教養・歴史
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経済学を不毛な知的遊戯に変えた『ルーカス批判』を批判する 吉川洋
日本経済の処方箋
日本経済の処方箋/5 あだ花に終わったルーカス理論の影響は、いまだに消えず、バランスを欠いて「期待」の役割を強調する経済モデ…
2023年1月22日
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中国独自の金融システム形成を、中国人著者が日本語で克明に分析 評者・田代秀敏
Book Review
『中国のシャドーバンキング 形成の歴史と今後の課題』著者 李立栄(亜細亜大学都市創造学部准教授)早稲田大学出版部 4400円…
2023年1月20日
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13年間で300冊以上出版! 空前の速筆作家・梶山季之の疾走人生を活写 評者・黒木亮
Book Review
『最後の無頼派作家 梶山季之』著者 大下英治(作家)さくら舎 2200円 昭和30年代と40年代の文壇を華やかに席巻し、多量…
2023年1月20日
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『プライシングの技法』 下寛和著 日経BP 1980円
話題の本
『プライシングの技法』 下寛和著 日経BP 1980円 価格をどう決めていくか。あらゆる業態にとって最重要課題の一つであり、…
2023年1月20日
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『アフター・アベノミクス』 軽部謙介著 岩波新書 968円
話題の本
『アフター・アベノミクス』 軽部謙介著 岩波新書 968円 故安倍晋三首相による異色の経済政策「アベノミクス」。その舞台裏を…
2023年1月20日
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『歴史から学ぶ相続の考え方』 神山敏夫著 集英社新書 1078円
話題の本
『歴史から学ぶ相続の考え方』 神山敏夫著 集英社新書 1078円 相続と聞けば、自動的に「争い」という言葉が喚起されてしまう…
2023年1月20日
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『女たちのレボリューション』 ジュディ・コックス著 作品社 2640円
話題の本
『女たちのレボリューション』 ジュディ・コックス著 作品社 2640円 革命という言葉の響きの中には、男性中心主義的な英雄崇…
2023年1月20日
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90年代前半のプサンを背景に「仁義なき」世界を描く 寺脇研
アートな時間
映画 野獣の血 かつて日本には、「ヤクザ映画」と名付けられた系譜があった。中でも、今年が公開50周年となる菅原文太主演「仁義…
2023年1月20日
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当事者同士が直接向き合う、豪州の「修復的司法」を演劇で提示 濱田元子
アートな時間
舞台 俳優座「対話」 裁判で白黒つけるのは簡単だ。だが、それで被害者や被害者家族が救われ、事件が起こるに至った問題の根幹が解…
2023年1月20日
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近現代の日本社会と日本軍への固定概念を揺るがす海外の研究書2冊 井上寿一
歴史書の棚
海外における日本近現代史研究の水準はきわめて高い。幸いにもすぐれた訳業による翻訳書で読むことができる。以下では2冊、紹介す…
2023年1月20日
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家族の死、借金、認知症――壮絶なサバイバルの記録を読む 美村里江
書評 読書日記
×月×日 現代にありがちな煽(あお)りタイトル……ではないドキュメントエッセー。『心の壊し方日記』(真魚八重子著、左右社、1…
2023年1月20日
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シリコンもシリコーンも元をたどればガラスと同じ/131
鎌田浩毅の役に立つ地学
半導体シリコンの地学/下 半導体の主要な原料としての珪石(けいせき)は、主に二酸化ケイ素(SiO₂)からなり、元素ケイ素(…
2023年1月16日
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今年はケネディ没後60年 今こそ「Courage」を 多田博子
ワシントンDC
2023年11月22日は、46歳の若さで非業の死を遂げた第35代米大統領ジョン・F・ケネディ(JFK)の没後60年である。…
2023年1月16日
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不幸な人たちのためにできる最も直接的で、効果的なことは?/158
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 不幸な人たちのためにできる最も直接的で、効果的なことは? 世の中には不幸な人がたくさんいます。そうした人たちのために何か…
2023年1月16日
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戦争や天災も利用してきた商社の光と闇を映し出す大著 評者・藤好陽太郎
Book Review
『THE WORLD FOR SALE 世界を動かすコモディティー・ビジネスの興亡』著者 ハビアー・ブラス(ブルームバーグ、…
2023年1月13日
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実生活に役立つ行動経済学の有用性を豊富な事例で解説 評者・小峰隆夫
Book Review
『行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで』著者 大竹文雄(大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授)中公新書 924…
2023年1月13日
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『武器としての国際人権』 藤田早苗著 集英社新書 1100円
話題の本
『武器としての国際人権』 藤田早苗著 集英社新書 1100円 現代の世界で最も深刻な人権侵害は貧困である。メアリー・ロビンソ…
2023年1月13日
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『外国人材が中小企業を救う』 米山伸郎著 晃洋書房 2420円
話題の本
『外国人材が中小企業を救う』 米山伸郎著 晃洋書房 2420円 経済産業省や厚生労働省といった官公庁や自治体が、中小企業経営…
2023年1月13日
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『水道を救え』 加藤崇著 新潮新書 858円
話題の本
『水道を救え』 加藤崇著 新潮新書 858円 設備の老朽化などで危機的状況にある世界各国の水道事業。AI(人工知能)で交換す…
2023年1月13日
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『オックスフォード哲学者奇行』 児玉聡著 明石書店 2420円
話題の本
『オックスフォード哲学者奇行』 児玉聡著 明石書店 2420円 紀行ではなく「奇行」。英国の名門オックスフォード大学とゆかり…
2023年1月13日
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映像作家が有名無名さまざまな声を集めて展開する中国通史 加藤徹
歴史書の棚
欧米人が書く中国通史は、日本人が書くそれと趣が違う。日本の読者は、故事成語とか三国志とか、それなりに予備知識があり読みたい…
2023年1月13日
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80歳全盲著者が視覚障害者の実情と願いをユーモラスに表現 高部知子
書評 読書日記
×月×日 ずいぶん前に全盲の先生に点字を習ったことがある。今でこそ点字訳はコンピューターの仕事になっているが、昔は「点字翻訳…
2023年1月13日
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インド映画の今 歴史アクション超大作「RRR」が大ヒット 高倉嘉男
インド新興国経済
年間製作本数で世界一を誇るインド映画。国際市場での存在感も増している。>>特集「インド新興国経済」はこちら 2022年には…
2023年1月10日
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地球上のどこにでも大量にあるIT産業の要/130
鎌田浩毅の役に立つ地学
半導体シリコンの地学/上 スマートフォンやデータセンター、電気自動車(EV)など、ハイテク産業の要となる半導体の原材料は、珪…
2023年1月10日
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株式市場全体を左右する新潮流「ユニバーサルオーナー」に注目 評者・平山賢一
Book Review
『「良い投資」とβアクティビズム MPT現代ポートフォリオ理論を超えて』著者 ジョン・ルコムニク(ケンブリッジ大学ジャッジ・…
2023年1月6日
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実は生活密着の科学 物質の秘密が「はかる」ことで明らかに 評者・池内了
Book Review
『分子をはかる がん検診から宇宙探査まで』著者 藤井敏博(理学博士)文春新書 1100円 すべての物質は原子からできていて、…
2023年1月6日
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『情報パンデミック』 読売新聞大阪本社社会部著 中央公論新社 1870円
話題の本
『情報パンデミック』 読売新聞大阪本社社会部著 中央公論新社 1870円「新型コロナウイルスは世界を牛耳る『ディープステート…
2023年1月6日
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『天路の旅人』 沢木耕太郎著 新潮社 2640円
話題の本
『天路の旅人』 沢木耕太郎著 新潮社 2640円 第二次大戦末期、日本の“密偵”として中国大陸奥地へ潜入、敗戦後もチベットや…
2023年1月6日
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『富士山はいつ噴火するのか?』 萬年一剛著 ちくまプリマー新書 924円
話題の本
『富士山はいつ噴火するのか?』 萬年一剛著 ちくまプリマー新書 924円 自然が刻む時間と人間のそれでは大きな隔たりがある。…
2023年1月6日
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新語・流行語・隠語で最新中国の解明に挑んだ新書 孫崎享
書評 読書日記
×月×日 私は国際問題に関し、発信している。中国の共産党大会については、中国のCCTV、香港のフェニックステレビが私の見解を…
2023年1月6日
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心性史の第一人者が樹木に覚える感性・感情の歴史を記述 本村凌二
歴史書の棚
陽光にさらされた地中海沿岸の遺跡を歩いていると、なんとも木陰が欲しくなる。湿度の高い日本ならそれだけでは済まないが、湿度の…
2023年1月6日
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ミシェル・オバマ氏の新作が再びベストセラーに 冷泉彰彦
海外出版事情
ミシェル・オバマ氏はアフリカ系初のファーストレディーとして、バラク・オバマ大統領を支え、その夫が退任した後も国民的人気を維…
2023年1月6日
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河竹黙阿弥が翻案した世話物に人気の坂東弥十郎が初挑戦 小玉祥子
アートな時間
舞台 人間万事金世中 強欲勢左衛門始末 歌舞伎作者が明治に入り、当時の世相・風俗を織り込んで書いた世話物は「散切物(ざんぎり…
2023年1月6日
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緑の谷と栗毛駒に正直者の情感が絡み…… 芝山幹郎
アートな時間
映画 ドリーム・ホース 映画で描かれる競走馬は、後方から追い込んで勝つケースが多い。わかりやすい絵解きだ。気が弱かったり、世…
2023年1月6日
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米金融政策/上 バーンズの失敗に学ぶパウエルの戦い 小野亮
検証
雇用を優先するあまり、コントロール不能なインフレを引き起こす──。米国は過去の失敗の歴史に学び、インフレ退治に猛進するが、…
2023年1月4日
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犬ぞりで狩りをしながら旅をする――角幡唯介さん
情熱人
探検家・ノンフィクション作家 角幡唯介/60 チベットの空白地帯探検に始まり、現在は北極に軸足を置いて単独行を続ける角幡唯介…
2023年1月4日
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海底火山は活動的なのに常時観測されていない現実/129
鎌田浩毅の役に立つ地学
2021年8月に大噴火し、日本沿岸に大量の軽石が漂着した小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」は、現在も活発な火山活動を行って…
2023年1月4日
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コロナ後の大変革、生き抜くため今後の方針の立て方は/156
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q コロナ後の大変革、生き抜くため今後の方針の立て方は コロナ禍での制約が次々と取り払われ、これから世の中が大きく変わりそう…
2023年1月4日
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習政権の今を解き明かす絶好の書 側近で固めた“1強”体制の弱点を指摘 評者・近藤伸二
Book Review
『習近平「一強」体制の行方』編著者 遊川和郎(亜細亜大学アジア研究所教授) 湯浅健司(日本経済研究センター首席研究員兼中国研…
2022年12月23日
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幸福を考え続けた稀代の経済学者・宇沢弘文 再注目促す格好のガイド 評者・高橋克秀
Book Review
『今を生きる思想 宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて』著者 佐々木実(ジャーナリスト)講談社現代新書 880円 希代の数…
2022年12月23日
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『虚ろな革命家たち』 佐賀旭著 集英社 2200円
話題の本
『虚ろな革命家たち』 佐賀旭著 集英社 2200円 半世紀前に新左翼の連合赤軍リーダーとして活動し、「総括」の名の下に多く…
2022年12月23日
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『チームコンサルティング理論』 若松孝彦+タナベコンサルティンググループ戦略総合研究所編著 ダイヤモンド社 1760円
話題の本
『チームコンサルティング理論』 若松孝彦+タナベコンサルティンググループ戦略総合研究所編著 ダイヤモンド社 1760円 創業…
2022年12月23日
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『日本の伸びしろ』 出口治明著 文春新書 935円
話題の本
『日本の伸びしろ』 出口治明著 文春新書 935円 かつて世界2位だった1人当たりのGDP(国内総生産)は、2021年には2…
2022年12月23日
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『10倍・100倍になる! 超優良株ベスト30』 渡部清二著 SB新書 990円
話題の本
『10倍・100倍になる! 超優良株ベスト30』 渡部清二著 SB新書 990円 東洋経済新報社の『会社四季報』を情報源に投…
2022年12月23日
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日本の思想家たちを独自発想で紹介する愉快な哲学書 今谷明
歴史書の棚
本誌の身上相談欄(「小川仁志の哲学でスッキリ問題解決」)に毎号健筆を振るっておられる哲学者による興味深い啓蒙(けいもう)書…
2022年12月23日
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本に触れる機会の地域差拡大に次善の策を 永江朗
出版業界事情
出版文化産業振興財団(JPIC)の調査によると、全国の26.2%の市町村には新刊書店がないという。2017年に出版取次大手…
2022年12月23日
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埼玉県蕨市に暮らすクルド人2000人の現実と希望を記録 北條一浩
著者に聞く
『ぼくたちクルド人 日本で生まれても、住み続けられないのはなぜ?』著者 野村昌二さん(ノンフィクションライター)片隅で生きて…
2022年12月23日
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3時間超の続編だが、映像技術の進化と王道のストーリーで見飽きさせない 勝田友巳
アートな時間
映画 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター ジェームズ・キャメロン監督、なにやら神がかっている。2009年の「アバター」で惑星…
2022年12月23日
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天下人の威光と悲哀をしのぶ長谷川等伯と長男久蔵の競演を体験しよう 石川健次
アートな時間
美術 「京都・智積院の名宝」展 天下人の豊臣秀吉は、3歳で夭折した息子、鶴松の菩提寺として、京都に祥雲禅寺(祥雲寺)を建立し…
2022年12月23日
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愛国と反戦をうたう分断された音楽界 上田洋子
ロシアの闘う現代アーティスト
政権に運命を翻弄され続けるロシア音楽。その音色はいつの時代も、人々の心に力強く響く。>>特集「ロシアの闘う現代アーティスト…
2022年12月19日