教養・歴史
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狭く痩せた土地で民主政はどう育まれたか 本村凌二
歴史書の棚
ギリシャ語を話しオリンポスの神々を信仰する人々の土地は痩せて狭いから、小麦の生産高は低い。そのなかで、いかにして民主政が生…
2023年11月10日
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欧米にじゅうりんされ続けてきた中東 福富満久
絶望のガザ
地中海と死海とヨルダン川に挟まれた地域は、エーゲ海沿岸に起源を持つペリシテ人の住む土地「パレスチナ」と呼ばれ、はるか昔から…
2023年11月10日
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「N」との記憶をたどる――保阪正康さん
情熱人
現代史研究家、ノンフィクション作家 保阪正康/96 札幌での中学時代に邂逅(かいこう)した「すすむさん」は、東京大学教授から…
2023年11月6日
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ポスト・コロナ時代になったのに、人との触れ合いにとまどいを感じます/192
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q ポスト・コロナ時代になったのに、人との触れ合いにとまどいを感じます コロナ禍も落ち着き、世の中が徐々に以前の状態に戻るに…
2023年11月6日
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火山爆発指数6以上の破局噴火は食糧危機や気候変動を招く/165
鎌田浩毅の役に立つ地学
火山の噴火は火山爆発指数(VEI)によって規模が表現できるが、大規模になると地表への壊滅的な被害だけでなく、世界的な異常気…
2023年11月6日
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世界はいかにして豊かになったか 多角的に持続的経済成長を分析 評者・原田泰
Book Review
『「経済成長」の起源 豊かな国、停滞する国、貧しい国』著者 マーク・コヤマ(ジョージ・メイソン大学准教授) ジャレド・ルービ…
2023年11月3日
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世界史を展望しつつ近代以降の成長システムの終わりを解説 評者・上川孝夫
Book Review
『戦争と財政の世界史 成長の世界システムが終わるとき』著者 玉木俊明(京都産業大学教授)東洋経済新報社 2200円 ウクライ…
2023年11月3日
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中世が選んだ権力の構図とは王威・法威・武威の相互補完的関係か 今谷明
歴史書の棚
武家(幕府)と天皇が並立していた問題は、日本中世史学界において長い間、一種の謎とされてきた。昭和から平成への代替わりの頃、…
2023年11月3日
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戦後史と共にあるゴジラ 初代へのオマージュと最新CGで70年目の新作爆誕 勝田友巳
アートな時間
映画 ゴジラ-1.0 ゴジラ第1作(1954年)から70年、これほど長寿なのは、ゴジラが時代を託される存在だからだろう。終戦…
2023年11月3日
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彩り豊かな花で色彩を探求したゴッホが結実させた圧倒的な存在感 石川健次
アートな時間
美術 ゴッホと静物画──伝統から革新へ オランダに生まれ、「フランス絵画に切実な憧れ」(本展図録より、以下同じ)を抱いたフィ…
2023年11月3日
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凸版印刷からTOPPANへ ついに“印刷”の2文字が消えた 永江朗
出版業界事情
凸版印刷が10月1日、持ち株会社体制へ移行すると同時に社名を変更した。持ち株会社の商号はTOPPANホールディングス。凸版…
2023年11月3日
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勢い増すインド外食市場 伝統を超える外資系 伝統をうたう菜食料理店 小林真樹
踊る!インド経済
「ハレの日」に食べる宴席料理が原点だったインドの外食。カーストとも結びついたその形に変化が見られている。>>特集「踊る!イン…
2023年10月30日
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南インドのカルナータカ音楽 女性に門戸を開き“学校”も開設 井生明
踊る!インド経済
カーストと結びつき育まれたインドの音楽。時代や社会の変化につれ、その在り方が問われつつある。>>特集「踊る!インド経済」は…
2023年10月30日
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0から8まで9段階のVEI=火山爆発指数 7以上は「破局噴火」/164
鎌田浩毅の役に立つ地学
火山の噴火には、地震の規模を示す「マグニチュード(M)」と同じように、爆発規模の大きさを表す指標がある。「火山爆発指数」(…
2023年10月30日
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若い社員のキャリアをどう考えればいいでしょうか/191
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 若い社員のキャリアをどう考えればいいでしょうか 終身雇用が前提ではなくなった今、若い社員のキャリアをどう考えればいいでし…
2023年10月30日
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ウクライナ在住著者が伝える庶民の生々しい声の数々 評者・平山賢一
Book Review
『ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録』著者 古川英治(ジャーナリスト)KADOKAWA 1760円 ロシアによるウクライ…
2023年10月27日
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IT化など経済の新潮流を「無形資産」と捉えて分析し活用案を提示 評者・井堀利宏
Book Review
『無形資産経済 見えてきた5つの壁』著者 ジョナサン・ハスケル(インペリアル・カレッジ・ビジネススクール経済学教授) スティ…
2023年10月27日
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ほとんどが夜と雨の場面 実力派俳優二人の会話で“失われた20年”を描く 寺脇研
アートな時間
映画 花腐し タイトルは「はなくたし」と読む。出典は万葉集で、「晩春に美しく咲く卯(うつぎ)の花をも腐らせてしまう、その時期…
2023年10月27日
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田中角栄没後30年 緻密な会話で栄枯盛衰紡ぐ 濱田元子
アートな時間
舞台 JACROW「闇の将軍 四部作」 政治家・田中角栄が亡くなって、この12月で30年になる。日本列島改造論をぶち上げ、首…
2023年10月27日
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インド映画「RRR」公開1周年でも熱冷めぬ日本 「ボリウッド」も復権 高倉嘉男
踊る!インド経済
「ムトゥ 踊るマハラジャ」の大ヒットから四半世紀が過ぎ、日本のインド映画ブームは「第3次」を迎えている。>>特集「踊る!イン…
2023年10月27日
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近年目につく「逆張り」という言葉 未来につなぐ視点で考察 美村里江
書評 読書日記
×月×日 芸能界隈(かいわい)に大きなニュースが続くこの秋。私自身の仕事に多少影響もある中、いろいろ考えつつ新聞や雑誌やネッ…
2023年10月27日
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政党政治に対する信頼の重要さを戦前昭和のテロから読み取る 井上寿一
歴史書の棚
10月13日に政府は旧統一教会に対する解散命令を東京地方裁判所に請求した。昨年7月8日の安倍(晋三)元首相銃撃事件の影響の…
2023年10月27日
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流氓(チンピラ、フーリガン)で読み解く中国史 菱田雅晴
海外出版事情
改革開放へとかじを切った1970年代末の中国には、“流氓(りゅうぼう)罪”があった。「流氓」とは、ならず者、チンピラ、フー…
2023年10月27日
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戦後初の円安危機は政府・日銀の未体験ゾーン 金融政策と為替政策がちぐはぐに 窪園博俊
円安亡国
外為市場で円安に歯止めがかかっていない。10月初旬には一時、1ドル=150円台と昨秋並みの大幅な安値水準に落ち込んだ。本来…
2023年10月23日
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Q ヤングケアラーの支援、自分で何かできることはないでしょうか/190
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q ヤングケアラーの支援、自分で何かできることはないでしょうか 厚生労働省が、ヤングケアラーの支援を強化するとの方針を打ち出…
2023年10月23日
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鳥島近海で地震頻発 地すべりかマグマ活動で津波/163
鎌田浩毅の役に立つ地学
10月9日早朝に東京都・伊豆諸島の鳥島近海を震源とする14回の地震が発生し、八丈島で60センチの津波を観測した。それに伴い…
2023年10月23日
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マルクス主義への懐疑と批判①欧米と日本の知識人の間にギャップがある 小宮隆太郎
現代資本主義の展開
戦後の日本の近代経済学をけん引し、産業、貿易、金融政策で論争を挑み続け、「通念の破壊者」とも言われた小宮隆太郎氏が本誌(1…
2023年10月22日
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インタビュー「アベノミクスは脱デフレを目指した調整インフレに向けたもがきだった」寺島実郎・日本総合研究所会長
円安亡国
内外の有識者と活発な議論を繰り返す寺島実郎氏に、なぜ日本の円安が止まらないかを聞いた。(聞き手=浜條元保/中西拓司・編集部…
2023年10月20日
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“乗っかり”“乗っ取り”による中国の情報工作活動の実態を解説 評者・近藤伸二
Book Review
『中国の情報侵略 世界化する監視社会体制』著者 ジョシュア・カーランツィック(米外交問題評議会東南アジア担当上級研究員) 訳…
2023年10月20日
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旧ソ連の紛争地で現地人と面談した研究者が語る露ウ戦争の本質 評者・田代秀敏
Book Review
『ウクライナ動乱 ソ連解体から露ウ戦争まで』著者 松里公孝(東京大学大学院教授)ちくま新書 1430円 ロシアとウクライナと…
2023年10月20日
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政治家生命か孫娘の命か 緊迫の誘拐事件と記者会見がサスペンスフルに進行する娯楽映画 野島孝一
アートな時間
映画 おまえの罪を自白しろ 社会派ミステリー作家・真保裕一の小説を水田伸生監督で映画化した。 保守政治家一家の宇田家。内閣府…
2023年10月20日
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ウィーン&ベルリン・フィルが相次ぎ来日 至福の11月 梅津時比古
アートな時間
クラシック ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2023/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン・フ…
2023年10月20日
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「つまづいても立ち上がる勇気の共有こそが“寄り添い”」という言葉が響いた 高部知子
書評 読書日記
×月×日 人の気持ちを理解するのは難しい。大人になるにつれて「わかる」ようになるのかと思っていたけど、ますます「難しい」とい…
2023年10月20日
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皇帝2代で急成長して滅んだ帝国・隋 トップダウン式ゆえのあっけなさ 加藤徹
歴史書の棚
日本人にとって隋は印象が薄い。遣隋使の小野妹子(おののいもこ)の国書を見た隋の煬帝(ようだい)が激怒した、くらいしか知らな…
2023年10月20日
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ノーベル経済学賞のゴールディン教授 賃金の男女格差を経済史から解明 エビデンス絶対主義からの“揺り戻し”的授賞 神林龍
特別リポート
今年のノーベル経済学賞が米ハーバード大学のクローディア・ゴールディン教授(以下、敬称略)に贈られることになった。同賞選考委…
2023年10月19日
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イスラエルvs.ハマス 第5次中東戦争に突入か 福富満久
特別リポート
世界に衝撃が走った。パレスチナとイスラエルが事実上の戦争状態に入ったからだ。アラブ諸国を巻き込む懸念も強まる。 パレスチナ…
2023年10月19日
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モロッコでM6.8 阪神・淡路でも起きた逆断層型地震/162
鎌田浩毅の役に立つ地学
北アフリカ・モロッコの古都マラケシュの南西に70キロほど離れた内陸部で、現地時間の9月8日深夜、深さ23キロメートルを震源…
2023年10月16日
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それは21年前、ボストンで始まった 片山杜秀
闘論席
きっかけは米国だった。2002年1月、『ボストン・グローブ』紙が、長年にわたって隠されてきた犯罪行為の報道に踏み切った。カ…
2023年10月16日
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米英という“海の帝国”に挑むBRICSという“陸の帝国” 水野和夫
知らないとまずいBRICS+6
1971年のニクソン・ショックから世界は「長い21世紀」に。気候変動危機を解決するエネルギーの利用が鍵を握る。>>特集「知…
2023年10月16日
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TikTokやYouTubeの動画を長時間見ますが、いけないでしょうか/189
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q TikTokやYouTubeの動画を長時間見ますが、いけないでしょうか TikTok(ティックトック)やYouTube(…
2023年10月16日
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人類が本来享受できる利益に向け、女性の発明を阻害した過去に学ぶ 評者・後藤康雄
Book Review
『これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話 イノベーションとジェンダー』著者 カトリーン・キラス=マルサル(ジャーナ…
2023年10月13日
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検察による強権的捜査の舞台裏 著名弁護士が20種に分類して手口を解説 評者・黒木亮
Book Review
『特捜検察の正体』著者 弘中惇一郎(弁護士)講談社現代新書 1100円「疑わしきは被告人の利益に」は、日本の刑事裁判の大原則…
2023年10月13日
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古代ギリシャの価値を再発見した古典的名著 本村凌二
歴史書の棚
ブラックホールの発見者ホーキング博士の講演によれば、宇宙空間には人間のような高度な文明を備えた生物のすむ惑星が200万個は…
2023年10月13日
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イーロン・マスク氏の論理性の原点に幼少期のいじめ被害を発見したアイザックソン氏 冷泉彰彦
海外出版事情
大ヒットとなった『スティーブ・ジョブズ』(2011年)をはじめ、伝記作家として最も高い人気を誇るウォルター・アイザックソン…
2023年10月13日
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自己形成にも通じる子育て本とキリシタン弾圧を描いた新作小説 孫崎享
書評 読書日記
×月×日 私は本は書店でパラパラとページをめくり、引かれた記述があれば購入する。星友啓著『「ダメ子育て」を科学が変える! 全…
2023年10月13日
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35年間のおぞましい監禁と外界を吸収する原初的無意識 芝山幹郎
アートな時間
映画 悪い子バビー 狭くて不潔で乱雑な部屋の内部から、映画は始まる。目鼻立ちの整った全裸の男が、太った女に髭(ひげ)を剃(そ…
2023年10月13日
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初代国立劇場さよなら公演は大化の改新を背景にした愛憎劇 小玉祥子
アートな時間
舞台 通し狂言 妹背山婦女庭訓 第二部 老朽化による建て替えのため、10月いっぱいで幕を閉じる初代国立劇場(1966年開場)…
2023年10月13日
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チームスポーツの“つながり” 成塚拓真
学者が斬る・視点争点
選手同士の複雑な相互作用からサッカーの「パターン」を得るにはネットワークの視点が役立つ。サッカーは感染症と似ている「野球が…
2023年10月2日
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異分野融合で多様性広げよう ノーベル化学賞受賞者・田中耕一さん
この人に聞きたい!未来への提言
創刊100周年 編集長特別インタビュー/6 日本はかつては「科学技術立国」とされたものの、最近は人材の先細りなど研究力の低下…
2023年10月2日
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木星の氷衛星探査/下 「エウロパ」に探る地球外生命/161
鎌田浩毅の役に立つ地学
木星の衛星は地下に大量の水を保持するため、太陽系で「地球外生命」が存在する星の大本命とされている。欧州宇宙機関(ESA)が…
2023年10月2日