々が肌で感じる景況感の悪化が一服したことを示唆す…
2024年1月26日
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常態化した経済対策の効果は限定的 斎藤太郎
独眼経眼
政府は、追加歳出13.2兆円の経済対策(デフレ完全脱却のための総合経済対策)を策定し、この裏付けとなる2023年度補正予算…
2024年1月12日
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欧米のマネー収縮は兆し? 世界不況に備えよ 愛宕伸康
独眼経眼
新型コロナ対策で膨張した欧米のマネーが収縮している。米国のマネーストックを見ると、新型コロナによるパンデミックに陥った20…
2023年12月29日
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米ハイテク株に吹く「三つの追い風」 渡辺浩志
独眼経眼
米国のハイテク株が堅調だ。そこには三つの追い風が吹く。 第一にAI(人工知能)が起こすイノベーションへの期待の高まり、第二…
2023年12月15日
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日本のインフレも金利正常化を促す展開になってきた 藻谷俊介
独眼経眼
4月の当コラムで、日本のインフレはアメリカのインフレと逆で、圧倒的にモノのインフレであって、サービスのインフレではないこと…
2023年12月8日
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雇用データを見れば米の利上げはもうない 藤代宏一
独眼経眼
賃金由来の高インフレに直面してきた米国は、FRB(米連邦準備制度理事会)の果敢な金融引き締めにより、ようやくインフレ沈静化…
2023年11月24日
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日本の潜在成長率は過小評価されている 斎藤太郎
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日銀、内閣府が推計する日本の潜在成長率はいずれもゼロ%台半ばとなっているが、以下に述べるような理由で過小評価されている可…
2023年11月10日
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誰も読めない物価安定目標2%の達成時期 愛宕伸康
独眼経眼
総務省が10月20日に発表した9月の全国消費者物価指数(生鮮食品及びエネルギーを除くベース、以下CPI)によると、財価格は…
2023年11月3日
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中国の孤立と符合する日本への資金流入 渡辺浩志
独眼経眼
今春以降、日本株は海外投資家の買いを原動力に、大きく値を上げてきた。 背景として、①東証の要請に応じた企業の資本効率改善の…
2023年10月27日
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高金利下でも世界景気は堅調に回復中 藻谷俊介
独眼経眼
ここ数回のコラムで筆者は、世界景気について、高金利下での緩やかな回復というルートが現実化する様を示してきた。 市場が想定し…
2023年10月20日
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半導体市況が左右する景気回復の行方 藤代宏一
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8月の鉱工業生産指数の速報値は前月比で横ばいとなり、日本の景気は2022年以降、良くも悪くも一進一退となっている。期待外れ…
2023年10月13日
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高所得者ほど恩恵が大きい物価抑制策としての補助金政策 斎藤太郎
独眼経眼
円安、原油高が再び進んでいることを受けて、政府は2023年9月までとしていた激変緩和措置(電気代、都市ガス代、ガソリン、灯…
2023年9月29日
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植田日銀流コミュニケーションの課題 愛宕伸康
独眼経眼
日銀の植田和男総裁が就任して約5カ月。サプライズで政策変更することが多かった黒田東彦前総裁に比べ、市場とのコミュニケーショ…
2023年9月22日
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スタグフレーション色が強まる欧州経済 渡辺浩志
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欧州経済が振るわない。企業部門が弱く、その背景には半導体需要の循環的な減少による世界貿易の縮小(輸出の停滞)がある。また、…
2023年9月8日
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「中国経済は不調」は話が大げさ過ぎる 藻谷俊介
独眼経眼
中国経済が不調であるという言説が広がっている。それも少しの不調ではなく、世界経済を揺るがす危機につながりかねないような印象…
2023年9月1日
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話題のNY連銀ペーパーは“引き締め継続”示す? 藤代宏一
独眼経眼
最近、ニューヨーク連銀が公表したリサーチペーパーが市場関係者の間で話題になっている。テーマは自然利子率の推計に関するものだ…
2023年8月25日
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日銀の物価安定目標は未達成なのか 斎藤太郎
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6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は前年同月比3.3%上昇した。2022年4月に同2.1%上昇となった後、15…
2023年8月18日
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債務超過のFRB 日銀は大丈夫か 愛宕伸康
独眼経眼
パンドラの箱を開けるような話をしよう。中央銀行の債務超過のことだ。 米連邦準備制度理事会(FRB)は、利息収入などから、利…
2023年8月4日
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米国利上げは今秋から世界景気を押し下げる 渡辺浩志
独眼経眼
米国経済は家計部門が堅調だ。労働需給はタイトで、失業率は歴史的な低水準にある。賃金上昇率は高止まりし、サービスのインフレを…
2023年7月28日
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粗利益の大幅改善は20年待ち望んだ好循環の現れだ 藻谷俊介
独眼経眼
日本株が好調なこのごろ、機関投資家との対話で最も投資家の関心を引くのが、法人企業統計における粗利の強い改善である。あまり報…
2023年7月21日
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米経済は失速せずインフレ沈静、利上げなしも 藤代宏一
独眼経眼
米国経済は、景気の急減速を回避し、なおかつインフレ沈静化に成功するという最も理想的な展開が到来しつつある。 5月の消費者物…
2023年7月7日
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実質賃金のプラス転化は24年か 斎藤太郎
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厚生労働省の4月の毎月勤労統計によると、現金給与総額(1人当たり)は前年比0.8%増となり、3月の同1.3%増から伸び率が…
2023年6月30日
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まもなく整う「デフレ脱却4条件」 愛宕伸康
独眼経眼
4月の消費者物価指数(全国)は、振れの大きい生鮮食品及びエネルギーを除いたベースで前年比4.1%まで上昇した。これは第2次…
2023年6月16日
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難しい景気判断 正念場の米金融政策 渡辺浩志
独眼経眼
米国の経済指標のばらつきが拡大している。足元の景気を表す指標(雇用・所得・消費・サービス物価など)は強い。これらを集計した…
2023年6月9日
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景気と金利のサイクルがずれる世界経済 藻谷俊介
独眼経眼
世界の株式、特に日本株や欧州株が堅調に値を上げる一方で、欧米のエコノミストは何カ月も不況が来ると言い続けている。市場には常…
2023年6月2日
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力強い内需の回復が日本株上昇の背景 藤代宏一
独眼経眼
日経平均株価は5月17日、1年8カ月ぶりに3万円台を回復した。基本的な背景には、2022年度決算が投資家の要求を満たしたこ…
2023年5月26日
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インバウンド消費の“急回復”は一時的? 斎藤太郎
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新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の段階的な緩和を受けて、インバウンド需要が急回復している。 日本政府観光局(JNT…
2023年5月12日
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人々の物価上昇懸念は日銀より深刻 愛宕伸康
独眼経眼
4月に新しく日銀総裁に就任した植田和男氏は就任記者会見(4月10日)で、「現状の経済、物価、金融情勢を鑑みると、現行のYC…
2023年4月28日
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金価格はまだ上昇余地がある 渡辺浩志
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金価格が高騰している。国内の店頭小売価格は1グラム=9500円を超えた。 金の市場価格(ドル建て)の決定要因として、第一に…
2023年4月21日
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“ほどよいインフレ”が今後も続く理由 藻谷俊介
独眼経眼
世界がインフレ収束に向かう中、最近投資家によく尋ねられるのは、日本だけインフレが遅れて加速したり、粘着質になったりする可能…
2023年4月14日
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勢い鈍化の工作機械受注が行き着く先 藤代宏一
独眼経眼
日本の工作機械受注は、そのサイクルがグローバル製造業PMI(購買担当者景気指数)やアナリストの業績予想=TOPIX予想EP…
2023年3月31日
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生産性が向上してもなお日本の賃金が上がらない理由 斎藤太郎
独眼経眼
2023年の春闘賃上げ率は1994年の3.13%以来、約30年ぶりに3%台に乗る可能性が高まっている。ただし長期的に見れば…
2023年3月24日
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米国の景気悪化は半年後? 成長率が上振れしても楽観できない理由とは 愛宕伸康
独眼経眼
本誌が店頭に並んでいるころには、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が0.25%だったか、それとも0.5%だっ…
2023年3月17日
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FRBが懸念する“ソフト”でも“ハード”でもない“ノーランディング”の怖さとは 渡辺浩志
独眼経眼
米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ率を「財」「家賃」「非住居サービス」の三つのパートに分けて評価している。パウエル議…
2023年3月10日
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中国半導体の回復期は意外に早い 藻谷俊介
独眼経眼
前回、中国経済不調の原因の一つに半導体電子部品生産の低下を挙げた。日本を含む東アジア全体としても、このシリコンサイクルの動…
2023年3月3日
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米国の“失業率上昇”は“貸出態度厳格化”の後にやってくる 藤代宏一
独眼経眼
FRB(米連邦準備制度理事会)が2月6日に公表した2022年10~12月期の銀行融資担当者調査は、銀行の貸出態度の厳格化が…
2023年2月24日
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電気代値上げで物価は高止まる 斎藤太郎
独眼経眼
2022年12月の消費者物価(生鮮食品を除く総合、以下コアCPI)は前年比4.0%と41年ぶりの高い伸びとなった。 コアC…
2023年2月17日
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日銀の対応で見えたイールドカーブコントロールの限界 愛宕伸康
独眼経眼
日本銀行は2022年12月、異次元緩和の積極的な国債買い入れで国債のイールドカーブがゆがみ、市場機能が低下したとして、10…
2023年2月10日
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日本のマイナス金利脱却はまだ遠い 渡辺浩志
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新型コロナウイルス禍やウクライナ危機は世界のインフレを加速させた。これを退治すべく、昨年春先から主要国が金融引き締めを急い…
2023年2月3日
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中国楽観論に水差すマイナス指標のオンパレード 藻谷俊介
独眼経眼
中国経済を巡っては、このところ悲観論が随分と薄まってきたと感じる。 筆者は昨年9月6日号の当コラムで、中国経済が年初の上海…
2023年1月27日