教養・歴史
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マルクス主義への懐疑と批判⑩マルクス主義的な帝国主義論は戦後の世界にはあてはまらない 小宮隆太郎
現代資本主義の展開
一部のケインジアンからも戦後の一時的なブームが終わり、慢性的な不況の到来、長期停滞を予想した人は少なくなかったが、現実には…
2024年1月28日
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IT長者による寡頭支配を“新しい封建制”と呼ぶ警鐘の書 評者・将基面貴巳
Book Review
『新しい封建制がやってくる グローバル中流階級への警告』著者 ジョエル・コトキン(米チャップマン大学都市未来学プレジデンシャ…
2024年1月26日
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箱根駅伝にからむ“札束合戦”に光を当てたビジネスマン納得の一冊 評者・黒木亮
Book Review
『箱根駅伝は誰のものか 「国民的行事」の現在地』著者 酒井政人(スポーツライター)平凡社新書 1045円「駅伝がマラソンをダ…
2024年1月26日
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伊藤野枝の短くも数奇な生涯を描いたNHK-BSドラマの再編集版 寺脇研
アートな時間
映画 風よ あらしよ 劇場版 伊藤野枝という名前に見覚え聞き覚えはあっても、その数奇な人生を詳しく知る人は少ないだろう。それ…
2024年1月26日
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スイスでの初演から84年 一兵卒から見た集団のゆがみを緊迫感ある展開で描く 濱田元子
アートな時間
舞台 オフィスコットーネ「兵卒タナカ」 今年は日本の新劇の原点ともいえる「築地小劇場」が創設されて100年の節目である。自前…
2024年1月26日
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現代中国を支える新世代農民の難題「恋愛・結婚」 菱田雅晴
海外出版事情
1970年代末以来の中国の高度成長を支えた要因の一つが低廉、良質な労働力、すなわち、大量の農民工=出稼ぎ農民の存在であった…
2024年1月26日
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考え続けることの困難を『思考実験ドリル』で痛感 美村里江
書評 読書日記
×月×日 年始から大変なニュースが続く。本題から派生して増えていくいろいろな記事を読みながら、「読書日記」で扱う本を替えよう…
2024年1月26日
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21世紀最初の20年間の多様な日中関係を徹底検証 井上寿一
歴史書の棚
2024年は内憂外患の年として始まったかのようである。元日の能登半島地震、翌2日の航空機事故、国内では天災、人災が連続して…
2024年1月26日
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閉店予告の“文士の街”杉並区阿佐ヶ谷唯一の書店が「八重洲ブックセンター」として営業を継続へ 稲留正英・編集部
東京・杉並区のJR阿佐ヶ谷駅前にあり、今月で閉店を予告していた書店が一転、営業を継続することになり、地元住民の間で安堵の声…
2024年1月23日
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『エコノミスト』とともに生きてきた私 吉野俊彦(2003年4月15日)
創刊100年特集~Archives
エコノミストが創刊80周年を迎えた2003年、元日本銀行理事の吉野俊彦氏に行った80周年記念特別インタビューの再掲載です。創…
2024年1月21日
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今の米国株は1989年の日本株を彷彿とさせる 市岡繁男
グラフの声を聞く
昨年12月、上海では30年ぶりの暑さとなったが、その1週間後、今度は40年ぶりの寒さになったという。中国では古来、自然界の…
2024年1月15日
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退職してチャレンジしたいことがあるのに一歩を踏み出せません/198
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 退職してチャレンジしたいことがあるのに、一歩を踏み出せません 会社を辞めてチャレンジしたいことがあるのですが、すぐ現実的…
2024年1月15日
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安倍派の裏金捜査が照らし出す“忖度”の闇 小林よしのり
闘論席
小林よしのりの闘論席 自民党・安倍派の裏金問題に、ついに検察の捜査が入った。 安倍派では10年以上、パーティー券収入のキック…
2024年1月15日
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前掛け専門店エニシング社長・西村和弘さんの場合
ファミリービジネス奮闘記
世界的人気の映画シリーズ「007」に、日本伝統の前掛けが衣装として使われた。この前掛けを作ったのは、大手菓子メーカーの営業…
2024年1月15日
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ドキュメンタリー映画「奇跡の子 夢野に舞う」を監督――沼田博光さん
情熱人
北海道テレビ放送 報道デスク、プロデューサー 沼田博光/102 北海道長沼町の遊水地を舞台に、タンチョウを呼び戻そうと奮闘す…
2024年1月15日
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マルクス主義への懐疑と批判⑨「資本家階級」なるものは社会的階級として存在しない 小宮隆太郎
現代資本主義の展開
資本主義体制下での経営者は、その出身において資本家階級に属する人々が少なくないとする川口弘氏への反論である。>>連載「現代…
2024年1月14日
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高所得国入りが確実視されるマレーシア 3度の経済政策転換を評価 評者・近藤伸二
Book Review
『マレーシアに学ぶ経済発展戦略 「中所得国の罠」を克服するヒント』著者 熊谷聡(アジア経済研究所開発研究センター経済地理研究…
2024年1月12日
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自由貿易が支持されるメカニズムを消費者意識の視点から考察 評者・井堀利宏
Book Review
『なぜ自由貿易は支持されるのか 貿易政治の国際比較』編者 久米郁男(早稲田大学政治経済学術院教授)有斐閣 3850円 戦後の…
2024年1月12日
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理解や同情を求めることなく弱者を淡々と描く三宅唱作品 野島孝一
アートな時間
映画 夜明けのすべて「夜明けのすべて」は、2022年の映画賞を独占した「ケイコ 目を澄ませて」に続く三宅唱監督の作品だ。「ケ…
2024年1月12日
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「知性」の音楽と日仏交流 記念コンサート&シンポジウム開催 梅津時比古
アートな時間
クラシック 日仏文化交流に尽力した作曲家たちフランス音楽の夕べ・日仏会館創立百周年記念シンポジウム「日仏芸術交流の100年」…
2024年1月12日
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真剣勝負にして抱腹絶倒の大攻防! 塀の中の給食事情を公開 高部知子
書評 読書日記
×月×日 昨年末、本の整理をした。これは私にとって年末の大掃除前に行う風物詩。本に積もった1年分のほこりも一気に払えて気分が…
2024年1月12日
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能登半島地震 日本海側の地震対策も急務/171
鎌田浩毅の役に立つ地学
1月1日午後4時10分、石川県能登地方を震源とする、地震の規模を示すマグニチュード(M)7.6の地震が発生した。同県志賀町…
2024年1月11日
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コロナ禍を乗り越え舞台を作る――吉田智誉樹さん
情熱人
「劇団四季」社長 吉田智誉樹/101 新型コロナウイルス禍では全公演が中止となるなど未曽有の危機を経験した「劇団四季」。社長…
2024年1月4日
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音楽ファンに至福の時間 3大オーケストラ聴き比べ 梅津時比古
クラシック
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。クラシックの本…
2024年1月4日
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文科省に新年度「火山本部」発足 “3周遅れ”の巻き返しに期待/170
鎌田浩毅の役に立つ地学
政府として火山の観測や調査・研究を一元的に行う「火山調査研究推進本部」(火山本部)が2024年4月、文部科学省に発足する。…
2024年1月4日
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どう創造性を発揮すれば、AIの進化に対処できますか/197
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q どう創造性を発揮すれば、AIの進化に対処できますか AI(人工知能)の進化に伴い、人間にはより一層の創造性が求められると…
2024年1月4日
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マルクス主義への懐疑と批判⑧知的能力を基礎に経営者階級は再生産される 小宮隆太郎
現代資本主義の展開
世襲的な財産所有の有無に基づいた階級対立よりは、知的能力を基礎とした連続性のある支配体制が形成されやすい。>>連載「現代資…
2023年12月31日
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『新・国際平和論 対峙する理性とヘゲモニー』 福富満久編著 ミネルヴァ書房 3080円
話題の本
『新・国際平和論 対峙する理性とヘゲモニー』 福富満久編著 ミネルヴァ書房 3080円 ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチ…
2023年12月29日
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『BCGが読む経営の論点2024』 ボストン コンサルティング グループ編 日経BP 1980円
話題の本
『BCGが読む経営の論点2024』 ボストン コンサルティング グループ編 日経BP 1980円 日本の企業経営者が知ってお…
2023年12月29日
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『厚生労働省の大罪』 上昌広著 中公新書ラクレ 946円
話題の本
『厚生労働省の大罪』 上昌広著 中公新書ラクレ 946円 未曽有の新型コロナウイルス感染に立ち向かった厚生労働省。しかし、研…
2023年12月29日
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『吉村昭と津村節子』 谷口桂子著 新潮社 1815円
話題の本
『吉村昭と津村節子』 谷口桂子著 新潮社 1815円 記録文学の大家・吉村昭と芥川賞作家の津村節子。文芸界きってのおしどり夫…
2023年12月29日
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バフェット氏と64年間併走した盟友、故マンガー氏の素顔 尾藤峰男
追悼
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の盟友、チャーリー・マンガー氏が2023年11月28日、99歳で死去した。投資会社バー…
2023年12月29日
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投資家必読のダリオ三部作の頂点 中国にも焦点を当てて世界情勢を分析 評者・平山賢一
Book Review
『THE CHANGING WORLD ORDER 世界秩序の変化に対処するための原則』著者 レイ・ダリオ(ブリッジウォータ…
2023年12月29日
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経済学は論争と検証の歴史 現代に“役立つ”成果を紹介 評者・原田泰
Book Review
『本当に役立つ経済学全史』著者 柿埜真吾(経済学者、思想史家)ビジネス社 1870円 本書は、経済学の歴史を、論争と検証の積…
2023年12月29日
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米エール大学で超人気の「シンキング」講義を書籍化 孫崎享
書評 読書日記
×月×日 私は1985年度、ハーバード大学の国際問題研究所にいて、いくつかの講義を聴講した。ナイ教授の講義は後に著書『国際紛…
2023年12月29日
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“南”の視点で語る中国史が「一つの中国」に再考迫る 加藤徹
歴史書の棚
従来の中国史は「北」にかたよっていた。太古の黄河文明も、春秋戦国時代の「中原(ちゅうげん)」も、唐の都・長安も、13世紀以…
2023年12月29日
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株式市場の集合的無意識を図太い笑いと渋い芸で描く 芝山幹郎
アートな時間
映画 ダム・マネー ウォール街を狙え! ポール・ダノの芝居に脂が乗ってきた。もともと巧(うま)い人だったが、新作「ダム・マネ…
2023年12月29日
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墓参に秘めた侍の意地と矜持 忠臣蔵の講談種を歌舞伎化した新作の再演 小玉祥子
アートな時間
舞台 壽 初春大歌舞伎 赤穂義士外伝の内 荒川十太夫 赤穂義士が主君である赤穂藩の大名・浅野内匠頭(たくみのかみ)の敵として…
2023年12月29日
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読んで書いて登って 山の本を中心とした亡き兄の書評エッセー 池内了
2023年の一冊
『山の本棚』 池内紀著・挿画 山と渓谷社、1980円>>特集「2023年の一冊」はこちら 肉親である兄の本を取り上げるのはず…
2023年12月18日
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市場機能のフル活用に期待 若い世代にこそ有益な一冊 井堀利宏
2023年の一冊
『教養としての財政問題』 島澤諭著 ウェッジ、1980円>>特集「2023年の一冊」はこちら 少子高齢社会で日本の財政や社会…
2023年12月18日
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企業の社会的責任めぐり多分野の知性が考察する論文集 加護野忠男
2023年の一冊
『責任という倫理 不安の時代に問う』 國部克彦、後藤玲子編著 ミネルヴァ書房、4180円>>特集「2023年の一冊」はこちら…
2023年12月18日
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「ニクソン・ショック」生んだ歴史的会議の全貌、綿密な調査で明らかに 上川孝夫
2023年の一冊
『ブレトンウッズ体制の終焉 キャンプ・デービッドの3日間』 J・E・ガーテン著 浅沼信爾・小浜裕久監訳 勁草書房、4400円…
2023年12月18日
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実務経験豊富な論客が、日銀の「異次元緩和」に強い警鐘鳴らす 後藤康雄
2023年の一冊
『日本銀行 我が国に迫る危機』 河村小百合著 講談社現代新書、1100円>>特集「2023年の一冊」はこちら 日本銀行の「異…
2023年12月18日
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かつて黒衣だった半導体が今や時代の主役 半世紀を超える興亡史 近藤伸二
2023年の一冊
『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』 クリス・ミラー著 千葉敏生訳 ダイヤモンド社、2970円>>特集…
2023年12月18日
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“日本人”“外国人”をいかに線引き? 出入国管理の形成史を敗戦直後を中心に検討 将基面貴巳
2023年の一冊
『出入国管理の社会史 戦後日本の「境界」管理』 李英美著 明石書店、4400円>>特集「2023年の一冊」はこちら グローバ…
2023年12月18日
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背中合わせの民主主義と権威主義 「自分は民主主義国民だ」という認識を疑うための一冊 高橋克秀
2023年の一冊
『民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理』 東島雅昌著 千倉書房、6160円>>特集「2023年の一冊」はこち…
2023年12月18日
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超円高だった27年前の 「円都(イェンタウン)」が没落する物語の予感 田代秀敏
2023年の一冊
『キリエのうた』 岩井俊二著 文春文庫、759円>>特集「2023年の一冊」はこちら この小説は、2011年の東日本大震災を…
2023年12月18日
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国境を越えた調達活動で世界の矛盾が露呈 服部茂幸
2023年の一冊
『グローバル・バリューチェーンの地政学』 猪俣哲史著 日経BP、2640円>>特集「2023年の一冊」はこちら グローバル・…
2023年12月18日
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対立する経済学の両巨人を通じ米国の戦後経済社会を考察 原田泰
2023年の一冊
『サミュエルソンかフリードマンか 経済の自由をめぐる相克』 ニコラス・ワプショット著 藤井清美訳 早川書房、3740円>>特…
2023年12月18日
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均等めざす米女性の闘争をノーベル経済学賞受賞者が活写 樋口美雄
2023年の一冊
『なぜ男女の賃金に格差があるのか 女性の生き方の経済学』 クラウディア・ゴールディン著 鹿田昌美訳 慶応義塾大学出版会、37…
2023年12月18日