教養・歴史
掲載記事 1000件
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ロジックよりストーリー 無関心の克服に地道な対話を 評者・平山賢一
Book Review
『企業変革のジレンマ 「構造的無能化」はなぜ起きるのか』著者 宇田川元一(経営学者) 日経BP 2420円 うだがわ・もとか…
2024年8月30日
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プラトンからロールズまで「正義」をめぐる思考を追跡 評者・原田泰
Book Review
『正義とは何か』著者 森村進(一橋大学名誉教授) 講談社現代新書 1078円 もりむら・すすむ 1955年生まれ。東京大学法…
2024年8月30日
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移住、分断、多様性……米国を知る格好の一冊 孫崎享
書評 読書日記
×月×日 米国大統領選での共和党と民主党の対立は激しい。トランプ氏は共和党候補受諾の演説での締めくくりに「今こそ団結し、過去…
2024年8月30日
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『西遊記』のムック本登場 数奇な歴史と尽きぬ魅力 加藤徹
歴史書の棚
中国史のスケール感は、ムック本と相性がよい。大判なので、広大な風景の写真は迫力がある。地図も大きくて見やすい。図版を軸とし…
2024年8月30日
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今アメリカで46年前のロバート・ケネディ伝が読まれる理由 冷泉彰彦
海外出版事情
40年以上前の政治家の伝記が読まれるという異例の現象が起きている。歴史家アーサー・シュレジンジャー(政治家のシュレジンジャ…
2024年8月30日
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軽快なのにコクがある“リンクレーター・タッチ”が実現させた例外的果実 芝山幹郎
アートな時間
映画 ヒットマン こんな映画が、もっと頻繁に見られたらいい。もっと劇場にかかり、観客が気楽に感想を述べ合えればいい。「ヒット…
2024年8月30日
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歴代名優が挑んできた難役 義理の息子への“偽りの恋と嫉妬”を菊之助が演じる 小玉祥子
アートな時間
舞台 秀山祭九月大歌舞伎 摂州合邦辻 歌舞伎座の「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部で、尾上菊之助が「摂州(せっしゅう)合邦辻(がっ…
2024年8月30日
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検証・戦後日米首脳会談 第3回 米艦船の検査できない事前協議制 元防衛庁長官・赤城宗徳(1991年1月22日)
創刊100年特集~Archives
週刊エコノミストは1991年1月~5月、戦後の日米首脳会談の裏側で何かあったのかを歴代の首相、外務大臣、官房長官などの証言を…
2024年8月28日
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私のこの1冊『円とドル』 歴史に学び為替を捉える名著 上川孝夫
通貨を学ぶ本
『円とドル』(吉野俊彦著、NHK出版) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降の円安は、「安い日本」「貧…
2024年8月19日
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私のこの1冊『円安が日本を滅ぼす』 超円安の理由と弊害を深く考察 河村小百合
通貨を学ぶ本
『円安が日本を滅ぼす』(野口悠紀雄著、中央公論新社) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降の円安は、「…
2024年8月19日
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私のこの1冊『ドルと円』 「円安シンドローム」の危機感を 黒瀬浩一
通貨を学ぶ本
『ドルと円』(ロナルド・マッキノン、大野健一著、日本経済新聞社) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降…
2024年8月19日
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私のこの1冊『とてつもない特権』 変動より根本の「仕組み」理解を 後藤康雄
通貨を学ぶ本
『とてつもない特権』(バリー・アイケングリーン著、勁草書房) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降の円…
2024年8月19日
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私のこの1冊『円の実力』 通俗的見方を修正し円安に迫る 根本直子
通貨を学ぶ本
『円の実力』(佐藤清隆著、慶応義塾大学出版会) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降の円安は、「安い日…
2024年8月19日
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私のこの1冊『成長の臨界』 円安の底流を探り、将来を考える 長谷川克之
通貨を学ぶ本
『成長の臨界』(河野龍太郎著、慶応義塾大学出版会) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降の円安は、「安…
2024年8月19日
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私のこの1冊『貨幣システムの世界史』 貨幣は国家なしで成立する 平山賢一
通貨を学ぶ本
『貨幣システムの世界史』(黒田明伸著、岩波現代文庫) 戦後、長くおびえ続けた「円高」も今は昔――。2022年以降の円安は、「…
2024年8月19日
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私のこの1冊『マネジメント・フロンティア』 実物経済の裏付けを失うドル・円 水野和夫
通貨を学ぶ本
『マネジメント・フロンティア』(P.F.ドラッカー著、上田惇生/佐々木実智男訳、ダイヤモンド社) 戦後、長くおびえ続けた「円…
2024年8月19日
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日本の活火山/7 阿蘇山(熊本県)㊤ 中岳火口に湯だまりが戻っても活動は活発/193
鎌田浩毅の役に立つ地学
九州にある17の活火山の中でも、阿蘇山(熊本県)は現在も活発な噴火を繰り返している。中央にある中岳火口の周辺には毎年多数の…
2024年8月19日
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個人と集団と生成AIと 池谷裕二
闘論席
池谷裕二の闘論席 生成AI(人工知能)は個人の創造性を向上させる一方で、集団全体の多様性を減少させる──。そんな研究結果が発…
2024年8月19日
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痛ましい児童虐待事件の解決法/219
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 痛ましい児童虐待事件の解決策はないものでしょうか 近年、自分の子どもを死に至らしめるなど、目を覆いたくなるような児童虐待…
2024年8月19日
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⑪歯周病菌とアルツハイマー型認知症 林裕之
歯科技工士だから知っている「本当の歯」の話
現在の生活習慣の定義から抜け落ちている「口腔ケア習慣」を加えて、周知徹底する必要があると警鐘を鳴らす。>>連載〈歯科技工士…
2024年8月19日
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多様な影響もたらす輸入 賃金を上げ雇用増やす面も 遠藤正寛
第64回エコノミスト賞記念論文
第64回エコノミスト賞を受賞した『輸入ショックの経済学』(慶応義塾大学出版会)の著者が、輸入が雇用・賃金に与える影響などに…
2024年8月19日
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⑧「神の言葉」を授かったムハンマドは孤児だった 福富満久
神の「家系図」で読み解く世界三大一神教
貧しく苦労した青年は「コーラン」を授かり、イスラム教の布教活動に入った。厳しい環境の砂漠の民には浸透していく。>>連載〈神…
2024年8月19日
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GDP統計の水増しはできるか? 田原慎二
学者が斬る・視点争点
GDP(国内総生産)統計は政治的に操作できるのか。過去のデータは興味深い動きを示している。政治的意味踏まえた解釈も必要 G…
2024年8月19日
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市場がはらむ価格以外の外部性に注目 独自の分析枠組みでデジタル経済を読解 評者・齊藤誠
Book Review
『21世紀の市場と競争 デジタル経済・プラットフォーム・不完全競争』著者 安達貴教(京都大学経営管理大学院教授) 勁草書房 …
2024年8月16日
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同居する「快活さ」と「弱さ」の魅力 その根源的思索と人生を追う 評者・将基面貴巳
Book Review
『シモーヌ・ヴェイユ 「歓び」の思想』著者 鈴木順子(中部大学教授) 藤原書店 3960円 すずき・じゅんこ 1965年生ま…
2024年8月16日
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『北里柴三郎と感染症の時代』 新村拓著 法政大学出版局 3520円
話題の本
『北里柴三郎と感染症の時代』 新村拓著 法政大学出版局 3520円 国内外で感染症の予防と治療に尽力し、近代日本医学の父と呼…
2024年8月16日
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『力道山未亡人』 細田昌志著 小学館 1980円
話題の本
『力道山未亡人』 細田昌志著 小学館 1980円 大スターのプロレス選手、力道山と結婚したが1年足らずで彼は他界。22歳で巨…
2024年8月16日
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『教養の鍛錬』 石井洋二郎著 集英社新書 1067円
話題の本
『教養の鍛錬』 石井洋二郎著 集英社新書 1067円 西田幾多郎の『善の研究』。阿部次郎の『三太郎の日記』。倉田百三の『愛と…
2024年8月16日
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“もうけが全て”の投資業界に“水滴” 22世紀を見据えた運用哲学 浜田健太郎/稲留正英・編集部
著者に聞く
『社会をよくする投資入門』 ニューズピックス 1980円著者 鎌田恭幸さん(鎌倉投信社長)かまた・やすゆき 1965年生まれ…
2024年8月16日
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京都の“最有力”12社を糸口に古代の政治と社会を論じる 今谷明
歴史書の棚
元来、日本人は山岳や岩石などの自然物を崇拝の対象としていた。日光の男体山や富士山などその典型である。大和の大神(おおみわ)…
2024年8月16日
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インタビュー「『経常黒字国は通貨高』を疑った」唐鎌大輔・みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト
通貨を学ぶ本
日々投資家と情報交換する中、一向に円高に転じない背景を子細に調べた著者、唐鎌大輔氏の渾身の1冊が『弱い円の正体 仮面の黒字…
2024年8月16日
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真の主役は実際のスタントマンたち 映画愛あふれるアクション快作 勝田友巳
アートな時間
映画 フォールガイ スタントマンが主役の映画は、傑作でなくとも憎めない。たいてい主人公がトラブルに巻き込まれ、運動能力と撮影…
2024年8月16日
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「食わず嫌い」から「興味津々」へ 日本画と印象派の画家2人の対話に耳を傾けて 石川健次
アートな時間
美術 旅する日本画 ─洋上の美術館・飛鳥Ⅲから─ しだれ柳越しに睡蓮(すいれん)が浮かぶ池が広がる。図版の作品だ。屏風(びょ…
2024年8月16日
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検証・戦後日米首脳会談 第2回 K(ケネディ)・K(フルシチョフ)会談が米国の対中政策を変えた 元外務大臣・小坂善太郎(下)(1991年1月15日)
創刊100年特集~Archives
歴代の首相、外務大臣、官房長官などに戦後の日米首脳会談の裏側で何があったのかを聞いた連続インタビュー「検証・戦後日米首脳会談…
2024年8月14日
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検証・戦後日米首脳会談 第1回 米国が働きかけた安保条約改定 元外務大臣・小坂善太郎(上)(1991年1月8日)
創刊100年特集~Archives
週刊エコノミストは1991年1月~5月、戦後の日米首脳会談の裏側で何かあったのかを歴代の首相、外務大臣、官房長官などの証言を…
2024年8月11日
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➓「認知症」を歯科目線で考える 林裕之
歯科技工士だから知っている「本当の歯」の話
歯周病菌や咀嚼(顎運動)と関係することから、今回はこの認知症について私の体験を踏まえて解説しよう。>>連載〈歯科技工士だか…
2024年8月5日
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そろそろ東アジアの共同体の実現を目指してもいいのでは/218
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q そろそろ東アジアの共同体の実現を目指してもいいのでは 台湾の世界最大級の半導体メーカーTSMCが熊本に工場を建設し、大き…
2024年8月5日
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首都直下地震の経済被害1001兆円を“事前復興”で減らす/192
鎌田浩毅の役に立つ地学
3800万人を直撃する首都直下地震が警戒されている。政府の地震調査委員会は今後30年以内にマグニチュード(M)7クラスの大…
2024年8月5日
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デバイスから離れてみて刺激量をコントロールする 荻上チキ
書評 読書日記
×月×日 集中力についての悩みは、誰にでもあるのだろう。私にもある。私の場合は──と書きかけたが、やめておく。無駄な自分語り…
2024年8月2日
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戦争の記憶の継承と学ぶことに終わりはない 井上寿一
歴史書の棚
日本の夏は戦争の記憶をよみがえらせる季節でもある。年を追って戦争の直接的な体験者が減る。戦争の記憶の風化の危機が叫ばれて久…
2024年8月2日
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「高加工品」に活路か 日本経済の課題と処方箋を提示 評者・藤好陽太郎
Book Review
『成熟社会の発展論 日本経済再浮揚戦略』編著者 トラン・ヴァン・トゥ(早稲田大学名誉教授) 苅込俊二(帝京大学教授)文眞堂 …
2024年8月2日
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日米戦争の下での日中戦争 歴史学者が解く「失敗の本質」 評者・田代秀敏
Book Review
『後期日中戦争 華北戦線 太平洋戦争下の中国戦線2』著者 広中一成(愛知学院大学准教授)角川新書 1056円「日本は第二次世…
2024年8月2日
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原発事故が破壊した暮らし 誇りある農業の回復なるか 寺脇研
アートな時間
映画 心平、 心平という名の男がいる。30代後半くらいだろうか。何やら挙動が変だ。見ていくうちに、軽度の知的障害らしいことが…
2024年8月2日
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日本の花火師一族の物語 世界の不条理の根源問う 濱田元子
アートな時間
舞台 NODA・MAP「正三角関係」 前作の「兎、波を走る」もそうだったが、観客を予測だにしないところに連れていくのが野田秀…
2024年8月2日
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動物愛護の気持ちから肉食をためらいます/217
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 動物愛護の気持ちから肉食をためらいます 私は動物が好きでペットをかわいがっていますが、菜食主義者の知人から矛盾しているの…
2024年7月29日
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バブル期の詐欺などで懲役15年 2年前に出所した本人の生々しい手記 評者・黒木亮
Book Review
『リーマンの牢獄』著者 齋藤栄功(文筆業) 監修 阿部重夫講談社 2200円 本書の著者と同じく、評者もバブル期の金融界に身…
2024年7月26日
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地道な情報収集と合理的提案をする“普通の投資家”という「モノ言う株主」像を提示 評者・平山賢一
Book Review
『「モノ言う株主」の株式市場原論』著者 丸木強(ストラテジックキャピタル代表取締役)中公新書ラクレ 924円「モノ言う株主」…
2024年7月26日
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ここまで違う日仏の学校 ママ記者が驚きの報告 楊逸
書評 読書日記
×月×日 礼儀正しい、ルールをきちんと守って行動するという日本人像に感服するいっぽう、なぜ皆がそうできるかを不思議に思うのは…
2024年7月26日
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皇帝でも政権でもない「中国」にこそ仕えた10世紀の宰相 加藤徹
歴史書の棚
10世紀の五代十国時代は、空前絶後の乱世だった。唐の滅亡後、わずか半世紀のあいだに中国の中央では後梁・後唐・後晋・後漢・後…
2024年7月26日
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戦争に翻弄され苦悩するラジオアナの姿 好評のNHKドラマを再構築 野島孝一
アートな時間
映画 劇場版 アナウンサーたちの戦争 2023年8月14日にNHK総合で放送されたテレビドラマを再構築して劇場版にした。テレ…
2024年7月26日