教養・歴史
掲載記事 1000件
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労働者らの声を7世代にわたって集め“階級の梯子”は神話だとする告発の書 評者・藤好陽太郎
Book Review
『蛇と梯子 イギリスの社会的流動性神話』著者 セリーナ・トッド(オックスフォード大学教授) 訳者 近藤康裕みずず書房 660…
2023年3月24日
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マルクスとモースに依拠して人類学の価値理論を構築 評者・服部茂幸
Book Review
『価値論 人類学からの総合的視座の構築』著者 デヴィッド・グレーバー(人類学者) 訳者 藤倉達郎以文社 5280円 本書は、…
2023年3月24日
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兵なく落武者狩りの恐れもあった伊賀越えなど“家康の三大危機”描く 今谷明
歴史書の棚
今年のNHK大河ドラマは徳川家康がテーマで、家康関連本が書店にあふれている。今回はその中でも比較的手堅い手法で家康の危機を…
2023年3月24日
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『マルクス 生を呑み込む資本主義』 白井聡著 講談社現代新書 880円
話題の本
『マルクス 生を呑み込む資本主義』 白井聡著 講談社現代新書 880円 マルクスによれば資本主義は常に危機だ。だから「資本主…
2023年3月24日
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『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』 幡野武彦、松田琢磨著 日経BP 1980円
話題の本
『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』 幡野武彦、松田琢磨著 日経BP 1980円 日本郵船、商船三井、川崎汽船の…
2023年3月24日
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『共感と商い』 八木隆裕著 祥伝社 1760円
話題の本
『共感と商い』 八木隆裕著 祥伝社 1760円 創業は明治8年。開化堂といえば、手づくり茶筒の老舗として広く知られている。著…
2023年3月24日
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『ルポ 大学崩壊』 田中圭太郎著 ちくま新書 990円
話題の本
『ルポ 大学崩壊』 田中圭太郎著 ちくま新書 990円 全5章で構成される各章のタイトルが、内容を雄弁に語っている。「破壊さ…
2023年3月24日
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歴史に学び100年単位のデータ分析 稲留正英
著者に聞く
『次はこうなる 2023年』著者 市岡繁男さん(相場研究家)混沌の時代を生き抜く知恵が満載 弊誌に2018年の秋から執筆して…
2023年3月24日
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ベルギーに来たアフリカ難民の少女と少年を通して弱者の現実の過酷さを描くダルデンヌ兄弟 勝田友巳
アートな時間
映画 トリとロキタ ジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟監督は、もっぱら社会の片隅で不当に苦しんだり闘ったりしている人…
2023年3月24日
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抵抗か 恋の駆け引きか ルーヴルから選りすぐり73点 石川健次
アートな時間
美術 ルーヴル美術館展 愛を描く 暗がりのなか、もつれあう男女……。まるでスポットライトに照らされているかのよう。図版に挙げ…
2023年3月24日
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米連邦議会議事堂襲撃事件などの背景にある陰謀論の正体は/167
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 米連邦議会議事堂襲撃事件などの背景にある陰謀論の正体は アメリカの連邦議会議事堂襲撃事件やドイツの国家転覆を謀ったとされ…
2023年3月20日
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地球規模の周回する黄砂 寒冷化・温暖化やエルニーニョにも影響か/140
鎌田浩毅の役に立つ地学
黄砂のシーズン到来/下 黄砂は中国大陸や日本列島などのアジアだけでなく、全地球規模で環境に影響を与えている。太平洋を横断して…
2023年3月20日
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いまこそ中小企業の“廃業支援”を 産業の新陳代謝へ政策を転換せよ 佐藤主光
日本経済の処方箋
日本経済の処方箋/13 国際的にみても日本の開廃業率は低く、生産性の低い企業が市場にとどまっていることを示唆する。コロナ禍で…
2023年3月19日
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エビデンスに基づく政策形成の充実へ理論、手法、実践例解説 評者・小峰隆夫
Book Review
『EBPM エビデンスに基づく政策形成の導入と実践』編著者 大竹文雄(大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授) 内山融(東京…
2023年3月17日
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経済と環境、共に行き過ぎの議論排し、考え抜かれた思考で両立めざす 評者・諸富徹
Book Review
『グリーン経済学 つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考』著者 ウィリアム・ノードハウス(エー…
2023年3月17日
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不寛容な時代に問う「まちがい」 コント赤信号が28年ぶり舞台に 濱田元子
アートな時間
舞台 赤信号劇団第15回公演 「誤餐(ごさん)」 渡辺正行、ラサール石井、小宮孝泰の多才な3人からなる「コント赤信号」が、テ…
2023年3月17日
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モデルは高校時代の小中和哉監督自身 8ミリ映画をつくる青春群像劇 寺脇研
アートな時間
映画 Single8 2011年のアメリカ映画「SUPER8/スーパーエイト(原題Super8)」は、ビデオの前の8ミリフィ…
2023年3月17日
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党の解体後、中国は、台湾はどうなるのかを検証した一冊 菱田雅晴
海外出版事情
1972年の日中国交正常化直後、日本では「竹のカーテン」(アジアにおける冷戦時代の東西陣営の緊張)の向こうの中国をもっと知…
2023年3月17日
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非占領下日本における政治家の動きとメディア状況を検証 井上寿一
歴史書の棚
ロシアのウクライナ侵攻が続いている。ウクライナの一部地域は事実上、ロシアに占領されたままである。日本は占領と被占領の両方の…
2023年3月17日
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ジジイならではの味わいと使用者の哲学が色濃く出る台所という場所 美村里江
書評 読書日記
×月×日 料理が好きなので人の台所に興味がある。年代や性別をいろいろ考えても、オニイサンやオバサンより圧倒的に良い味わいを醸…
2023年3月17日
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『リスキリング超入門』 徳岡晃一郎、房広治著 KADOKAWA 1760円
話題の本
『リスキリング超入門』 徳岡晃一郎、房広治著 KADOKAWA 1760円 岸田文雄首相が昨年10月の国会所信表明演説でも取…
2023年3月17日
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『実録バブル金融秘史』 恩田饒(ゆたか)著 河出書房新社 1980円
話題の本
『実録バブル金融秘史』 恩田饒(ゆたか)著 河出書房新社 1980円 証券業界に長年籍を置き、大和証券でMOF(モフ)担(旧…
2023年3月17日
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『AIが職場にやってきた』 ケビン・ルース著 草思社 2200円
話題の本
『AIが職場にやってきた』 ケビン・ルース著 草思社 2200円 AI(人工知能)は労働環境を改善してくれる味方なのか、はた…
2023年3月17日
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『英語と日本人』 江利川春雄著 ちくま新書 1012円
話題の本
『英語と日本人』 江利川春雄著 ちくま新書 1012円 本書は幕末から現代まで、英語学習における日本人の悪戦苦闘の歴史を描き…
2023年3月17日
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「東大合格者」高校別ランク盛衰記・1995~2022年 私立校に新興勢力 巻き返す公立伝統校 教育ジャーナリスト・小林哲夫
サンデー毎日
2023年度(23年4月入学)の東京大の一般選抜合格者が3月10日、発表されました。サンデー毎日では3月14日発売の「サン…
2023年3月13日
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首相側近による同性愛者への差別発言、改善の方法は?/166
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 首相側近による同性愛者への差別発言、改善の方法は?「見るのも嫌だ」という首相側近による同性愛者を差別する発言が問題になり…
2023年3月13日
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自然現象の“黄砂”に人為が重なり“越境汚染”/139
鎌田浩毅の役に立つ地学
黄砂のシーズン到来/上 春の日本列島は上空が黄砂で覆われる季節である。この黄砂は中国大陸の砂漠で舞い上がった砂が、強い西風(…
2023年3月13日
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炎上案件がもたらす“公共性の縮小”は警戒案件 小林よしのり
闘論席
小林よしのりの闘論席 三浦瑠麗氏が「旧統一協会」信者の献金被害を「競馬でスッたって同じ」と発言して炎上した。カルトを守ってい…
2023年3月13日
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Z世代社員を理解することは企業を変革させること 上原渉
学者が斬る・視点争点
人手不足解消には若手世代の離職抑制も大事だ。彼らへの理解は新しい組織作りのヒントになる。DX化は世代を超えた組織改革・成果…
2023年3月13日
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5分番組「世界の車窓から」35周年――岡部憲治さん
情熱人
テレコムスタッフ代表取締役兼プロデューサー 岡部憲治/70 誰もが知る5分間のミニ番組「世界の車窓から」。1987年の放送開…
2023年3月13日
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働き方改革で失われる日本の優位性 人材の育成と活用には時間がかかる 高木朋代
日本経済の処方箋
日本経済の処方箋/12 日本の人事管理システムを現在ではあしき慣行とみる向きもあるが、働き方改革が叫ばれている今こそ振り返る…
2023年3月12日
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「東大合格者」高校別ランク盛衰記・1970~94年 私立中高一貫校や国立大付属が上位独占 教育ジャーナリスト・小林哲夫
サンデー毎日
2023年度(23年4月入学)の東京大の一般選抜合格者が3月10日、発表されました。サンデー毎日では3月14日発売の「サン…
2023年3月12日
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「東大合格者」高校別ランク盛衰記・1949~68年 公立高「全盛期」 灘、ラ・サールの「胎動」 教育ジャーナリスト・小林哲夫
サンデー毎日
2023年度(23年4月入学)の東京大の一般選抜合格者が3月10日、発表されました。サンデー毎日では3月14日発売の「サン…
2023年3月11日
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国際社会で自ら考え、行動するには? 小和田恆氏に学ぶ師弟対話の書 評者・平山賢一
Book Review
『「学ぶこと」と「思うこと」 学び舎の小和田恆先生』編者 山本吉宣(東京大学名誉教授)ほか4人信山社 3960円 本書は、小…
2023年3月10日
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米国型資本主義に絶望 禅からオタクまで分析した異色の日本文化論 評者・高橋克秀
Book Review
『神経症的な美しさ アウトサイダーがみた日本』著者 モリス・バーマン(詩人、社会批評家) 訳者 込山宏太慶応義塾大学出版会 …
2023年3月10日
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矛盾だらけの最高権力者、西太后の横顔と本音を暴露した回想記 加藤徹
歴史書の棚
中国の権力者は、自分の腹の底を明かさない。臣民も外国人も、戦々恐々と権力者の顔色をうかがう。それが中国の帝王学だ。中国の権…
2023年3月10日
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朝鮮vs.日本 16世紀末の海戦を豪華俳優陣とVFXで鮮烈に描く 野島孝一
アートな時間
映画 ハンサン 龍の出現 韓国ばかりか日本でも知られる朝鮮の海将イ・スンシン(李舜臣)の率いる水軍が日本水軍を打ち破った文禄…
2023年3月10日
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集大成ではなく新たな出発点に 80歳のチェリストの挑戦 梅津時比古
アートな時間
クラシック 堤剛 80歳記念チェロ・リサイタル集大成ではなく新たな出発点に 80歳のチェリスト・堤剛の挑戦 チェリストの堤剛…
2023年3月10日
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電線に魅入られた著者の“好き”の力に圧倒される 高部知子
書評 読書日記
×月×日 私は子供の頃から本が大好きだ。読了冊数を数えることはしないが、それでも常に何か読んでおり、読みたい本がデスクに渋滞…
2023年3月10日
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無書店地域に「まちづくりの新拠点を」 支援NPO発足 永江朗
出版業界事情
無書店地域での書店開業を支援するNPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン(BSJ)が、この2月1日に発足した。 代…
2023年3月10日
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狙うは“街の本屋の最高峰”――長﨑健一さん
情熱人
長崎書店社長 長﨑健一/69 老舗書店の経営を引き継いで十数年。ギャラリーを併設し、つい長居したくなる居心地のよい店内は、出…
2023年3月6日
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親の葬儀をどこまで簡素化していいものでしょうか/165
小川仁志の哲学でスッキリ問題解決
Q 親の葬儀をどこまで簡素化していいものでしょうか 以前より葬儀の簡素化が進んでいます。さらにコロナ禍でその傾向に拍車がかか…
2023年3月6日
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死者5万人超のトルコ地震 震源の浅さが大きな揺れ招く/138
鎌田浩毅の役に立つ地学
トルコ南部で2月6日に発生した直下型地震は、トルコ・シリア両国での死者が2月25日までに5万人を超える大災害となった。20…
2023年3月6日
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担い手を育てて都市農業を未来へ 小口広太
学者が斬る・視点争点
存在価値が見直されている都市農業。守り、未来につなげるには、どうしたらいいのか。減少食い止める制度設計の議論を 1950年…
2023年3月6日
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コロナがあぶり出した日本の“劣後” 人への投資でイノベーション型経済を 大竹文雄
日本経済の処方箋
日本経済の処方箋/11 新型コロナへの政策対応は日本の技術力、経済力の低下を顕在化した。優秀な若者の優遇や既存労働者のリスキ…
2023年3月5日
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やはり中国は“世界の工場” グローバル化する生産体制を分析 評者・近藤伸二
Book Review
『脱「中国依存」は可能か 中国経済の虚実』著者 三浦有史(日本総合研究所調査部上席主任研究員)中公選書 1980円 多くの製…
2023年3月3日
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神的で悪魔的な人類の心の揺らぎとしての「悪意」を科学する 評者・池内了
Book Review
『悪意の科学 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』著者 サイモン・マッカーシー=ジョーンズ(ダブリン大学トリニ…
2023年3月3日
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薔薇、そして世界の考察へ R・ソルニットの新刊を読む 孫崎享
書評 読書日記
×月×日 私は20世紀最高の政治小説はジョージ・オーウェルの『1984』だと思う。『1984』の大筋は、世界が三分割され、主…
2023年3月3日
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脱北者パク氏の第二作はアメリカのリベラル批判 冷泉彰彦
海外出版事情
パク・ヨンミ氏といえば、日本でも出版されている脱北者としての壮絶な体験記『生きるための選択 少女は13歳のとき、脱北するこ…
2023年3月3日
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節度の保たれたリメイクだ。主人公が観客のそばにいる 芝山幹郎
アートな時間
映画 生きる LIVING ミスター・ウィリアムズ(ビル・ナイ)が〈ラウアン・トゥリーの歌〉を口ずさむ場面が、映画に2度出て…
2023年3月3日